00201/トーマス・M・ディッシュ
人類皆殺し
【初版】 76/08/15
【タイトル】人類皆殺し / The Genocides
【著者】トーマス・M・ディッシュ / Thomas M. Disch
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】1965年
【内容】町、農場、砂漠、ジャングル……あますと
ころなく地球は一面、緑のカーペットにお
おわれた。宇宙からの目に見えぬ播種者が
まいた無数の微細な胞子は、いま高さ六百
フィートの大木に成長しつつあったのだ。
名づけようもない《植物》は草木を絶滅に
おいやり、人類から土地を剥奪し、ついに
は人の生命を脅かし、加速的に繁殖する!
世界は崩壊して、文明は滅び去った……。
広大無辺な宇宙に人類の卑小さを冷徹な目
で見つめるディッシュが、従来の妥協的な
パターンをまったく捨て去り、一片の救い
も光明も残さぬかつてない破滅テーマSF
へ、迫真の筆をふるった野心長篇!
〔初刷カバー裏解説より〕
00202/ リンジイ・ガターリッジ
カナダ森林作戦
【初版】 76/08/15
◎ミクロ・スパイ:2
【タイトル】カナダ森林作戦 / Killer Pine
【著者】リンジイ・ガターリッジ / Lindsay Gutteridge
【訳者】村上博基 / Hiroki Murakami
【初出】1973年
【内容】後継者の養成にあたっていたミクロ人間のパ
イオニア−ディルクは,「カナダの森林,奇
病で死に瀕す!」との情報を受けるや,本来
の諜報員として急きょカナダへ飛びたった。
ミクロ人間にとってはエヴェレストほどの高
さもある枯れた松の幹を,ディルク,黒人娘
のハイアシンス,そして生態学者バットの三
人は,一歩一歩登りつめていく。シロアリや
毛虫,鴉の襲撃を避けつつ,やっとたどりつ
いた木の頂きでかれらが見たものは……?
近代的医療器械を備え,ミクロ技術を使う社
会……なにやら大がかりな秘密プロジェクト
のにおいがする。異色のシリーズ第二弾!
〔初刷巻頭解説より〕
00203/スタニスワフ・レム
宇宙創世記ロボットの旅
【初版】 76/08/31
【タイトル】宇宙創世記ロボットの旅 / Cyberiada
【著者】スタニスワフ・レム / Stanislaw Lem
【訳者】吉上昭三・村手義治 / Shyozo Yoshigami and Yoshiharu Murate
【初出】1967年
【内容】今は昔、宇宙にはまださしたる乱れもなく
星はみな満天に整然と並んで、上下左右い
ずれの方向にもたやすく数えることができ
たころ、宇宙の空間には、星雲から舞い立
つほこりや泥土や塵芥の影ひとつ見られな
かった――そんなよき時代に、『無窮全能
資格』優等免状をもった二人のロボット宙
道士が、はるかな国のさまざまな種族に、
温かい助言とささやかな援助の手をさしの
べんと、流れる銀河に宇宙船を浮かべ、い
さんで旅にでたのだが……。ポーランドS
F界の巨匠スタニスワフ・レムが、現代文
明への痛烈な批判を、シニカルな笑いのう
ちに詩的な文体で謳いあげた珠玉の名篇!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010203-1
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】哲人『広袤大師』の罠 ―第一の旅―
/ Wysprawa Pierwsza, Czyli Pulapka Gargancjana
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】詩人『白楽電』の絶唱 ―番外の旅―
/ Wysprawa Pierwsza, Czyli Elektrybalt Trurla
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】獣王『残忍帝』の誘惑 ―第二の旅―
/ Wysprawa Druga, Czyli Oferta Krola Okrucyusza
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】竜の存在確率論 ―第三の旅―
/ Wysprawa Trzecica, Czyli Smoki Prawdopodobienstwa
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】汎極王子の恋路 ―第四の旅―
/ Wysprawa Trzecica, Czyli O Tym Trurl Kobietron
Zastosowal,
Krolewicza Pantarktyka Od Mak Milosnych
Chcac Zbawic,
Ijak Potem Do Uzycia Dzieciomoiotu Przyszlo
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】舞踊王の戯れ ―第五の旅―
/ Wysprawa Piata, Czyli O Figlach Krola Baleryona
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】コンサルタント・トルルの腕前 ―番外の旅―
/ Wysprawa Piata A, Czyli Konsultacja Trurla
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】盗賊『馬面』氏の高望み ―第六の旅―
/ Wysprawa Szosta, Czyli Jak Trurla I Klapaucjusz
Demona
Drugiego Rozadaju Stworzyli, Aby Zbojce
Gebona Pokonac
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】トルルの完全犯罪 ―第七の旅―
/ Wysprawa Siodma, Czyli O Tym, Jak Wlasna
Doskonalosc Trurla
Do Zlego Przywiodla
00204/ ローダン
姿なき攻撃
【初版】 76/09/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :29
○アルコン帝国
【タイトル】姿なき攻撃
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】地球は滅亡し,ローダンは行方不明――とい
うこれまでの偽装も,タラモンがローダンの
存在を見とどけるや,終わりとなった。アル
コン摂政がすぐさまコンタクトをつけてきた
のである! 摂政は奇怪な事件を告げ,早急
なローダンの救援を必要としていた。おりし
も会談中のローダンに,部下から緊急連絡!
自在に姿を見えなくしてしまう宇宙船を探知
したというのだ。この報告は,摂政の怖れる
新たな敵と不気味に符号する……。急遽,偵
察に乗り出したローダンは,惑星の昼の側に
異様な無人の町を見たのだ! はたして姿な
き敵はどこに潜むのか? また町の人々は?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010204-X
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】暗殺者たち / DIE ATTENTAETER
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】姿なき攻撃 / ATTACKE AUS DEM UNSICHTBAREN
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
00205/ クリフォード・D・シマック
都市
【初版】 76/09/15
【タイトル】都市 / City
【著者】クリフォード・D・シマック / Clifford D. Simak
【初出】1952年
【内容】機械文明の超高度な発達の結果は、皮肉に
も人類に広場恐怖症を蔓延させた。やがて
人々は都市を離れ、次第に郊外へと、宇宙
へと、そして異世界へと旅立っていった。
都市はいつしか廃墟となり、幾世紀を重ね
る間に人類の存在さえ一つの神話と化して
厖大な時の流れのなかに見失われてしまっ
た。いまや地球の支配は、かつて人間によ
って開発され、優秀な頭脳を持つに到った
犬族へと移っていた。かれらはわずかに残
る古代の文献の整理、校訂することで、幻
の人類伝説の再構成を試みたのだが……。
1953年度国際幻想文学賞の受賞に輝く、シ
マックの古典的名作ついに登場!
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1953年:国際幻想文学賞
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門35位
【ISBN】4-15-010205-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】都市 / City
【訳者】林克己 / Katsumi Hayashi
【初出】1944年
【BEST】・別冊奇想天外77年4月号『SF再入門全集』発表:7位
・SF宝石79年8月創刊号発表:10位
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】密集地 / Huddling Place
【訳者】林克己 / Katsumi Hayashi
【初出】1944年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】人口調査 / Census
【訳者】林克己 / Katsumi Hayashi
【初出】1944年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】逃亡者 / Desertion
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】1944年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】パラダイス / Paradise
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】1946年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】道楽 / Hobbies
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】1946年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】イソップ / Aesop
【訳者】三田村裕
【初出】1947年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】簡単な方法 / Simple Way
【訳者】三田村裕
00206/ A・バートラム・チャンドラー 傷ついた栄光
【初版】 76/09/30
◎銀河辺境 / Rim Worlds :7
【タイトル】傷ついた栄光 / The Big Black Mark
【著者】A・バートラム・チャンドラー / A. Bertram Chandler
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1975年
【内容】本来ならばもっとしあわせな気分を満喫して
いいはずなのに! リンディスファーン基地
に帰投したグライムズは少佐から中佐へ進級
するとともに、一段と大型の宇宙艦に任命さ
れた。ところがその艦たるや監察宇宙軍に見
捨てられたも同様の老朽艦。さらに永久に乗
り組まされたままではないかと思われるその
乗組員たるや宇宙軍きっての札つきばかり!
例によって〈失われた植民地〉探索へと旅立
ったラッキー・グライムズを待ち受けていた
のは、怖れていた通りアン・ラッキーな出来
事の連続だった! 任官以来順風満帆、とん
とん拍子の昇進もついにここでピリオドか?
〔初刷巻頭解説より〕
00207/ロバート・A・ハインライン
月は無慈悲な夜の女王
【初版】 76/10/15
【タイトル】月は無慈悲な夜の女王 / The Moon Is a Harsh Mistress
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert A. Heinlein
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1966年
If誌1965年12月号〜1966年4月号
【内容】時に西暦2076年7月4日、圧制に苦しむ月
世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言
した! 流刑地として、また資源豊かな植
民地として、地球に巨大な富をもたらして
いた月世界。だが、月が人間にとって過酷
な土地であることに変りはなかった。横暴
を極める行政府の圧制に対し、革命のため
の細胞を組織化し、独立運動の気運を盛り
上げていったのは、コンピュータ技術者マ
ニーと、自意識を持つ巨大なコンピュータ
〈マイク〉。だが、かれら月世界人は一隻
の宇宙船も、一発のミサイルも保有しては
いなかったのだ! 1968年度ヒューゴー賞
受賞の栄誉に輝くハインラインの問題作!
〔2刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1967年度:ヒューゴー賞Novel部門
【BEST】・ローカス1987年8月号発表:4位
・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門12位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門16位
【ISBN】4-15-010207-4
00208/マイクル・クライトン
アンドロメダ病原体
【初版】 76/10/15
【タイトル】アンドロメダ病原体 / The Andromeda Strain
【著者】マイクル・クライトン / Michael Crichton
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1969年
【内容】人工衛星のカプセルは、アリゾナ州ピード
モント北20キロの地点に着地した。そして
人口48の田舎町ピードモントは壊滅した。
カプセル回収班が目にしたものは、ハゲタ
カの群れと住民たちの死体。やがて、報告
中の回収班の声も、ぷっつりと途絶えた。
ただちに発動されるワイルド・ファイア作
戦――地球外病原菌の侵入に対し、最高の
頭脳とコンピュータ群が投入されたのだ!
本書は、最新鋭の科学知識を駆使しつつ、
あくまでもリアルな恐怖を描ききる恐怖小
説であると同時にプロジェクト・チーム、
コンピュータ等、現代ビジネスのあり方に
も重大な示唆を与える価値ある書である。
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・第2回(1971年):星雲賞海外長篇部門
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門67位
【映像】・1971年/米(ユニヴァーサル)
ロバート・ワイズ監督『アンドロメダ・・・ / The Andromeda Strain』
【ISBN】4-15-010208-2
00209/ジョン・ブラナー
次元侵略者
【初版】 76/10/15
【タイトル】次元侵略者 / Meeting at Infinity
【著者】ジョン・ブラナー / John Brunner
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1961年
【内容】〈市場〉と呼ばれる一千階の巨大な塔は,次
元をへだてる数十万の世界の交点だった。か
つて,こうした世界のひとつから〈白死病〉
がもたらされ,全地球を恐怖のどん底に叩き
込んだ。そして今,新たな災厄の時が迫りつ
つあった! 〈市場〉をめぐる錯綜した人間
模様,入り乱れる豪商たちの利害――異次元
世界との交易権を持つ豪商のひとりライケン
は,なにやら不穏な動きを画策,またかれの
もとへは殺人者ネバダが,こうしたアラベス
クを縫って出現するのは,ネバダの瀕死の妻
の生霊……。鬼才ジョン・ブラナーが息づま
るサスペンスで超未来に展開する次元戦争!
〔初刷巻頭解説より〕
00210/ローダン
アトランティス要塞
【初版】 76/10/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :30
○アルコン帝国
【タイトル】アトランティス要塞
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年;1968年
【内容】人間が消え,宇宙艦が消え,町はゴーストタ
ウンとなり果てていく――じりじりと詰め寄
る姿なき敵の攻撃に,さすがのローダンも色
を失くした。見えぬ敵とあっては打つ手もな
い。ところがある日,ついに敵は手がかりを
残したのだ! それは構造変化したプラステ
ィック片。明らかに異常時間の変化が認めら
れる。敵の正体を明かさんものとはやるロー
ダンたちの前に,このとき意外な協力者が!
それは捕われの身,否,今はローダンの友人
となったアトランであった。長い眠りからさ
めたこの異星人は,アルコンの昔にすでにこ
の姿なき敵と対決していたというのだが!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010210-4
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】無からの帰還 / RUECKKEHR AUS DEM NICHTS
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】アトランティス要塞 / FESTUNG ATLANTIS
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
00211/ リイ・ブラケット
リアノンの魔剣
【初版】 76/10/15
【タイトル】リアノンの魔剣 / THE SWORD OF RHIANNON
【著者】リイ・ブラケット / Leigh Brackett
【訳者】那岐大
【初出】1953年(雑誌1949年)
【内容】荒涼とした火星の廃墟に,なかば埋没した失
われしリアノンの墳墓を偶然発見したマシュ
ー・カース。だが,その墓に眠るリアノンこ
そ,かつて邪悪な心をもつ下等生物にその知
識を授けた罪を問われ、同胞であるキル一族
――時空を司る神々によって、永遠にその暗
黒の牢獄に幽閉された呪われし堕天使だった
のだ! 墓に閉じ込められたリアノンの怨念
に捕えられ,もだえ泡立つ虚無の闇のなかを
はるかな過去へ,太古の火星へと連れ去られ
たマシュー・カースを待っていたものは,緑
なす丘陵と乳白色の大海原,そして人類と半
人類との権謀術数渦巻く戦乱の大地だった!
