カクテルの分類


飲みきる時間による分類
ショート・ドリンク
短時間(ショート)で飲み切るべきカクテル。作る段階で冷やしており、グラスには氷が入らないため、10分から15分くらいで飲んでしまわないとぬるくなって、美味しさが損なわれてしまう。
ほとんどカクテルグラスに入っていて、4口程度で飲み干せる。

ロング・ドリンク

ショート・ドリンクに対して、こちらは時間をかけて飲むタイプのカクテル。タンブラーやコリンズ・グラスなどの大きめのグラスに入っており、氷やソーダが入っているため、多少時間がたっても美味しさが極端に損なわれることはない。
飲む時間帯や目的による分類
アペリティフ・カクテル
食欲を高める効果のあるカクテルのこと。アペリティフとは、フランス語で食前酒を指す。英語ではアペタイザー。辛口でアルコール度数の高いショート・ドリンクタイプのカクテルがこの種類となる。マティーニやマンハッタン、キールなどが代表格。

ディジェスティフ・カクテル
食後に飲むのにふさわしいカクテルのこと。デザート感覚で楽しまれる。フランス語で食後酒を指す。食後には消化を促進させ、満足感を与える効果のあるものがよいのでアルコール度数が高いものや、ブランデーやリキュールをベースにして生クリームなどを使った甘口のものがこちらに分類される。アレキサンダーやグラスホッパーなどが代表的。

オールデイ・カクテル
いつ飲んでもかまわないカクテルのこと。カクテルの中ではこのタイプが1番多く、どんなシーンにも対応する。

サパー・カクテル
遅い時間帯に飲むカクテルのことで、アルコール度数が高く、辛口なものがこのタイプとなる。ビフォア・ミッドナイト・カクテルともいう。

ナイト・キャップ・カクテル
眠る前に飲むカクテルのこと。眠気を誘ったり、リラックスできるような効果のあるものが分類される。

シャンパン・カクテル
シャンパンを使ったカクテルのこと。パーティやおめでたい時に飲むのにふさわしい。

クラブ・カクテル
食事中にスープやオードブルとして出されるカクテルのこと。卵などを加えた栄養豊かで濃厚なカクテルが多い。

リバイバー
俗にいう、迎え酒のこと。爽快ですっきりとしたものが求められており、カクテルではトマトジュースを使ったブラッディメアリーなどが知られている。

温度による分類
コールド・ドリンク
冷たいカクテル。ほとんどがこれ。6℃〜10℃が適温。グラスの大きさと飲むスピードを考慮に入れておき、あらかじめグラスや材料を冷やしておくなどの処理が必要。

ホット・ドリンク
温かいカクテルのこと。62℃〜67℃が適温。
日本では温かいカクテルはあまり一般的でないが、世界的には広く親しまれており、牛乳や卵、砂糖などを入れたカクテルに多く見られる。材料を直接温めたり、材料を入れた器ごと温めたり、熱湯を加えて温度を調整するなどの方法がある。
作り方のスタイルによる分類
サワー
ベースに酸味のあるレモンジュースや砂糖などで甘味を加えて作るカクテルのこと。

フィズ
スピリッツにレモン・ジュース、グレナデン・シロップ、砂糖などを入れてソーダで満たしたもの。

コリンズ
コリンズグラスにスピリッツとレモンジュース、グレナデンシロップ、砂糖などを入れ、ソーダで満たしたもの。フィズとの違いはグラスの大きさなので、一杯分の量が多い。

トゥデイ
好みのスピリッツを入れて、砂糖を加え、お湯または水を注ぐ。ホットはシナモンなどを加える。

フラッペ
クラッシュドアイスを詰めたグラスに材料を注いだもの。シェーカーでクラッシュドアイスと材料をシェイクする場合もある。ストローを添える。

オン・ザ・ロックス
オールド・ファッションド・グラスに大きめの氷を入れ、材料を注いで作るカクテル

プース・スタイル
材料の比重を利用して、混ぜずに層にしていくスタイルのカクテル。二層の場合はフロートという。比重の重いものから注ぐ。

クーラー
スピリッツやワインに柑橘系のジュースを加え、炭酸飲料で満たす。ノン・アルコールもある。

リッキー
ベースの酒にレモンまたはライムを絞り、ソーダで満たし、マドラーでフルーツを潰しながら飲むスタイルのカクテル

フローズン・スタイル
クラッシュド・アイスと材料をバー・ブレンダーにかけてシャーベット状にするスタイルのこと。

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