〔初刷巻頭解説より〕
00212/ リン・カーター
緑の星の招くとき
【初版】 76/10/31
◎緑の太陽 / Green Star:2
【タイトル】緑の星の招くとき / When the Green Star Calls
【著者】リン・カーター / Lin Carter
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1973年
【内容】真珠色の霧につつまれた天蓋を思わせる空,
そのなかで輝くエメラルドの太陽――霊体と
なってはるかな時空を飛び,伝説の英雄コー
ンの肉体を借りてよみがえった男は,運命の
女神の無慈悲な気まぐれにより,いままた地
球の,不具である自分の肉体に幽閉されてい
た。だが,緑の太陽のもとでの恋と冒険の日
日が忘られぬかれは,ふたたび自己の肉体よ
り精神を解き放ち,暗黒の虚空を越えて緑の
星のもとへと旅立ったのだが……。愛する美
姫ニアムーと巡り合えぬまま,失われた古代
科学の秘密が眠る死都を彷徨するかれを待ち
うけていたのは不老不死の有翼人だった!
〔初刷巻頭解説より〕
00213/フレドリック・ブラウン
火星人ゴーホーム
【初版】 76/11/15
【タイトル】火星人ゴーホーム / Martians, Go Home
【著者】フレドリック・ブラウン / Fredric Brown
【訳者】稲葉明雄 / Akio Inaba
【初出】1955年(雑誌1954年)
【内容】カリフォルニア州の砂漠の中の一軒家で、
SF小説の原稿に苦吟していた小説家ルー
ク・デヴァルウは、世にも不思議な体験を
した。奇妙な緑色の小人が彼を訪ねてきた
のである。「やあ、マック」と小人はなれ
なれしく彼に話しかけた。「ここは地球だ
ろ?」驚いて口もきけない彼に、小人はお
りから夜空にのぼっていた月を指さした。
「月が一つしかないもんな。ぼくんとこに
は二つある」太陽系内で月を二つもってい
る惑星といえば、ただ一つに限られてしま
う。するとこの小人は……火星人なのだ!
痛烈な諷刺と軽妙なユーモアをもって描く
奇才ブラウンの古典的名作ついに登場!
〔5刷カバー裏解説より〕
【BEST】・別冊奇想天外1977年4月号『SF再入門全集』発表:10位
・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門23位
【映像】・1989年/米
デイヴィッド・オデル監督『火星人ゴーホーム! / Martians Go Home』
【ISBN】4-15-010213-9
00214/ エドマンド・クーパー
アンドロイド
【初版】 76/11/15
【タイトル】アンドロイド / Deadly Image
・異なる題名"The Uncertain Midnight"
【著者】エドマンド・クーパー / Edmund Cooper
【訳者】小笠原豊樹 / Toyoki Ogasawara
【初出】1958年
【内容】水爆戦争に備える政府の冷凍計画に従事し
ていたマーカムは、ふとした事故から冷凍
状態のまま 150年の時を眠っていた。やが
て意識を回復した彼の見たのは、妻にそっ
くりの超高度ロボット――アンドロイドの
マリオンAだった。政治にいたるまでの一
切の仕事が忠実なこれらのアンドロイドに
委ねられている22世紀にあって、マリオン
Aはマーカムに人間的感情を教えられる。
だが、それがいつかマーカムへの恋心とな
ったとき、アンドロイド万能の社会に反旗
を翻す彼の前で、みずから彼女が選んだの
はもっとも人間的行為――自殺だった。不
朽のアンドロイド女性を生んだ名作登場!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010214-7
00215/ ロジャー・ゼラズニイ
伝道の書に捧げる薔薇
【初版】 76/11/15
【タイトル】伝道の書に捧げる薔薇 / The Doors of His Face, The Lamps of His
Mouth
【著者】ロジャー・ゼラズニイ / Roger Zelazny
【初出】1971年
【内容】草木も育たぬ荒涼たる大地に刻み込まれた
火星人の歴史と伝承――地球人としてはじ
めて、その神秘の扉を押し開くことに成功
した若き詩人と、美しい火星の舞姫とのあ
いだにめばえた悲しくも美しい愛の詩『伝
導の書に捧げる薔薇』、金星の大海原に潜
む巨大魚竜イッキーとの死闘を、詩的で、
また同時にスランギーでもある若々しい文
体をもちいて描き上げ、1965年度ネビュラ
賞を受賞した『その顔はあまたの扉、その
口はあまたの灯』など、アメリカSF界の
未来を担う大型作家ゼラズニイが、華々し
く活躍を演じた60年代後半の代表作15篇を
収録したヴァラエティに富む珠玉の短篇集
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010215-5
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯
/ The Doors of His Face, The Lamps of His
Mouth
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】F&SF誌1965年3月号
【受賞】・65年度:ネビュラ賞Novellette部門
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】十二月の鍵 / The Keys to December
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ニュー・ワールズ誌1966年8月号
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】悪魔の車 / Devil Car
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】ギャラクシイ誌1965年6月号
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】伝道の書に捧げる薔薇 / A Rose for Ecclesiastes
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】F&SF誌1963年11月号
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門31位
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】怪物と処女 / The Monsters and the Maiden
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】ギャラクシイ誌1964年12月号
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】収集熱 / Collector's Fever
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】ギャラクシイ誌1964年6月号
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】この死すべき山 / This Mortal Mountain
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】ワールド・オブ・イフ誌1967年3月号
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】このあらしの瞬間 / The Moment of the Storm
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】F&SF誌1966年6月号
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】超傲慢な国王たち / The Great Slow Kings
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】ワールド・オブ・トゥモロウ誌1963年12月号
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】重要美術品 / A Museum Piece
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】ファンタスティック誌1963年6月号
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】聖なる狂気 / Divine Madness
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】マガジン・オブ・ホラー誌1966年夏季号
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】コリーダ / Corrida
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】掲載誌不明1968年
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】愛は虚数 / Love Is an Imaginary Number
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ニュー・ワールズ誌1966年1月号
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ファイリオを愛した男 / The Man Who Loved the Faioli
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ギャラクシイ誌1967年6月号
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ルシファー / Lucifer
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ワールド・オブ・トゥモロウ誌1964年6月号
00216/ 宇宙大作戦 暗闇の悪魔
【初版】 76/11/15
◎宇宙大作戦 / STAR TREK
○TV Novelizations
【タイトル】暗闇の悪魔 / Star Trek 4
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】斉藤伯好 / Noriyoshi Saito
【初出】1971年
【内容】宇宙連邦軍の誇る超大型航宙船〈エンタープ
ライズ〉号は,カーク船長の指揮のもと,今
日も冒険を追って宇宙狭しと飛びまわる。衛
星サルペイドンでは恒星ベータ・ニオブの爆
発を目前に人々はどこへ避難したのか……?
エネルギー金属ペルジウムを採掘する惑星ジ
ェイナスの坑道では何物かによって人間が次
次と殺されている……。敵の航宙艦ひしめく
ロムラン星域へカーク船長が敢えて不法侵入
した真意は何か……? 宇宙の秩序を守るた
め,船長への忠誠を固く誓うメンバーは,す
ばらしいチームワークで危機を乗り越え宇宙
の旅へと進む! 待望の宇宙大作戦第三弾!
〔12刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010216-3
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ああ、過ぎさりし日よ / All Our Yesterdays
【原案】J・L・アロウスト / Jean Lisette Aroeste
【映像】・1969年3月14日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.78 第3シーズン)
第78話「All Our Yesterdays」
・1973年2月9日,16日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第76話「タイムマシンの危機」
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】暗闇の悪魔 / The Devil in the Dark
【原案】ジーン・L・クーン / Gene L. Coon
【映像】・1967年3月9日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.26 第1シーズン)
第25話「The Devil in the Dark」
・1969年9月21日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第20話「地底怪獣ホルタ」
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】バベルへの旅 / Journey to Babel
【原案】D・C・フォンタナ / D. C. Fontana
【映像】・1967年11月17日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.44 第2シーズン)
第39話「Journey to Babel」
・1972年8月27日,9月10日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第39話「惑星オリオンの侵略」
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】実験動物園 / The Menagerie
【原案】ジーン・ロッデンベリイ / Gene Roddenberry
【受賞】・1967年度:ヒューゴー賞ドラマ部門
【映像】・米:TV版『STAR TREK』パイロット版「THE CAGE」(制作No.1)
※パイロット版のため放映されず
・1966年11月17日,24日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.16 第1シーズン)
第11話「The Menagerie Part 1」
第12話「The Menagerie Part 2」
・1969年12月14日,21日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第25話「タロス星の幻怪人(前編)」
第26話「タロス星の幻怪人(後編)」
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】エンタープライズ号事件 / The Enterprise Incident
【原案】D・C・フォンタナ / D. C. Fontana
【映像】・1968年9月27日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.59 第3シーズン)
第57話「The Enterprise Incident」
・1973年6月2日,9日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第58話「透明宇宙船」
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】行動の一端 / A Piece of the Action
【原案】ダビッド・P・ハーマン&ジーン・L・クーン
/ David P. Harmon and Gene L. Coon
【映像】・1968年1月12日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.49 第2シーズン)
第46話「A Piece of the Action」
・1973年1月27日,2月3日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第49話「宇宙犯罪シンジケート」
00217/ ロバート・A・ハインライン
人形つかい
【初版】 76/12/15
【タイトル】人形つかい / The Puppet Masters
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert A. Heinlein
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】1951年
Galaxy誌1951年9〜11月号
【内容】休暇中にもかかわらず緊急連絡を受け、秘
密捜査間サムは不承不承本部に出頭した。
アイオワ州グリンネル近辺に国籍不明の未
確認飛行物体が着陸、しかもすでに6名の
捜査員が行方不明になっているという。事
態を重視した局長は、サムと赤毛美人メア
リをひきいてレジャー旅行中の一家になり
すまし、みずから真相究明にのりだした。
だが驚くべし、アイオワ州周辺はすでにナ
メクジ状の寄生生物によって占領されてい
たのだ! 人間を思いのままに操る能力を
持つ恐るべき侵略者に対し、人類に勝目は
あるのか? 巨匠が息もつかせぬサスペン
スで描きだした侵略テーマSFの傑作!
〔9刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門67位
【映像】・1958年/米
ブルーノ・ヴェ・ソタ監督『脳を喰う怪物 / The Brain Eaters』
・1994年/米
スチュアート・オウム監督『ブレイン・スナッチャー 恐怖の洗脳生物
/ Robert A. Heinlein's Puppet Master』
【ISBN】4-15-010217-1
00218/ジョン・ボイド
エデンの授粉者
【初版】 76/12/15
【タイトル】エデンの授粉者 / The Pollinators of Eden
【著者】ジョン・ボイド / John Boyd
【訳者】巻正平 / Shohei Maki
【初出】1969年
【内容】惑星フローラ――花の惑星と呼ばれるその
世界に旅立った女流科学者フリーダの恋人
ポールは、ついに地球へは戻らなかった。
その彼女のもとへ届けられたのは、雌雄異
株の二鉢のチューリップと、一見何の変哲
もないその花が、思考能力をもつという驚
くべき事実を示唆した研究報告だった。こ
の奇怪な植物の謎に挑むフリーダは、ある
疑惑を抱く。歌い、口笛を吹き、人間とコ
ミュニケイトするその花に、危険な媚態を
感じたのだ。彼女の内で拡がるフローラへ
の華麗な幻想……だが、それはいつしか花
への奇妙な嫉妬に変じていった!? 彗星の
如くSF界に出現した異才の放つ問題作。
〔初刷カバー裏解説より〕
00219/ ローダン
ロボット・スパイ
【初版】 76/12/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :31
○アルコン帝国
【タイトル】ロボット・スパイ
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】秘密工作員クルマンからの警報で,ローダン
一行の乗る《ドルスス》は惑星スヴォーフォ
ンへ着陸した。だが,クルマンはそんな信号
を出した覚えすらないという。しかも,なぜ
かかれはダックスフントに似た犬をつれてい
た。奇妙なことはそれにとどまらない。艦内
をその犬が遊びまわるようになってから,次
次と妙な事件が続出するのだ! だが,ある
日真相は明らかになった。艦内から発見され
たのは,マイクロ送信機――なんとスパイが
まぎれこんでいたとは! それも超高度のミ
クロ技術に長ぞたスパイに違いない。そして
乗員の嫌疑はクルマンに向けられるが……!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010219-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ロボット・スパイ / DER ROBOT-SPION
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】青い小人たち / DIE BLAUEN ZWERGE
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00220/ジャック・ウ゛ァンス
竜を駆る種族
【初版】 76/12/15
【タイトル】竜を駆る種族 / The Dragon Masters
【著者】ジャック・ヴァンス / Jack Vance
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ギャラクシイ誌1962年8月号
【内容】惑星エーリスに長い歳月が流れた。幸いの谷
とバンベック平の勢力は,対立するカーコロ
一族とバンベック一族の能力をそのままに反
映して盛衰を重ねた。しかし辛うじて存続し
た休戦状態も,二つの勢力の均衡が崩れるや
今また戦乱の嵐が吹き荒れようとしていた。
だがエーリスの民にとって脅威はそればかり
ではない。ベイシックがまさに襲来せんとし
ていたのだ。遊星コラリンの軌道の赴くまま
に,もよりの世界をつぎつぎに襲い,略奪を
おこなう恐るべき爬虫類――ベイシックが!
豊かな描写力をもちいて異世界の文化を見事
に描きあげヒューゴー賞受賞に輝く快心作!
〔3刷巻頭解説より〕
【受賞】・1963年度:ヒューゴー賞ShortFiction部門
・第8回(1977年):星雲賞海外長篇部門
【ISBN】4-15-010220-1
00221/オラフ・ステープルドン
オッド・ジョン
【初版】 77/01/15
【タイトル】オッド・ジョン / Odd John
【著者】オラフ・ステープルドン / Olaf Stapledon
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1935年
【内容】歩くことも這うこともできない発育不全の
赤ん坊が、実は五歳だった。彼の名はオッ
ド・ジョン……だが、その子供は高等幾何
学を解し、一般相対性原理を論じる恐るべ
き神童であり、テレパシー、催眠術などの
さまざまな超能力をも持つミュータントだ
ったのだ! 人間を劣等種族とみなす彼は
愚かなる人類により呪詛、疎外されている
〈超人類〉を結集し、新世界を建設すべく
崇高かつ遠大な計画を胸に立ちあがった。
ホモ・サピエンスにとって代る、新しい人
類によってこの地球を引き継ぐために!
宇宙的広がりの理想主義と、深遠な哲学的
洞察を導入した、SFの古典的名作登場!
〔初刷カバー裏解説より〕
00222/ フレドリック・ブラウン
発狂した宇宙
【初版】 77/01/15
【タイトル】発狂した宇宙 / What Mad Universe
【著者】フレドリック・ブラウン / Fredric Brown
【訳者】稲葉明雄 / Akio Inaba
【初出】1949年
・1948年にスタートリング・ストーリーズに発表されたものに手を加えたもの
【内容】第一次月ロケット計画は失敗に終った!
不運にも墜落地点にいたSF雑誌〈サプラ
イジング・ストーリーズ〉の編集者キース
・ウィントンの遺体は、粉微塵に吹き飛ば
されたのか、ついに発見されなかった。と
ころが、彼は生きていた――ただし、なん
とも奇妙な世界に。そこでは通貨にクレジ
ット紙幣が使われ、身の丈7フィートもあ
る月人が街路を闊歩し、そのうえ地球は、
アルクトゥールス星と熾烈な宇宙戦争を繰
り広げていたのだ! 多元宇宙ものの古典
的名作であると同時に、“SF”の徹底し
たパロディとして、SFならでは味わえぬ
痛快さと、奇想天外さに満ちた最高傑作!
〔15刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門45位
【ISBN】4-15-010222-8
00223/ジャック・ウィリアムスン
宇宙軍団
【初版】 77/01/31
【タイトル】宇宙軍団 / The Legion of Space
【著者】ジャック・ウィリアムスン / Jack Williamson
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1947年(雑誌1934年)
【内容】太陽系の平和と秩序を守るガーディアン,そ
れこそわが宇宙軍団! 選びぬかれ,鍛えぬ
かれたかれら精鋭スペースマンこそ,太陽系
文明の存続を担っていたのだ。だがいま,人
類の住むすべての惑星が滅亡の不吉な影に怯
えていた……。はるかな宇宙,バーナード遁
走星雲から,恐るべき怪物メドウサが突如襲
来したのだ。千フィートを越える球体宇宙船
瞬時にしてなにものをも焼きつくさずにはお
かぬ得体の知れぬ赤ガス――いまこそ,宇宙
軍団の真価が問われるべき時だった! E・
E・スミスの〈レンズマン・シリーズ〉に匹
敵する,本格スペースオペラの古典的名作!
〔初刷巻頭解説より〕
00224/ブライアン・W・オールディス 地球の長い午後
【初版】 77/01/31
【タイトル】地球の長い午後 / Hothouse
・初出時の題名"The Long Afternoon of Earth"
【著者】ブライアン・W・オールディス / Brian W. Aldiss
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1962年
F&SF誌1961年2月号
【内容】大地をおおいつくす巨木の世界は、永遠に
太陽に片面を向けてめぐる、植物の王国と
化した地球の姿だった! わがもの顔に跳
梁する食肉植物ハネンボウ、トビエイ、ヒ
カゲノワナ。人類はかつての威勢を失い、
支配者たる植物のかげで細々と生きのびる
存在に成り果てていた。彼らにとって人生
は危険のゆりかご、また救済は虚空に張り
渡された蜘蛛の巣を、植物蜘蛛に運ばれて
月へ昇ること……しかし、滅びの運命に反
逆したひとりの異端児の旅立ちは、やがて
壮大なヴィジョンをあきらかにしていく。
巨匠のめくるめくイマジナリイ・ワールド
を誇示する1961年度ヒューゴー賞受賞作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1962年度:ヒューゴー賞ShortFiction部門
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門21位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門8位
【ISBN】4-15-010224-4
00225/ アーサー・C・クラーク
海底牧場
【初版】
77/02/15
【タイトル】海底牧場 / The Deep Range
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C. Clarke
【訳者】高橋泰邦 / Yasukuni Takahashi
【初出】1957年
【内容】2060年代、地球は急激な人口爆発による深
刻な食料問題に悩んでいた。そして、その
対策を地球的な規模で扱う世界食料機構の
なかでも、栄養豊富な鯨を計画増殖させる
牧鯨局の仕事はもっとも重大なものとされ
ていた。不治の広所恐怖症にかかり、二度
と宇宙へ戻れぬ身体となった元宇宙船航空
士ウォールター・フランクリン――海底深
く、おのが絶望の人生を送ろうと決意した
彼にとって、牧鯨局巡察隊の深海勤務こそ
第二の天職だった! 打ち続く悲運に翻弄
されながらも、新しい人生を果敢に切り開
いてゆく一人の男の半生を描く、巨匠アー
サー・C・クラークの感動的な海洋SF!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010225-2
00226/ ジョン・W・キャンベルJr. 月は地獄だ!
【初版】 77/02/15
【タイトル】月は地獄だ! / The Moon is Hell!
【著者】ジョン・W・キャンベルJr. / John W. Campbell, Jr.
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1950年
【内容】40万キロの暗黒の淵を越えて、彼らはつい
にここまで来た――ここ、灼熱と酷寒と、
無気圧と真空の月世界へ! だが1年11ヵ
月にわたる調査と探検を無事完了した隊員
たちは絶望のどん底につき落された。地球
から飛来した帰還ロケットが月面に激突、
いまや帰還の望みは断たれた! そして彼
らは次の帰還ロケットが到着するまで、さ
らに2年の歳月を生き抜いていかねばなら
ない! 食料、水、酸素、あらゆる補給物
のない月面に取り残されて……。現代SF
育ての親ジョン・W・キャンベルJr.が、正
確な科学知識と人間性の知識の上に、あく
までもリアルに描きあげた不朽の名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010226-0
00227/ ローダン
時の牢獄
【初版】 77/02/28
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :32
○アルコン帝国
【タイトル】時の牢獄
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】町を襲い全生命体を抹消する姿なき敵――い
まや,全銀河系はかれらの異時間平面によっ
て呑みこまれようとしていた。だが,交錯す
る二つの次元の接触面に,敵の時間平面への
入口を見つけたローダンは,レンズ=フィー
ルド=ジェネレーターなる装置を開発して,
適地へ侵入することを考えたのだ! 帰還の
保証もない,危険なこの冒険は,ローダンに
とって一つの賭だった。輝く光の窓がジェネ
レーターから生じ,遠征隊は出発したが,そ
の行く手には,異常に時の流れののろい世界
が彼らを待っていたのだ。銀河系の運命をに
なう,ローダンの異次元への挑戦はいかに?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010227-9
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】マイクロ・エンジニア / DIE MIKRO-TECHNIKER
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】時の牢獄 / IM ZEIT-GEFAENGNIS
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
00228/ ポール・アンダースン
タイム・パトロール
【初版】 77/02/28
【タイトル】タイム・パトロール / Guardians of Time
【著者】ポール・アンダースン / Poul Anderson
【初出】1960年
【内容】西暦 19352年、瞬間移動の研究に関連して
ついに時間航行の方法が発見された。だが
この時間航法こそ、人類にとって利益と害
悪との両方をもたらす両刃の剣であった。
たしかに、過去を知り未来を知ることが可
能になったことで、人類は飛躍的な発展を
とげた。だがその一方で、過去に干渉して
未来を変えようとする、いわゆる時間犯罪
が多発したのだ! かくて時間管理局――
タイム・パトロールが設立された。時の航
路を監視し、歴史を正しい軌道に保つため
に……。アメリカSF界隋一の才人ポール
・アンダースンが、豊かな想像力と華麗な
筆致で描く時間テーマSFの古典的名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010228-7
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】タイム・パトロール / Time Patrol
【訳者】稲葉明雄 / Akio Inaba
【初出】F&SF誌1955年5月号
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】王者たるの勇気 / Brave to Be a King
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】F&SF誌1959年8月号
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】邪悪なゲーム / The Only Game in Town
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】F&SF誌1960年1月号
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】滅ぼさるべきもの / Delenda Eat
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】F&SF誌1955年12月号
00229/ フィリップ・K・ディック
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
【初版】 77/03/15
【タイトル】アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
/ Do Androids Dream of Electric Sheep?
【著者】フィリップ・K・ディック / Philip K. Dick
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1968年
【内容】核戦争後の廃墟と化した地球では、一握り
の残留者が危うく絶滅をまぬがれた動物を
飼育することにわずかな慰めを見いだしつ
つ、過酷な生活を送っていた。しかしそん
な地球でさえ、植民惑星で奴隷として酷使
されているアンドロイドにとっては天国に
も思えたのだ! 自由を求めた、植民惑星
から脱出した8人のアンドロイドたち――
だが彼らを待ちうけていたのは、逃亡アン
ドロイドの首にかかった賞金をねらうバウ
ンティ・ハンターの執拗な追跡であった!
現代アメリカSFの旗手ディックが、斬新
な着想と華麗な筆致をもちいて見事に描き
あげた、めくるめく白昼夢の世界!
〔3刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門9位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門12位
【映像】・1982年/米(ワーナー/ラッド/ブレードランナー・パートナーシップ)
リドリイ・スコット監督『ブレードランナー / Blade Runner』
【コメント】・本書は、映画公開にあたり『ブレードランナー』のタイトルでも出版された
【ISBN】4-15-010229-5
00230/ロバート・A・ハインライン
宇宙の戦士
【初版】 79/09/15
【タイトル】宇宙の戦士 / Starship Troopers
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert A. Heinlein
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1959年
F&SF誌1959年10月号,11月号
【内容】単身戦車部隊を撃破する破壊力を秘め,敵惑
星の心臓部を急襲する恐るべき宇宙の戦士,
機動歩兵。少年らしいあこがれから軍隊に志
願したジョニーが配属されたのは,この宇宙
最強の兵科だった。しかし,かれが一人前の
戦士となるには多くの試練に耐えねばならな
い。ひとりの少年を戦闘マシーンに変えてい
く地獄の訓練の日々,いく度か除隊すら考え
るジョニー。だが,そのかれもやがて,異星
人のまっただ中へ殴り込み降下をかける鋼鉄
の男に成長したのだった! 大胆な暴力肯定
的内容で騒然たる議論を呼んだ,ヒューゴー
賞受賞に輝く巨匠ハインラインの問題長篇!
〔11刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1960年度:ヒューゴー賞Novel部門
【映像】・1988年/日
『宇宙の戦士 / Starship Troopers』
・1997年/米
ポール・ヴァーホーヴェン監督
『スターシップ・トゥルーパーズ / Starship Troopers』
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門22位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門67位
【ISBN】4-15-010230-9
00231/ローダン
時空大脱出!
【初版】 77/03/31
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :33
○アルコン帝国
【タイトル】時空大脱出!
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】異時間平面へ侵入したまま遠征隊は脱出不可
能となった。かれらの帰りを今や遅しと待ち
受けるローダンも,その生還をほぼ絶望視し
かけていた。と,電子物理学者からの報告。
遠征隊を送りこみ,二つの異平面の移動を可
能にしたLFG装置の欠陥が明らかになった
のだ。すぐさまあらたなジェネレーターの製
造が急がれ,しかも今度は船ごと移行できる
ように改良された。二つの次元の接触面をな
す光の窓から,ついにローダンみずから未知
の次元へ乗りこんでゆく。遠征隊の救出は成
るか? いぜん謎に包まれている,姿なき敵
“ドルーフ”の本当の正体はあばかれるか?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010231-7
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】時空大脱出! / EIN HAUCH EWIGKEIT
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】流刑囚の看守 / WAECHTER DER VERBANNTEN
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00232/クリフォード・D・シマック
小鬼の居留地
【初版】 77/03/31
【タイトル】小鬼の居留地 / The Goblin Reservation
【著者】クリフォード・D・シマック / Clifford D. Simak
【訳者】足立楓 / Kaede Adachi
【初出】1968年
【内容】信じられない,とマックスウェルは思った。
自分が二人いて,しかもそのうちの片方はす
でに死んでいるなんて! 考えてみればなに
もかも奇妙なことばかりだった。起こるはず
のない物質転送機の故障,そしてあの透明な
星の幽霊のような住民たち,そのうえこんど
は,自分自身の殺人事件にまきこまれようと
は! かつての迷信的存在――小鬼,いたず
ら小人,仙女たちが現実に生きるこの世界で
さえ,死んだはずの男が歩きまわるというの
は,やはり異常というほかはなかった……。
巨匠シマックが,ユーモアと幻想味溢れる牧
歌的作風で描くギャラクシイ賞受賞の傑作。
〔初刷巻頭解説より〕
【受賞】・ギャラクシイ賞
【ISBN】4-15-010232-5
00233/トーマス・M・ディッシュ
プリズナー
【初版】 77/03/31
【タイトル】プリズナー / The Prisoner
【著者】トーマス・M・ディッシュ / Thomas M. Disch
【訳者】永井淳 / Jun Nagai
【初出】1969年
【内容】引退した元情報部員の目覚めたその村には
名前がなかった。そればかりか、村人たち
はひとり残らず番号で呼ばれている。本屋
の主人は98号、清掃夫は 189号、ウェイト
レスは 127号、そして彼自身はなんと6号
にされていた! なぜこんな村に彼はいる
のか? この村の正体は、またその目的は
なにか……? 渦まく疑惑の中で必死の逃
亡をはかる彼――6号。しかし、その努力
は錯綜する虚実の迷路にむなしく消え、つ
いには彼自身さえ村の重要人物になってし
まうのだった! 異色のテレビ映画『プリ
ズナーbU』に材をとり、鬼才ディッシュ
が悪夢的な世界をサスペンスフルに描く。
〔2刷カバー裏解説より〕
00234/A・E・ウ゛ァン・ウ゛ォクト
スラン
【初版】 77/04/15
【タイトル】スラン / Slan
【著者】A・E・ヴァン・ヴォクト / A. E. van Vogt
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1946年
ASF誌1940年9月号〜12月号
【内容】スランだ! 殺せ! 一瞬にして街路は阿
鼻叫喚の坩堝と化した。敵意に満ちた人々
の執拗な追跡のなかを、まだあどけない顔
立ちの少年は逃げる。黒髪にまじる一房の
金色の巻き毛を風になびかせながら。追い
かけてくるのは死、待ちうけるのは恐怖!
だがその幼い少年こそ、秘密の鍵――並み
はずれた知能と能力を持つがゆえに虐げら
れ、迫害される新人類スランの未来を開く
鍵を握るただ一人の人間だった! 壮大な
スケールと錯綜するプロット、迫力ある筆
致によって濃密なSFムードを醸しだす達
人――ヴァン・ヴォクトがみごとに描きだ
したミュータント・テーマの不滅の名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門67位
【ISBN】4-15-010234-1
00235/ アーサー・C・クラーク
渇きの海
【初版】 77/04/15
【タイトル】渇きの海 / A Fall of Moondust
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C. Clarke
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】1961年
【内容】降り積もる微細な塵は、膨大な時の果てに
いつしか広大な海をなし、月世界にただ一
隻の船を浮かべる。風も波もない塵の海原
を、22人の男女を乗せて進む観光船セレー
ネ号。だが、彼らの夢想だにしなかった危
機が、刻一刻と迫りつつあった。突然の地
殻変動、渦まく塵の海、そしてセレーネ号
は、〈渇きの海〉へ姿を没したのだった!
必死の救助活動がつづけられるものの、そ
の任にあたることができるのは、二人乗り
のダスト・スキーのみ。はたして、この絶
体絶命の危地を切り抜けることは可能か?
精密な論理によって構築された世界に、息
づまる人間ドラマを展開する不朽の名作。
〔9刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門55位
【ISBN】4-15-010235-X
00236/ ニール・R・ジョーンズ
双子惑星恐怖の遠心宇宙船
【初版】 77/04/30
◎ジェイムスン教授 / PROFESSOR JAMESON:4
【タイトル】双子惑星恐怖の遠心宇宙船 / Twin Worlds
【著者】ニール・R・ジョーンズ / Neil R. Jones
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1967年
【内容】おなじみ21MM−392 ことジェイムスン教授
とゾル人の一行は,大宇宙の驚異を求め,星
系から星系へと果てしない探険の旅をつづけ
ていた。次々に出くわす奇想天外な冒険の数
数,さて今回は――政敵の奸計によって陥れ
られ,流刑にされた元政府主席の身の上に同
情した機械人一行は,遠心力によって惑星間
を移動する飛翔船にのり,彼の無実を証明す
るために飛びたったのだが……「双子惑星恐
怖の遠心宇宙船の巻」,巨大な岩板の形をし
た奇妙な惑星を調査中,光り輝く奇怪な食肉
生物の群に襲われた教授たち一行の運命やい
かに!? 「箱型惑星光球生物の怪の巻」など
痛快スペースオペラの決定版シリーズ第四巻
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】双子惑星恐怖の遠心宇宙船の巻 / Twin Worlds
【初出】アメージング・ストーリーズ誌1937年4月号
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【タイトル】箱型惑星光球生物の怪の巻 / On the Planet Fragment
【初出】アメージング・ストーリーズ誌1937年10月号
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】音楽怪人はギャンブルが大好きの巻 / The Music Monsters
【初出】アメージング・ストーリーズ誌1938年4月号
00237/スタニスワフ・レム
ソラリスの陽のもとに
【初版】 77/04/30
【タイトル】ソラリスの陽のもとに / Solaris
【著者】スタニスワフ・レム / Stanislaw Lem
【訳者】飯田規和 / Kiwa Iida
【初出】1961年
【内容】すみれ色の靄におおわれ、ものうげにたゆ
たう惑星ソラリスの海。だが、一見何の変
哲もなく見える海も、その内部では、一種
の数学的会話が交され、自らの複雑な軌道
を自己修正する能力さえ持つ、驚くべき高
等生命だった! しかしその知性は、人類
のそれとはあまりにも異質であった。いか
なる理論をも、いかなる仮説をも受けいれ
ず、常にその形を変え、人類を嘲笑するか
のようにつぎつぎと新たなる謎を提出する
怪物――生きている〈海〉。人類と思考す
る〈海〉との奇妙な交渉を通して、人間の
認識の限界を探り、大宇宙における超知性
の問題に肉薄する傑作! 完訳決定版!
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・別冊奇想天外1977年4月号『SF再入門全集』発表:3位
・SF宝石1979年8月創刊号発表:3位
・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門10位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門3位
【映像】・1972年/ソ(モスフィルム)
アンドレイ・タルコフスキー監督『惑星ソラリス / Solaris』
【ISBN】4-15-010237-6
00238/宇宙大作戦 見えざる破壊者
【初版】 77/04/30
◎宇宙大作戦 / STAR TREK
○TV Novelizations
【タイトル】見えざる破壊者 / Star Trek 1
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】中上守 / Mamoru Nakagami
【初出】1967年
【内容】追放された荒武者たちが植民した星――それ
がロムルス=レムス星系だった。今は中立空
域となり厳しい監視の下にあったが,かつて
は通行船さえ見ると,原始的な円筒船を繰り
出して襲撃をかける復讐の鬼だった。その中
立空域から,50年目にして突如の警報! 観
測衛星の包囲を破って奇襲してきたのは,何
と昔のオンボロ船の面影などみじんもない最
新型のロムルス船だったのだ! 宇宙連邦軍
誇る最新兵器装備のエンタープライズ号は,
人類の知恵と勇気を知らしめんと応戦に出た
が,突如敵船はその行手で姿を消した! 想
像を絶する冒険七篇を収める人気シリーズ!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010238-4
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】チャーリイの法則 / Charlie's Law
【原案】D・C・フォンタナ / D. C. Fontana
【映像】・1966年9月15日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.8 第1シーズン)
第2話「Charlie X」
・1969年6月22日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第8話「セイサス星から来た少年」
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】精神の剣 / Dagger of the Mind
【原案】Shimon Wincelberg
【映像】・1966年11月3日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.11 第1シーズン)
第9話「Dagger of the Mind」
・1969年8月31日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第17話「悪魔島から来た狂人」
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】実体のないマッコイ / Man Trap
【原案】George Clayton Johnson
【映像】・1966年9月8日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.6 第1シーズン)
第1話「The Man Trap」
・1969年5月11日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
弟3話「惑星M113の吸血獣」
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】見えざる破壊者 / Balance of Terror
【原案】Paul Schneider
【映像】・1966年12月15日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.9 第1シーズン)
第14話「Balance of Terror」
・1969年6月8日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第6話「宇宙基地SOS」
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】はだかの時間 / The Naked Time
【原案】John D. F. Black
【映像】・1966年9月29日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.7 第1シーズン)
第4話「The Naked Time」
・1969年5月25日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第5話「魔の宇宙病」
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ミリ / Miri
【原案】Adrian Spies
【映像】・1966年10月27日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.12 第1シーズン)
第8話「Miri」
・1969年6月29日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第9話「400才の少女」
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】王たるものの良心 / The Conscience of the King
【原案】Barry Trivers
【映像】・1966年12月8日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.13 第1シーズン)
第13話「The Conscience of the King」
・1969年7月19日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第11話「殺人鬼コドス」
00239/K・H・シェール
地底都市の圧制者
【初版】 77/05/15
【タイトル】地底都市の圧制者 / DIE VERGESSENEN
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】アンドロメダ星座における銀河中央政府の一
植民星として開発途上にあった恒星シラー第
四惑星。高度な科学技術を結集して構築され
たその文明も,突如襲来した超兵器によって
もろくも崩れ去り,いまや一面放射能にみち
たジャングルと化していた! 生存者はわず
かに二人の人間と一握りのミュータントを数
えるのみ。だが,ミュータントと化した植民
者たちの原始的な生活に耐えられぬ二人は,
文明への最後の望みを胸に,ただ一つ無傷の
まま残されているという,幻の宇宙空港めざ
して旅立ったのだが……。ドイツSF界の星
K・H・シェールが放つ冒険SFの白眉!
〔初刷巻頭解説より〕
00240/ローダン
消えた生命の星
【初版】 77/05/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :34
○アルコン帝国
【タイトル】消えた生命の星
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】永遠の若さを保つローダン。だが,その生命
の秘密を脅かす事態が発生した。惑星ワンダ
ラーがローダンとブルに細胞シャワーによる
不老処理をほどこしてから62年目――その効
力の切れる2042年5月1日を目前に,突如そ
の惑星が消えたのだ! そしてポジトロニク
スが算出した結果は“異時間平面の接触によ
る犠牲”。姿なき攻撃の手がここまで伸びた
とは! 刻々と迫るタイム・リミットに心急
くローダンは,ジェネレーターで敵の次元に
乗りこんだ。が,そこにはまた予期せぬ謎の
テレパシー波がかれを待っていたのだった。
新たな敵の恐怖の中,ワンダラーの行方は?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010240-6
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】シリコ第五衛星での幕間劇 / ZWISCHENSPIEL AUF SILIKO V
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】消えた生命の星 / HETZJAGD DURCH DIE DIMENSIONEN
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00241/フィリップ・K・ディック
偶然世界
【初版】 77/05/31
【タイトル】偶然世界 / Solar Lottery (World of Chance)
【著者】フィリップ・K・ディック / Philip K. Dick
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1955年
【内容】執政庁の最高権力者ベリックが失脚した!
しかし、彼に失策があったわけではない。
ボトルと呼ばれる権力転位装置の無作為的
な動きがそれを決定したのだ。かわって選
ばれたのは無級者のカートライト。その彼
もボトルの抽選により60億の人々の中から
選ばれたのだった。しかし。無級者にとっ
てこの幸運は同時に凶運でもある。たちま
ちさしむけられる刺客は、無級者の手から
権力をもぎとろうと執政庁へと乗り込むが
……? もっともSF的かつ大衆的であり
ながら、あまりにも異形なヴィジョンによ
って現代文学の地平をさえ切り拓く問題作
家の処女長篇! 〔『太陽クイズ』改題〕
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010241-4
00242/ワールズ・ベスト
時のはざま
【初版】 77/05/31
◎ワールズ・ベスト1965
【タイトル】時のはざま / World's Best Science Fiction:1965
【編者】ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー
/ Donald A. Wollheim and Terry Carr
【訳者】団精二 / Seiji Dan
【初出】1965年
【内容】数多くの感動的な傑作を創りあげながらも
その偉大さゆえに世に認められず不遇の一
生を送った天才たち――彼らの生涯におけ
る魂の危機的〈瞬間〉に現れて励まし導く
未来から来た訪問者。だがその彼にも人に
は言えぬ苦悩があった……『時のはざま』
地球とブローベルとの戦いは終った。だが
戦いが帰還兵士の彼に与えた勲章は、夜毎
奇怪な異生物に変貌する苛酷な運命だった
『おお、ブローベルになろう』など、ドナ
ルド・A・ウォルハイムとテリー・カーの
二大アンソロジストが、SFの新生面をひ
らく力作ばかりを結集した、SFファン必
読の名アンソロジー・シリーズ第一弾!
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】グリーンプレース / Greenplace
【著者】トム・パードム / Tom Purdom
【初出】1964年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】善意の人 / Men of Gold Will
【著者】ベン・ボーヴァ&マイロン・R・ルイス / Ben Bova and Myron R. Lewis
【初出】1964年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】配達料金 / Bill for Delivery
【著者】クリストファー・アンヴィル / Christopher Anvil
【初出】1964年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】〈不可能〉の四品種 / Four Blands of Impossible
【著者】ノーマン・ケーガン / Norman Kagan
【初出】1964年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】時のはざま / A Nice in Time
【著者】ウィリアム・F・テンプル / William F. Temple
【初出】1964年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】海藻 / Sea Wrack
【著者】エドワード・ジェズビー / Edward Jesby
【初出】1964年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】完璧な装備 / For Every Action
【著者】C・C・マキャップ / C. C. Macapp
【初出】1964年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】吸血鬼株式会社 / Vampires LTD.
【著者】ヨゼフ・ネズヴァドバ / Josef Nesvadba
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】最後の孤独者 / The Last Lonely Man
【著者】ジョン・ブラナー / John Brunner
【初出】1964年
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】スター・パーティ / The Star Party
【著者】ロバート・ロリー / Robert Lory
【初出】1964年
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】地下世界の天気 / The Weather in the Underworld
【著者】コリン・フリー / Colin Free
【初出】1965年
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】おお、ブローベルになろう / Oh! To Be a Blobel!
【著者】フィリップ・K・ディック / Philip K. Dick
【初出】ギャラクシイ誌1964年2月号
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】思い出されぬもの / The Unremembered
【著者】エドワード・マッキン / Edward Mackin
【初出】1964年
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】マスロー軍曹になにが起こったか / What Happened to Sergeant Masuro?
【著者】ハリイ・ムリッシュ / Harry Mulisch
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】永遠なる現在 / Now Is Forever
【著者】トーマス・M・ディッシュ / Thomas M. Disch
【初出】1964年
16 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】競争者 / The Competitors
【著者】ジャック・B・ロウスン / Jack B. Lawson
【初出】1964年
17 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】変化の風が吹くとき / When the Change-winds Blow
【著者】フリッツ・ライバー / Fritz Leiber
【初出】F&SF誌1964年8月号
00243/アーサー・C・クラーク
2001年宇宙の旅
【初版】 77/05/31
【タイトル】2001年宇宙の旅 / 2001:A Space Odyssey
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C. Clarke
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1968年
【内容】原始的な道具さえ使うすべを知らず、時代
遅れになった本能の命ずるままに滅びの道
をたどるヒトザルたち。しかし、彼らは謎
の石板によって進化の階梯へ一歩を踏み出
した。そして三百万年の後、人類は月面に
同じ石板を発見したのだった。この石板は
人類にとって何を意味するのか? また、
宇宙船ディスカバリー号のコンピューター
ハル9000は、なぜ人類に反乱を起こしたの
か? ディスカバリー号の唯一の生存者ボ
ーマンはどこに行き、何に出会い、何物に
変貌したのか? なぜ……? 巨匠クラー
クが、該博な科学知識を総動員してひとつ
の思弁世界を構築する現代SFの金字塔!
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門17位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門55位
【映像】・1968年/英(MGM/スタンリイ・クーブリック)
スタンリイ・クーブリック監督
『2001年宇宙の旅 / 2001:A Space Odyssey』
【ISBN】4-15-010243-0
00244/スタニスワフ・レム
星からの帰還
【初版】 77/06/15
【タイトル】星からの帰還 / Powrot Z Gwiazd
【著者】スタニスワフ・レム / Stanislaw Lem
【訳者】吉上昭三 / Shyozoh Yoshigami
【初出】1961年
【内容】いくたの危難を乗り越え、10年にわたる調
査探索の旅を無事終了した宇宙探査船プロ
メテウス号は、ついに母なる地球に帰還し
た。だが、その10年の間にすべてが変って
いた! 宇宙船時間で10年、しかし地球時
間ではなんと 127年が経過していたのだ。
超高度な発展をとげた機械文明、複雑化し
た社会機構、そして科学技術の粋を結集し
た異形の都市……。だがなによりも隊員た
ちを驚かしたのは、理解不能なまでに変貌
した人々の心だった! 該博な科学的知識
と豊かな想像力を用いて構築した未来社会
を背景に、文明の発達と人間性の軋轢の問
題を鋭くえぐりだした巨匠レムの問題作!
〔9刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門47位
【ISBN】4-15-010244-9
00245/ロバート・F・ヤング
ジョナサンと宇宙クジラ
【初版】 77/06/15
【タイトル】ジョナサンと宇宙クジラ
【著者】ロバート・F・ヤング / Robert F. Young
【編者】伊藤典夫 / Norio Ito
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1977年本書
【内容】さわやかな9月の風のなかを空飛ぶフライ
パンに乗って、宇宙クジラの住む遙かな銀
河へ、巨人族の棲む深い海の洞へと、あな
たも冒険の旅にでかけませんか。魔法の窓
をあけると、そこは砂男やサンタクロース
が闊歩する不思議な世界。辺境惑星いった
いを爆笑させた「愛しのメアリー・ルー」
上演中の宇宙船劇場はいかがでしょう。ユ
ーモア溢れるロマンティックな物語で、ア
メリカSF界にブラッドベリ、スタージョ
ンに匹敵する独自の地位を占めるロバート
・F・ヤングが、愛に渇き、倦怠に沈むあ
なたに、仕事に疲れ、ひとときの憩いを望
むあなたに贈る心暖まる珠玉の名品集!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010245-7
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】九月は三十日あった / Thirty Days Had September
【初出】F&SF誌1957年10月号
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】魔法の窓 / Magic Window
【初出】1958年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ジョナサンと宇宙クジラ / Jonathan and the Space Whale
【初出】F&SF誌1962年3月号
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門36位
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】サンタ条項 / Santa Clause
【初出】1959年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ピネロピへの贈りもの / A Pattern for Penelope
【初出】1954年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】雪つぶて / The Other Kids
【初出】1956年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】リトル・ドッグ・ゴーン / Little Dog Gone
【初出】1964年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】空飛ぶフライパン / Flying Pan
【初出】1956年
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ジャングル・ドクター / Jungle Doctor
【初出】1955年
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】いかなる海の洞に / In What Cavern of the Deep
【初出】F&SF誌1964年10月号
00246/ハリイ・ハリスン
宇宙兵ブルース
【初版】 77/06/15
【タイトル】宇宙兵ブルース / Bill, The Galactic Hero
【著者】ハリイ・ハリスン / Harry Harrison
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1965年
【内容】こいつあ掘出し物だ! ボーナスでふくらん
だポケットを想像しながら,徴募係軍曹はケ
ッケッとほくそ笑んだ。かくて辺鄙な片田舎
に住むビルの平凡かつのどかな生活は終りを
つげ,かわってキャンプ・レオン・トロツキ
ーでの地獄のような訓練の毎日が始まった。
おりから爬虫人チンガーとの戦いは熾烈をき
わめ,果てはビルの属する訓練部隊まで狩り
だされる始末。だが戦況は不利だった。戦友
が次々と斃れて行くなかで,面白半分にビル
が触った原子砲が,なんと敵宇宙戦艦に大当
り! かくして彼は一躍宇宙の英雄となった
のだが……。傑作戦争コミック宇宙大活劇!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010246-5
00247/アイザック・アシモフ
宇宙気流
【初版】 77/06/30
【タイトル】宇宙気流 / The Currents of Space
【著者】アイザック・アシモフ / Isaac Asimov
【訳者】平井イサク / Isaku Hirai
【初出】1952年
ASF誌1952年10月号,11月号,12月号
【内容】惑星フロリナは人類の住む 100万もの世界
のなかで、高価な特殊繊維カートが産出す
るただ一つの惑星だった。さまざまな化学
的特性を持ち、正しく織ればダイヤモンド
のように光り輝く驚異の繊維カート。フロ
リナを支配すること、すなわち無尽蔵の金
鉱を所有することであった。だが、そのフ
ロリナが消滅する!? 驚くべき通信を残し
て消息を断った空間分析家の謎の失踪は、
カート貿易独占を死守せんとするサーク人
と、それに対抗して暗躍するトランター帝
国との間の対立を激化させ、ついには全銀
河系を震撼させる一大事件へと進展した!
巨匠が壮大なスケールで描く宇宙叙事詩。
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010247-3
00248/サミュエル・R・ディレイニー
バベル−17
【初版】 77/07/15
【タイトル】バベル−17 / Babel-17
【著者】サミュエル・R・ディレイニー / Samuel R. Delany
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1966年
【内容】戦いのさなか、同盟軍の支配圏内でインベ
ーダーの大規模な破壊活動が行われる時、
きまって発信源不明の謎の通信〈バベル−
17〉が傍受された。その解読にあたるのは
全銀河にあまねく知られる美貌の詩人リド
ラ・ウォン。天才的な言語感覚で〈バベル
−17〉が単なる暗号ではなく、ひとつの宇
宙言語であることをつきとめた彼女は、自
ら宇宙船ランボー号を駆って、次の敵の攻
撃目標へと向った……。だが恐るべし!
そのときすでに、インベーダーの黒い魔手
が船内に忍び寄っていたのだ! 1966年度
ネビュラ最優秀長篇賞受賞の栄誉に輝く、
ニュー・スペース・オペラの決定版!
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1966年度:ネビュラ賞Novel部門
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門40位
【ISBN】4-15-010248-1
00249/ローダン
アトランティス最後の日
【初版】 77/07/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :35
○アルコン帝国
【タイトル】アトランティス最後の日
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】異時間平面にとらえられた惑星ワンダラーは
総力をあげて脱出をこころみたが失敗。そし
て異次元と通常空間のあいだ――五次元的超
空間にとどまってしまった! そのワンダラ
ーこそローダンとブルの若さの秘密をにぎる
惑星であり,細胞シャワーによる再不老処理
のタイム・リミットはもはや一刻の猶予もな
らない。心急くブルはトンペッチと二人,勇
躍その半空間へ乗りこんだ。が,なんとかれ
らが目のあたりにした五次元的超空間とは,
物体が一方向にのみ収縮する異様な世界だっ
た! 想像を絶する惑星救出作戦は成るか?
だがここに,予期せぬひとつの落とし穴が!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010249-X
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】半空間に死はひそみて / IM HALBRAUM LAUERT DER TOD
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】アトランティス最後の日 / DIE LETZTEN TAGE VON ATLANTIS
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
00250/ロバート・シルウ゛ァーバーク夜の翼
【初版】 77/07/15
【タイトル】夜の翼 / Nightwings
【著者】ロバート・シルヴァーバーグ / Robert Silverberg
【訳者】佐藤高子 / Takako Sato
【初出】1969年
・1968年ギャラクシイ誌に掲載したものをまとめ手を加えた
・【受賞】は第一部に対するもの
【内容】胡蝶のように精妙な翼をはばたかせて〈翔
人〉が空を飛び、〈監視者〉は超感覚の増
幅装置を手押車に載せて旅をする。〈支配
者〉には〈中性人間〉がかしづき、〈記憶
者〉はあらゆる事象を保存する――このあ
まりにも異形な世界こそ、数万年の時の果
にみずからの犯した罪によって外敵の侵入
におびえつづける、滅びゆく地球の姿だっ
た。そして、一生を侵略者の見張りに捧げ
た老〈監視者〉が、〈翔人〉の娘、〈変形
人間〉らとともに古都ロウムへさしかかっ
たとき、すべては破滅へと向けて猛然と回
転を始めるのだった。ヒューゴー賞、アポ
ロ賞両賞受賞に輝く幻想SFの名作!
〔4刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1969年度:ヒューゴー賞Novella部門
・アポロ賞
・第3回(1972年):星雲賞海外長篇部門
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門61位
【ISBN】4-15-010250-3
00251/A・バートラム・チャンドラー 遙かなる旅人
【初版】 77/07/15
◎銀河辺境 / Rim Worlds :8
【タイトル】遙かなる旅人 / The Far Traveller
【著者】A・バートラム・チャンドラー / A. Bertram Chandler
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1977年本書
【内容】監察宇宙軍きってのトラブル・メーカー,わ
れらがジョン・グライムズは,惑星ボタニー
・ベイで傷心の日々をおくっていた。任官以
来順風満帆,とんとん拍子の昇進を続けてき
た彼も,自分の指揮する宇宙艦〈ディスカバ
リー〉を反乱者たちに奪われたのが運のつき
とうとう宇宙軍をおんでるはめになってしま
った! そのうえ,反乱者たちに娘をさらわ
れた親たちからは逆恨みされ,また自分の艦
を傷ものにされたデラメア中佐は秘かに復讐
の機をうかがう。まさに地獄の毎日! そん
なおり,エル・ドラドの黄金の宇宙船〈ファ
ー・トラベラー〉が入港してきたが……。
〔初刷巻頭解説より〕
00252/ アーシュラ・K・ル・グィン
闇の左手
【初版】 77/07/31
◎ハイニッシュ・ユニバース / Hainishe Universe
【タイトル】闇の左手 / The Left Hand of Darkness
【著者】アーシュラ・K・ル・グィン / Ursula K. Le Guin
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1969年
【内容】男と女――人々の生活を悲劇や喜劇でいろど
り、様々な芸術の主題となっているふたつの
性の存在。しかし、遙かな過去に放棄された
人類の植民地、雪と氷に閉ざされた惑星ゲセ
ンでは事情が違った。遺伝学的な実験の落し
子たちは、営々として彼らの社会を造りあげ
ついに全銀河に類をみない特異な社会を形成
したのだ。そして今、人類同盟の使節、ゲン
リー・アイがゲセンとの外交関係を開くべく
この惑星を訪れた。しかし、両性社会の人間
には理解を絶する住民の心理、風俗、習慣が
行手をはばむ。彼らとの友情も信頼も、恋さ
えもが、まったく違った形をとり、彼の任務
を奇怪な陰謀の渦中へと押し流していく……
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1970年度:ヒューゴー賞Novel部門
・1969年度:ネビュラ賞Novel部門
【BEST】・ローカス1987年8月号発表:2位
・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門19位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門23位
【コメント】・現在は1978年9月30日発行となっている・・・?
【ISBN】4-15-010252-X
00253/宇宙大作戦 謎の精神寄生体
【初版】 77/08/15
◎宇宙大作戦 / STAR TREK
○TV Novelizations
【タイトル】謎の精神寄生体 / Star Trek 2
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】佐和誠 / Makoto Sawa
【初出】1968年
【内容】連邦の科学基地を破壊したゴーン星人を追っ
て,航宙艦〈エンタープライズ〉号はメトロ
ン星へ進入。だが,たちまちメトロン星人の
警戒網がかれらを捕えた。キャプテン・カー
クは決闘場へ引き出され,二メートルもある
爬虫類のゴーン星人と,生死を賭けた戦いを
演じる「決闘場」ほか,宇宙に蔓延する奇病
の正体は,じつは神経組織に巣くう謎の寄生
体であることが判明。しかし時すでに遅く,
スポックの脳はその生物に支配されかかって
いたのだ。スポックの危機を描く「謎の精神
寄生体」など,傑作短篇六篇を収録する,宇
宙連邦軍誇る精鋭たちの人気冒険シリーズ。
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010253-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】決闘場 / Arena
【原案】ジーン・L・クーン / Gene L. Coon
【映像】・1967年1月19日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.19 第1シーズン)
第18話「Arena」
・1969年7月20日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第12話「怪獣ゴーンとの対決」
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】アーマゲドン / The Taste of Armageddon
【原案】ロバート・ハムナー&ジーン・L・クーン
/ Robert Jamner and Gene L. Coon
【映像】・1967年2月23日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.23 第1シーズン)
第23話「The Taste of Armageddon」
・1969年9月14日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第19話「コンピューター戦争」
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】明日はきのう / Tomorrow Is Yesterday
【原案】D・C・フォンタナ / D. C. Fontana
【映像】・1967年1月26日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.21 第1シーズン)
第19話「Tomorrow Is Yesterday」
・1969年8月3日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第14話「宇宙暦元年7.21」
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】慈悲の使命 / Errand of Mercy
【原案】ジーン・L・クーン / Gene L. Coon
【映像】・1967年3月23日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.27 第1シーズン)
第26話「Errand of Mercy」
・1970年1月11日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第29話「クリンゴン帝国の侵略」
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】軍法会議 / Court Martial
【原案】ドン・M・マンキーウィッツ&スティーヴン・W・カラバツォス
/ Don M. Mankiewica and Stephen W. Carabatsos
【映像】・1967年2月2日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.15 第1シーズン)
第20話「Court Martial」
・1969年8月17日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第16話「宇宙軍法会議」
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】謎の精神寄生体 / Operation-Annihilate!
【原案】スティーヴン・W・カラバツォス / Stephen W. Carabatsos
【映像】・1967年4月13日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.29 第1シーズン)
第29話「Operation - Annihilate」
・1970年1月4日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第28話「デネバ星の怪奇生物」
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】永遠の淵に立つ都市 / The City on the Edge of Forever
【原案】ハーラン・エリスン / Harlan Ellison
【映像】・1967年4月6日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.28 第1シーズン)
第28話「The City on the Edge of Forever」
・1969年11月23日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第23話「危険な過去への旅」
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】宇宙種 / Space Seed
【原案】キャリー・ウィルバー&ジーン・L・クーン
/ Carey Wilbur and Gene L. Coon
【映像】・1967年2月16日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.24 第1シーズン)
第22話「Space Seed」
・1969年8月10日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第15話「宇宙の帝王」
00254/ロバート・シルウ゛ァーバークいまひとたびの生
【初版】 77/08/15
【タイトル】いまひとたびの生 / To Live Again
【著者】ロバート・シルヴァーバーグ / Robert Silverberg
【訳者】佐藤高子 / Takako Sato
【初出】1969年
【内容】とどまることを知らぬ科学の発達は、つい
に驚くべき奇跡を現実化した。人間の人格
=魂を完全に記録し、それを他の人間の脳
の内部に蘇らせる技術が完成されたのだ!
その結果、残された魂をもとに、死者は再
び第2、第3の人生を生きることが可能と
なり、また自分の脳に移植した魂の全能力
全知識を活用できることから、寄生される
人間も宿主となることには積極的だったの
だが……。仏教的輪廻が、文字通りこの世
に現出した遥かな未来世界を背景に、才筆
シルヴァーバーグが真に不可思議な冒険へ
と読者を誘い、しかも生と死の前で苦悩す
る人間の姿を鮮かに浮彫りにした快心作!
〔初刷カバー裏解説より〕
00255/リン・カーター
緑の星の暗黒世界で
【初版】 77/08/15
◎緑の太陽 / Green Star:3
【タイトル】緑の星の暗黒世界で / By the Light of the Green Star
【著者】リン・カーター / Lin Carter
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1974年
【内容】霊体となって遥かな宇宙空間を超え,彼はふ
たたびやって来た,この緑の太陽の世界に。
だが,なんという運命のいたずら! 若き戦
士としてよみがえり、最愛の美姫ニアムーを
救出せんとしたその瞬間,彼女はまたもやそ
の手から逃がれ去ってしまった。しかも,大
トンボにまたがりニアムー姫を追う途中,巨
鳥に襲われた彼は奈落の底,一条の光さえ射
しこまぬ人跡未踏の暗黒世界へとおいやられ
た……。一方,ニアムー姫の行手にも,悪虐
非道な空中人が待ち受ける。そして今,〈空
中都市〉からは生体実験の餌食にせんとニア
ムー姫めがけ黒い翳が飛び立つのだった!
〔初刷巻頭解説より〕
00256/ L・S・ディ・キャンプ
闇よ落ちるなかれ
【初版】 77/08/15
【タイトル】闇よ落ちるなかれ / Lest Darkness Fall
【著者】L・スプレイグ・ディ・キャンプ / L. Sprague De Camp
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1941年
アンノウン誌1939年
【内容】アメリカの若き考古学者マーティン・パッ
ドウェイは、稲妻に打たれた瞬間、20世紀
のローマから西暦 535年の古代ローマにタ
イム・スリップしてしまった! そこは生
きるに難しい時代だった。精神的不安に由
来する各宗派間の陰惨な対立抗争、熾烈化
の一途をたどる領土紛争、帝国崩壊後のロ
ーマは、まさに西洋古典文明の黄昏を迎え
つつあったのである。この暗澹たる暗黒時
代の到来を食いとめんと、かくてパッドウ
ェイの獅子奮迅の活躍が始った! 彼は歴
史のコースを変えるべく必死に生きた――
闇よ落ちるなかれと願いつつ……。歴史S
Fの巨匠ディ・キャンプの古典的名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
00257/ローダン
アウリゲルからの使節
【初版】 77/09/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :36
○アルコン帝国
【タイトル】アウリゲルからの使節
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】一時は“姿なき攻撃”に対して協同戦線を張
ったローダンとアルコン摂政だが,アルコン
側の協力は疑わしくなってきた。超空間ジャ
ンプを探知する今まで以上に優秀な兵器――
新型補正機探知装置を秘かに開発していた事
実が明らかにされたのである。この装置を使
ってのアルコン摂政の陰謀は明らか。消滅し
たはずの地球に疑問を抱き,その銀河ポジシ
ョンを探ろうというのだ。あくまで地球の存
在を隠しておきたいローダンは,アルコン人
の惑星エクハスに商船《チグリス》をミス・
ジャンプさせ,その実態を探らせた。そして
計略は図に当たり商船は拿捕されたが……!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010257-0
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】《チグリス》のミス・ジャンプ / FEHLSPRUNG DER TIGRIS
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】アウリゲルからの使節 / DIE GESANDTEN VON AURIGEL
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00258/リンジイ・ガターリッジ
ペルー猛毒作戦
【初版】 77/09/15
◎ミクロ・スパイ:3
【タイトル】ペルー猛毒作戦 / Fratricide is a Gas
【著者】リンジイ・ガターリッジ / Lindsay Gutteridge
【訳者】村上博基 / Hiroki Murakami
【初出】1975年
【内容】対米関係の悪化したペルーに,ソ連が経済攻
勢をかけてきたという情報がはいる。しかし
その一環としての産業博というのは表向きで
実際は,プラスチック工場を舞台に,とてつ
もない軍用開発がなされているらしいのだ。
英国ミクロ・エスピオナージの責任者ディル
クは,さっそく調査の依頼を受けた。そして
投資会社役員になりすました大男ベラミィの
〈補聴器〉でペルーの工場へ潜入。だが,そ
こでは残虐無慈悲な人非人,サディストの権
化たる指導教官が,恐るべき軍用実験をおこ
なっていたのだ! ディルクを戦慄させたそ
の実験とは何か? リアルな恐怖の第三作。
〔初刷巻頭解説より〕
00259/リン・カーター
ゾンガーと魔道師の都
【初版】 77/09/30
◎レムリアン・サーガ:4
【タイトル】ゾンガーと魔道師の都 / Thongor in the City of Magicians
【著者】リン・カーター / Lin Carter
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1968年
【内容】「究極的犠牲の儀式により,宿敵ゾンガーの
霊魂を永遠に混沌界へ隷属せしめるのだ!」
いまザールの九人魔道師は漆黒の祭壇の前に
集い,同胞を粉砕したパタンガ国の覇王にた
いする恐ろしき復讐を企てていた。もしこの
黒魔術がひとたび遂行されれば,ゾンガーの
霊魂は未来永劫邪神に翻弄され,肉体は思考
能力をもたぬ生ける屍と化す――堕落と苦痛
とけもののような不浄の,果てしない歳月を
送るのだ! 一方,このような戦慄すべき運
命が待ち受けているとも知らず,ゾンガーは
神託により,レムリア大陸全土の運命を司る
〈力の水晶〉を求めて旅立ったのだが……。
〔初刷巻頭解説より〕
00260/ ロバート・A・ハインライン
悪徳なんかこわくない[上]
【初版】 77/09/30
【タイトル】悪徳なんかこわくない / I Will Fear No Evil
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert A. Heinlein
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1971年
【内容】ヨハン・セバスチャン・バッハ・スミスは
老齢のために死にかけていた。だが、死ぬ
ことはできなかった。雪だるま式に増えつ
づける巨万の富が、彼を無理矢理にも生き
ながらえさせてしまう。そして、この運命
に反逆するスミスは、勝てる見込が皆無に
近い、いちかばちかの賭け――若者の肉体
への脳移植という手段に出たのだ。死線を
彷徨する意識はやがて目覚め、再び溌剌と
した肉体を手に入れたことを知る。しかし
その手術は、若さと同時に思いもかけぬ体
験を彼にさせるのだった! SFの巨人ハ
インラインが、異様な設定によって大胆に
性と死とに肉薄する問題長篇ついに登場!
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・第9回(1978年):星雲賞海外長篇部門
【ISBN】4-15-010260-0
00261/ロバート・A・ハインライン
悪徳なんかこわくない[下]
【初版】 77/11/30
【タイトル】悪徳なんかこわくない / I Will Fear No Evil
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert A. Heinlein
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1970年
Galaxy誌1970年7,8,10,12月号
【内容】脳の移植手術は無事成功した。医療機械の
助けを借りなければ生きてゆけぬ体だった
老富豪ヨハン・セバスチャン・バッハ・ス
ミスは、いまや若く美しい女性として生ま
れ変っていた。健康な肉体ならではの幸せ
を満喫するヨハン。だが、すべてが順調だ
ったわけではなかった。肉体提供者が、娘
のように愛していた秘書のユーニスだった
ことを知った時のショック、巨万の富をめ
ぐって争われる孫娘たちとの裁判……だが
なによりも彼を困惑させたのは、はじめて
体験する女性としてのセックスであった。
巨匠ロバート・A・ハインラインが、愛と
性を見事に謳いあげた問題作堂々完結!
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・第9回(1978年):星雲賞海外長篇部門
【ISBN】4-15-010261-9
00262/カート・ウ゛ォネガット
タイタンの妖女
【初版】 77/10/31
【タイトル】タイタンの妖女 / The Sirens of Titan
【著者】カート・ヴォネガット・ジュニア / Kurt Vonnegut, Jr.
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1959年
【内容】時空を越えたすべての時と場所に存在する
ウインストン・N・ラムファードは、もは
や神のごとき全能者となっていた。だが、
無言の神と違い、彼は戦いに明け暮れる人
類の未来を救おうと実際に計画に手をくだ
したのである。そして、その計画に操られ
た受難者こそ、全米一の大富豪マラカイ・
コンスタントであった。悲惨な運命に翻弄
され、星から星へ流浪する彼の指名とはな
にか? 最後の目的地タイタンがその謎を
解明するはずであったが、それは人類にと
りあまりにも皮肉な終幕となったのだ!
心優しきニヒリスト、注目の作家ヴォネガ
ットが、ブラックな味わいで描いた傑作。
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・第4回(1973年):星雲賞海外長篇部門
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門58位
【ISBN】4-15-010262-7
00263/ローダン
三人の裏切り者
【初版】 77/10/31
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :37
○アルコン帝国
【タイトル】三人の裏切り者
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】かつては政治犯の流刑地となっていた惑星グ
レイ・ビーストも,今ではローダンの意向に
より,テラ宇宙艦隊基地に姿を変えようとし
ていた。そしてそこの植民者として,地球か
ら運ばれた千人の囚人が,厳しい宣誓の上で
宇宙艦隊へ迎え入れられる。だが,まさかそ
の直後に脱走者が出ようとは! 無法者は三
人。ローダンの命を受けてグレイ・ビースト
を監視するチェリッシュ中尉を人質にとり,
かれらはガゼル型遠距離偵察機を乗っとって
逃亡した。しかも,そこには恐るべき陰謀が
企らまれている。それに気がついたチェリッ
シュ中尉はなんとかして防衛せんとしたが!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010263-5
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】三人の裏切り者 / DIE DREI DESERTEURE
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】戦慄 / DAS GRAUEN
【著者】ウィリアム・フォルツ / William Voltz
00264/ ジョン・ウインダム
海竜めざめる
【初版】 77/10/15
【タイトル】海竜めざめる / The Kraken Wakes
【著者】ジョン・ウインダム / John Wyndham
【訳者】星新一 / Shinichi Hoshi
【初出】1953年
【内容】ある夜、大西洋上に火のように赤い光球が
大挙して現われ、つぎつぎに海面に落下す
ると、沸騰するような音をたてて海中に沈
んでいった。それからまもなくのこと、世
界各地で原因不明による船舶の遭難事故が
相ついで起りはじめた。しかも、異変はそ
ればかりではなかった。やがて北極、南極
の氷が溶け、水位がいちじるしく上昇しは
じめたのだ。このままの状態がつづけば、
世界が海底に沈むのはいまや時間の問題で
あった。はたして一連の異変の真相は何?
人類滅亡の危機が迫りつつあった! イギ
リスSF界の巨匠ウインダムが重厚な筆致
で描く、侵略テーマSFの古典的名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010264-3
00265/クリフォード・D・シマック
中継ステーション
【初版】 77/10/15
【タイトル】中継ステーション / Way Station
【著者】クリフォード・D・シマック / Clifford D. Simak
【訳者】船戸牧子 / Makiko Funado
【初出】1963年
ギャラクシイ誌に抄録分載
【内容】ウィスコンシン州の人里離れた山奥に、一
軒の家がある。なんの変哲もない農家にし
かみえぬその家が、実は銀河系の星々を結
ぶ中継ステーションであることを知る者は
だれ一人いなかった。特殊な液体の中に浮
ぶ水棲生物、体中から螢光を発する発光生
物、そうした様々な異星人たちが、家の中
に据えつけられた物質転送機を通じて、星
から星への旅を続けていく……。しかし、
のどかにたたずむその家にも、怖るべき破
局が忍び寄っていた。経済の混乱、国際情
勢の悪化にともない、世界は第三次大戦勃
発の危機におびえていたのだ! 巨匠が詩
情ゆたかに描くヒューゴー賞受賞の名作!
〔3刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1964年度:ヒューゴー賞Novel部門
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門35位
【ISBN】4-15-010265-1
00266/H・G・ウエルズ
モロー博士の島
【初版】 77/11/15
◎H・G・ウエルズ傑作集:1
【タイトル】モロー博士の島
【著者】H・G・ウエルズ / H. G. Wells
【訳者】宇野利泰 / Toshiyasu Uno
【初出】1977年本書
【内容】白髪の男に連れられて下船したその孤島に
は、夜ごと耳をつんざく不気味な動物の悲
鳴がきこえた。その島奥では、獣を人間化
する恐るべき実験が行なわれていたのだ!
密林の集落で人間のおきてを遵守する奇怪
な獣人の群に、高度な文明社会への風刺を
こめた表題作「モロー博士の島」。その他
人間の肉体から抜け出た魂がさまよう「盗
まれた肉体」、妖精の国へ行ってそこの女
王と恋をする「妖精の国のスケルマーズデ
イル君」など6短篇を収録。SFの始祖ウ
エルズが、奔放な空想力と当時発達しつつ
あった科学知識を駆使して、読者を不可思
議な旅に誘う空想科学小説の古典的名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010266-X
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ダイヤモンドをつくる男 / The Diamond Maker
【初出】Stolen Bacillus and Other Incidents誌1895年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ダイナモの神 / The Lord of the Dynamos
【初出】Stolen Bacillus and Other Incidents誌1895年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】盗まれた肉体 / The Stolen Body
【初出】Twelvs Stories and a Dream誌1895年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】蜘蛛の谷 / The Valley of Spiders
【初出】Twelvs Stories and a Dream誌1903年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】妖精の国のスケルマーズデイル君 / Mr. Skelmarsdale in Fairyland
【初出】Twelvs Stories and a Dream誌1903年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】モロー博士の島 / The Island of Dr. Moreau
【初出】1896年
【映像】・1932年/米(パラマウント)
アール・C・ケントン監督『獣人島 / The Island of Lost Souls』
・1977年/米(シネマ77/AIP)
ドン・テイラー監督
『ドクター・モローの島 / The Island of Dr. Moreau』
・1996年/米
ジョン・フランケンハイマー監督
『D.N.A. / The Island of Dr. Moreau』
00267/トマス・バーネット・スワン
薔薇の荘園
【初版】 77/11/15
【タイトル】薔薇の荘園
【著者】トマス・バーネット・スワン / Thomas Bunett Swann
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】1977年本書
【内容】伝説の幻獣グリフォンや食人鬼マンドレイ
クが徘徊する十三世紀初頭、少年十字軍に
憧れる二人の少年は、天使とも見まごう少
女に廃墟で出会った。その邂逅が若者たち
を冒険の旅へと誘ったのだが……「薔薇の
荘園」。伝説上のローマ建設者ロムルス、
レムス兄弟の悲しき運命を牧羊神が詩情溢
れる口調で語る「火の鳥はどこに」、紀元
前五世紀のペルシアを舞台に、王后にほの
かな恋心をよせる小人の意外な運命を描い
た「ヴァシチ」など、幻想の詩人トマス・
バーネット・スワンが、歴史と神話、現実
と夢想のはざまを彷徨し、青春の愛と友情
を見事に謳いあげた珠玉の中篇集。
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】火の鳥はどこに / Where Is the Bird of Fire?
【初出】1962年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ヴァシチ
【初出】1965年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】薔薇の荘園 / The Manor of Roses
【初出】F&SF誌1966年11月号
00268/ A・バートラム・チャンドラー 黄金の星間連絡艇
【初版】 77/11/15
◎銀河辺境 / Rim Worlds :9
【タイトル】黄金の星間連絡艇 / Star Courier
【著者】A・バートラム・チャンドラー / A. Bertram Chandler
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1977年
【内容】銀河連邦監察宇宙軍のもと中佐――ジョン・
グライムズは,ティラルビン星系へとやって
きた。郵便配達業務がきわめて遅延すること
で有名なこの星区で,伝書サービスを始めよ
うと思いたったのだ。エル・ドラドのエスタ
ン男爵家令嬢から,退職金がわりに譲り受け
た黄金製の小型宇宙艇をつかって,生活費を
かせぎだすにはそれしか方法がなかったので
ある。それに,うまくいけば一山あてられる
かも! 星間運輸公社の航路からはずれた辺
境の星々へ,高価だがかさばらない郵便物を
届けるだけのこの伝書サービスは,グライム
ズにとっては楽な仕事に思えたのだが……。
〔初刷巻頭解説より〕
00269/アイザック・アシモフ
永遠の終り
【初版】 77/11/15
【タイトル】永遠の終り / The End of Eternity
【著者】アイザック・アシモフ / Isaac Asimov
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】1955年
【内容】時のはざまを彷徨し未来の安寧と平和のた
め過去を矯正する資格をもつ〈永遠人〉。
厳しい訓練と教育を受けたハーランは15歳
のときに、時間管理機関〈永遠〉の研修生
となり、やがてもっとも有能な技術士の一
人となった。彼の担当は 482世紀。この世
紀は人工生殖が隆盛をきわめた唯一の時代
で、いまや〈現実矯正〉が必要とされてい
た。だが、〈普通人〉の美しい女性、ノイ
エスとの出会いは、彼の運命を狂わせた。
〈現実矯正〉の結果は、愛するノイエスの
消滅をも意味していたのだ。執行日は容赦
なく迫るが……!? ミステリ・タッチで描
く巨匠アシモフ唯一の時間テーマSF!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010269-4
00270/ローダン
赤い宇宙の対決
【初版】 77/12/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :38
○アルコン帝国
【タイトル】赤い宇宙の対決
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】ドルーフ宇宙へ突入したローダンは,ブリー
すら驚く意表をつく作戦をめぐらしていた。
全銀河の脅威ドルーフと手を組み,なんとア
ルコン摂政を逆に敵にまわそうというのだ。
その作戦は二つの大星間帝国をひとつに統一
するのが目的だった。手はじめに,敵の基地
惑星ヘ探索に行ったローダンだったが,思わ
ぬ失策から地下計算センターに迷いこんでし
まう。だが,神の救いか? このとき得体の
知れぬテレパシーが逃げ道を指図してくれた
のだ。はたして,このテレパシー存在は何者
か? 異次元宇宙を舞台に,かつての“姿な
き敵”ドルーフとの対決はいよいよ佳境に!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010270-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】赤い宇宙の対決 / DAS ROTE UNIVERSUM
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ドルーフォンの陽の下で / UNTER DEN STERNEN VON DRUUFON
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
00271/アーサー・C・クラーク
都市と星
【初版】 77/12/15
【タイトル】都市と星 / The City and the Stars
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C. Clarke
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1956年
【内容】銀河帝国は崩壊し、地球には唯一の都市ダ
イアスパーが残された。そこは快適に防備
された小宇宙。十億年の歳月の間に、都市
の『記憶バンク』は人間の組成のパターン
を使って原初の人間を再生したが、ただ一
人、青年アルヴィンだけは、今までにパタ
ーン化されたどの人間とも違っていた。都
市の外へ出ることを異常に恐れる人々の中
で、彼だけは未知の世界への願望を持って
いたのだ。壁に囲まれた。心地よいダイア
スパーに安住することなく、アルヴィンは
ある日、かつての人類のように、空があり
宇宙船が征く世界を求めて旅立った! 巨
匠が華麗な想像力で描いた大宇宙叙事詩。
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門20位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門25位
【ISBN】4-15-010271-6
00272/フィリップ・ワイリー
闘士
【初版】 77/12/15
【タイトル】闘士 / Gladiator
【著者】フィリップ・ワイリー / Philip Wylie
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1930年
【内容】ヒューゴー・ダナーは超人だった! 彼が
まだ母親の胎内にいたとき、生物学教授で
ある父が注射した特殊な血清のために、人
並はずれた筋肉と明晰な頭脳を持つ不死身
の人間として生れてきたのである。しかし
彼は決して幸せとはいえなかった。その驚
くべき力ゆえに、人々は彼を怖れ、妬み、
憎悪したからだ!――世界を支配できるだ
けの力を持ちながらも、その超人的な力を
ひた隠しに隠し、人間社会のさまざまな弊
害を乗り越えて、力強く生き抜こうとする
一人の超人の苦悩と勇気を、ヒューマニズ
ムあふれる説得力と格調高い筆致とによっ
て描きだした超人テーマの古典的名作!
〔2刷カバー裏解説より〕
【映像】・1938年/米
エドワード・セジウィック監督『豪傑ブラウン / The Gladiator』
00273/スタニスワフ・レム
砂漠の惑星
【初版】 77/12/15
【タイトル】砂漠の惑星 / Niezwyciezony
【著者】スタニスワフ・レム / Stanislaw Lem
【訳者】飯田規和 / Kiwa Iida【初出】1964年
【内容】6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル
号探索のため〈砂漠の惑星〉に降りたった
無敵号が発見したものは、異星の地に傾い
たそそりたつその船体だった。生存者の姿
は見あたらない。船内が混乱をきわめてい
るにもかかわらず、不思議なことに攻撃を
受けた形跡はなく、さまざまな防衛手段は
手つかずのまま残されていた。果てしなく
続く風紋、死と荒廃の風の吹き抜けていく
奇怪な〈都市〉、偵察機を襲う〈黒雲〉、
そして金属の〈植物〉――探検隊はテクノ
ロジーを駆使して異星を探査したが……。
レムが異星における人間を描き、科学的認
識の絶対視に疑問をなげかけた問題の書!
〔4刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010273-2
00274/H・G・ウエルズ
タイム・マシン
【初版】 78/01/15
◎H・G・ウエルズ傑作集:2
【タイトル】タイム・マシン
【著者】H・G・ウエルズ / H. G. Wells
【訳者】宇野利泰 / Toshiyasu Uno
【初出】1978年本書
【内容】時を飛翔する機械〈タイム・マシン〉に乗
りこんだタイム・トラベラーは80万年後の
世界へ飛んだ。防疫医学が成功し、社会改
良事業の完成で衣食住が充ち足り、あらゆ
る闘争が消滅してしまった未来社会は、一
見、楽園のように見えたが……〈タイム・
マシン〉という概念をはじめてSFの世界
に持ちこんだ表題作をはじめ、よい子だけ
が店に入れ、素晴らしいおもちゃを手にす
ることのできる「魔法の店」、道を急いで
いる時に、子供の頃なかに入ったことがあ
るみどり色の扉が現われる「塀にある扉」
など六篇を収録。SFの先駆者ウエルズが
描きだす奔放なイマジネーションの世界!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010274-0
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】塀のある扉 / The Door in the Wall
【初出】The Country of the Blind and Other Stories誌1911年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】陸の甲鉄艦 / The Land Ironclads
【初出】The Country of the Blind and Other Stories誌1911年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】魔法の店 / The Magic Shop
【初出】Twelvs Stories and a Dream誌1903年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】盗まれたバチルス / The Stolen Bacillus
【初出】Stolen Bacillus and Other Incidents誌1895年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】故エルヴシャム氏の話 / The Story of the Late Mr. Elvesham
【初出】The Plattner Story and Others誌1897年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】タイムマシン / The Time Machine ; An Invention
【初出】1895年
【BEST】・SFマガジン98年1月号発表:海外短篇部門43位
【映像】・1960年/米(ギャラクシイ・フィルムズ/MGM)
ジョージ・パル監督『タイム・マシン / The Time Machine』
・1978年/米(NBC)
ヘニング・シェラーラップ監督『The Time Machine』
00275/ロバート・シェクリイ
地球巡礼
【初版】 78/01/15
【タイトル】地球巡礼 / Pilgrimage to Earth
【著者】ロバート・シェクリイ / Robert Sheckley
【訳者】宇野利泰 / Toshiyasu Uno
【初出】1957年
【内容】遠い辺境の惑星から、念願かなってあこが
れの母なる地球を訪れた青年の悲しい恋の
物語「地球への巡礼の旅」、大気も気候も
重力もすべて地球と同じでありながら、地
球人の声が地震を起こし、その汗が住民の
火傷の原因となったりする奇妙な惑星の話
「地球人の善と悪」、そのほか、完全無欠
な防衛器を装備して、未知の惑星の探険に
おもむいた隊員が、その防衛器ゆえに原住
民との間にまきおこすさまざまなトラブル
を描いた「試作品」など15篇を収録。不思
議な、奇想天外な、途方もなく愉快な話を
書かせたらその右にでるもののいない奇才
ロバート・シェクリイの珠玉の短篇集!
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】地球への巡礼の旅 / Pilgrimage to Earth
【初出】1956年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】地球人の善と悪 / All the Things You Are
【初出】1956年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ワナ / Trap
【初出】1956年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】肉体 / The Body
【初出】1956年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】試作品 / Early Model
【初出】1956年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】廃品処理サーヴィス会社 / Disposal Service
【初出】1955年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】人間の負う重荷 / Human's Burden
【初出】1956年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】夜の恐怖 / Fear in the Night
【初出】1952年
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】悪薬 / Bad Medicine
【初出】1956年
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】災厄を防ぐ者 / Protection
【初出】1956年
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】地水火風 / Earth, Fire and Water
【初出】1955年
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】密航者 / Deadhead
【初出】1955年
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】アカデミー / The Academy
【初出】1954年
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】家畜輸送船 / Milk Run
【初出】1954年
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】救命艇の叛逆 / The Lifeboat Mutiny
【初出】1955年
00276/宇宙大作戦 メトセラへの鎮魂歌
【初版】 78/01/31
◎宇宙大作戦 / STAR TREK
○TV Novelizations
【タイトル】メトセラへの鎮魂歌 / Star Trek 5
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】斉藤伯好 / Noriyoshi Saito
【初出】1972年
【内容】宇宙連邦軍の誇る最新鋭の航宙艦〈エンター
プライズ〉号は,精鋭乗組員をのせて今日も
あくなき冒険の旅へと出発する。異次元の接
近によりキャプテン・カークが連れ去られ,
その救出に赴いた〈エンタープライズ〉号は
ソリア星人のクモの巣に捕えられる。また中
枢神経をかく乱させるコロニー惑星のさや植
物や,地球の歴史上に幾多の著名な名を残し
てきた,惑星ホルバーグに隠れ棲む不老不死
の男。――広大無辺の宇宙には,まだまだ信
じられぬ事件や,未知の世界が潜んでいるの
だ。それらを解明するために,知恵と勇気を
もって戦う乗員たちの,傑作冒険シリーズ!
〔6刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010276-7
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】神、だれを滅し給うや / Whom Gods Destroy
【原案】リー・アーウィン&ジェリイ・ソール / Lee Erwin and Jerry Sohl
【映像】・1969年1月3日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.71 第3シーズン)
第69話「Whom Gods Destroy」
・1973年11月3日,10日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第69話「宇宙の精神病院」
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ソリアのクモの巣 / The Tholian Web
【原案】ジュディ・バーンズ&チェット・リチャーズ
/ Judy Burns and Chet Richards
【映像】・1968年11月15日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.64 第3シーズン)
第64話「The Tholian Web」
・1973年8月11日,18日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第63話「異次元空間に入ったカーク船長の危機」
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】最後の戦場 / Let That Be Your Last Battlefield
【原案】オリバー・クロフォード&リー・クローニン
/ Oliver Crawford and Lee Cronin
【映像】・1969年1月10日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.70 第3シーズン)
第70話「Let That Be Your Last Battlefield」
・1973年10月20日,27日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第68話「惑星セロンの対立」
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】二度目のエデン / This Side of Paradise
【原案】ナザン・バトラー&D・C・フォンタナ / and D. C. Fontana
【映像】・1967年3月2日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.25 第1シーズン)
第24話「This Side of Paradise」
・1969年10月12日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第21話「死の楽園」
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】生命体交換 / Turnabout Intruder
【原案】ジーン・ロッデンベリイ&アーサー・H・シンガー
/ Gene Roddenberry and Arthur H. Singer
【映像】・1969年6月3日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.79 第3シーズン)
第79話「Turnabout Intruder」
・1974年3月9日,16日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第78話「変身! カーク船長の危機」
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】メトセラへの鎮魂歌 / Requiem for Methuselah
【原案】ジェロウム・ビクスビー / Jerome Bixby
【映像】・1969年2月14日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.76 第3シーズン)
第74話「Requiem for Methuselah」
・1974年1月12日,19日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第74話「6200才の恋」
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】エデンへの道 / The Way to Eden
【原案】アーサー・ハイネマン&ミカエル・リチャード / Arthur Heinemann and
【映像】・1969年2月21日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.75 第3シーズン)
第75話「The Way to Eden」
・1973年12月29日,1974年1月5日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第73話「自由の惑星エデンを求めて」
00277/アルフレッド・ベスター
虎よ、虎よ!
【初版】 78/01/31
【タイトル】虎よ、虎よ! / Tiger! Tiger!
・初出時の題名;The Stars My Destinations
【著者】アルフレッド・ベスター / Alfred Bester
【訳者】中田耕治 / Koji Nakada
【初出】1956年
【内容】ジョウント効果と呼ばれるテレポーテーシ
ョンの開発によって、世界は大きく変貌し
た。一瞬のうちに空間を跳び、人々はどこ
へでも、自由に行けるようになったのであ
る。しかしそれと同時に、このジョウント
効果がもたらしたもの、それは富と窃盗、
収奪と劫略、怖るべき惑星間戦争でもあっ
た。この物情騒然たる25世紀を背景として
顔に異様な虎の刺青をされた野生の男ガリ
ヴァー・フォイルの、無限の時空をまたに
かけた絢爛たる〈ヴォーガ〉復讐の物語が
ここにはじまる……。アメリカSF界きっ
ての奇才が、前衛的な手法と華麗な筆致を
駆使して見事に描きあげた不滅の名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・別冊奇想天外1977年4月号『SF再入門全集』発表:5位
・SF宝石1979年8月創刊号発表:9位
・ローカス1987年8月号発表:10位
・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門7位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門4位
【ISBN】4-15-010277-5
00278/ローダン
還らぬトーラ
【初版】 78/02/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :39
○アルコン帝国
【タイトル】還らぬトーラ
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】アルコン摂政のロボット艦と異次元の敵ドル
ーフとの戦闘のまっただ中に,ローダンたち
の軽巡《ビルマ》は飛びこんだ。両者の戦い
を混乱させようというわけだが,ローダンの
真意は惑星ドルーフォン地下の大計算センタ
ーを破壊し,敵の開発した時間凝固装置モデ
ルを奪うことにあった。だが,戦況は測りが
たく,おりしも窮地にあるローダンには〈妻
トーラ危篤〉の悲報が届いたのだ! かつて
トーラのためにアラス族から入手した生命延
長血清だが,その中に,まさかタイプF・ア
ルコンの病原菌が混入していたとは! 失意
の底のローダンに,果して戦況はどう運ぶ?!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010278-3
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】永遠の囚人 / IN DEN FESSELN DER EWIGKEIT
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】還らぬトーラ / THORAS OPFERGANG
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
00279/フィリップ・ホセ・ファーマー
太陽神降臨
【初版】 78/02/15
【タイトル】太陽神降臨 / Flesh
【著者】フィリップ・ホセ・ファーマー / Philip Jose Farmer
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1960年(一部削除された不完全な形で)
1966年
【内容】頭に角を生やした大男が扮する太陽神は狂
おしく叫び、さし招く女神に突進する。ド
ラム、角笛の響きは最高潮に達し、娘たち
の欲情の叫びは耳を聾す。祭典はクライマ
ックスに達した! 毎年国中の若者の中か
ら選ばれるこの儀式の主役太陽神に、この
年は 800年の旅を終え地球に戻ってきた宇
宙船〈地球号〉の船長スタッグが祭りあげ
られた。手術で植えこまれた角で欲望の奴
隷となった彼は、否応なく異教の性的な儀
式の主役を演じ続けていく。一方、他の隊
員達は船長を救い出そうとしていたが……
鬼才ファーマーが奔放なイマジネーション
を駆使して描く、めくるめく異様な世界!
〔初刷カバー裏解説より〕
00280/ポール・アンダースン
魔界の紋章
【初版】 78/02/28
【タイトル】魔界の紋章 / Three Hearts and Three Lions
【著者】ポール・アンダースン / Poul Anderson
【訳者】豊田有恒 / Aritune Toyoda
【初出】1961年(雑誌1953年)
【内容】ホルガー・カールセンは死を覚悟し,敢然と
銃を手にとると,悪魔のような敵ナチス・ド
イツ軍に向って突撃した。その時突如,世界
が燃えあがり,すべては暗黒に閉された――
彼がふたたび眼をさましたのは,魔法使い,
小妖精,小鬼,巨人のむれが徘徊出没し,想
像を絶する戦いが激しく繰り拡げられている
魔界だった! 気がつくと彼は、三つの心臓
と三頭の獅子の紋章を描いた盾を持つ騎士と
なって,身の毛もよだつ悪魔と剣を交えてい
たのである! 時間と歴史テーマを書いては
比肩する者なき才人アンダースンの奇抜で楽
しいスーパーサイエンス・ファンタジイ!
〔初刷巻頭解説より〕
00281/ロバート・A・ハインライン
宇宙の孤児
【初版】 78/02/28
【タイトル】宇宙の孤児 / Orphans of the Sky
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert A. Heinlein
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1963年
【内容】人々はその〈船〉こそ一つの世界そのもの
だと信じて、種族ごとに集団生活を営んで
いた。森があり農場があり廃墟があり迷路
があり……そして森には恐るべき食人種を
奴隷とする双頭のミュータントさえいた!
だが実は、これこそ遠い昔に人類がはじめ
て恒星空間へ進出しようとした最初の恒星
宇宙船だったのである! 航行途上の反乱
で航宙士のほとんどが死に絶え、長い年月
の間には〈船〉は中世的迷信の世界に変貌
してしまったのだ。だがある日、一人の青
年が〈船〉内の探検に乗り出し、はじめて
埋もれた真相を掘りおこした……。巨匠ハ
インラインが描く壮大無比の宇宙ドラマ!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010281-3
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】大宇宙 / Universe
【初出】ASF誌1941年5月号
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】常識 / Common sense
【初出】ASF誌1941年10月号
00282/H・G・ウエルズ
透明人間
【初版】 78/03/15
◎H・G・ウエルズ傑作集:3
【タイトル】透明人間 / The Invisible Man
【著者】H・G・ウエルズ / H. G. Wells
【訳者】宇野利泰 / Toshiyasu Uno
【初出】1897年
【内容】身もこおるような寒い日だった。頭から足
のさきまで防寒具で身をつつみ、顔をサン
グラスと包帯でおおった男が、とある寒村
に宿をとった。翌日、無数のガラス壜や試
験管が運びこまれるや、男は部屋にとじこ
もった。なにか秘密の実験がはじまったら
しい。村人たちの間には恐れと興味のいり
まじった噂がひろがる――包帯の下にある
のは、醜い傷跡なのか、不快なひきつれな
のか? そして、男が現われたその日から
村には不思議なできごとがおこるようにな
った……古来からの人間の願望だった不視
性を空想科学の力によって実現させた、現
代SFの始祖と謳われる文豪不滅の名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【映像】・1933年/米(ユニヴァーサル)
ジェイムズ・ホエール監督『透明人間』
【ISBN】4-15-010282-1
00283/ローダン
核地獄グレイ・ビースト
【初版】 78/03/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :40
○アルコン帝国
【タイトル】核地獄グレイ・ビースト
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】ミュルタ星系第七惑星グレイ・ビーストにあ
るテラ宇宙艦隊の基地が,ついにアルコン軍
に発見された。たちまち熾烈な砲撃が惑星を
襲い,一瞬のうちに核地獄と化してしまった
グレイ・ビースト上では,ローダンの生命も
あわやと思われた。だが,幸運にもかれは海
洋のただ中の島で生き延びていたのだ。しか
しその安堵もつかの間,救援の船と見えたの
はじつはアルコン艦だった! しかも次に移
乗した船がさらに危険きわまりない異次元の
敵ドルーフの艦であったとは! 一難去って
また一難……次々とローダンに迫る危機また
危機を,果たしてかれはどう乗り切るか!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010283-X
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】核地獄グレイ・ビースト / DIE ATOMHOELLE VON GRAY BEAST
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ドルーフの本拠にて / IN DEN HOEHLEN DER DRUUF
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00284/エドモンド・ハミルトン
彗星王の陰謀
【初版】 78/03/31
◎キャプテン・フューチャー / Captain Future
【タイトル】彗星王の陰謀 / THE COMET KINGS
【著者】エドモンド・ハミルトン / Edmond Hamilton
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】CAPTAIN FUTURE MAN OF TOMORROW:1942年夏季号
【内容】太陽系内で原因不明の宇宙船消失事件があい
ついで発生した。貨物船,定期旅客船,タン
カーなどあわせて52隻,はては調査におもむ
いた惑星パトロール司令エズラ・ガーニーと
美人諜報員ジョオン・ランドールの宇宙船ま
でも消息を断つ始末! 事態を重視した太陽
系政府は,ついに意を決して月面に合図を送
りキャプテン・フューチャーの出動を要請し
た。調査の結果,ハレー彗星がその原因であ
ることをつきとめたものの,なんとフューチ
ャーメン一行までも恐るべき科学力を用いる
彗星人によって囚われの身に! はたして太
陽系の運命は……痛快宇宙大活劇第12弾!
〔4刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門40位(シリーズとして)
【映像】・1979年/日(NHK)『キャプテン・フューチャー』
第37話「消えた宇宙船」
第38話「彗星の支配者」
第39話「アルルスの正体」
第40話「悪夢の世界・四次元」
00285/ワールズ・ベスト
忘却の惑星
【初版】 78/04/15
◎ワールズ・ベスト1966
【タイトル】忘却の惑星 / World's Best Science Fiction:1966
【編者】ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー
/ Donald A. Wollheim and Terry Carr
【初出】1966年
【内容】ここはどこだ? おれはなぜここにいるん
だ? 地球軍情報部員コルグレイヴは、と
まどいながら見知らぬ惑星の異様な風景を
ながめていた。やがて徐々に記憶が回復す
るにつれて驚くべき真相が……「忘却の惑
星」、太陽から放射される光の圧力を利用
して航行する太陽ヨットレースを、巨匠ク
ラークがサスペンスフルに描く「太陽から
の風」、鬼才ハーラン・エリスンのヒュー
ゴー賞最優秀中短篇賞受賞作品「『悔い改め
よ、ハーレクィン!』とチクタクマンはいっ
た」など、二大アンソロジスト――ウォル
ハイムとカーが、力作ばかりを精選したヴ
ァラエティあふれる年間傑作集第二弾!
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】太陽からの風 / Sunjammer
・別題名"The Wind from the Sun"
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C. Clarke
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】ボーイズライフ誌1963年5月
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外短篇部門19位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門26位
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】時計じかけの医者 / Calling Dr. Clockwork
【著者】ロン・グーラート / Ron Goulart
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】1965年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】地獄で立往生 / Becalmed In Hell
【著者】ラリイ・ニーヴン / Larry Niven
【訳者】中上守 / Mamoru Nakagami
【初出】F&SF誌1965年7月号
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】居留区 / Apartness
【著者】ヴァーナー・ヴィンジ / Vernor Vinge
【訳者】塚本淳二 / Junji Tsukamoto
【初出】1965年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】河を渡って木立をぬけて / Over the River and Through the Woods
【著者】クリフォード・D・シマック / Clifford D. Simak
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】アメージング誌1965年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】忘却の惑星 / Planet of Forgetting
【著者】ジェイムズ・H・シュミッツ / James H. Schmitz
【訳者】石川智嗣
【初出】ギャラクシイ誌1965年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった
/ "Repent, Harlequin!" Said the
Ticktockman
【著者】ハーラン・エリスン / Harlan Ellison
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1965年
【受賞】・1966年度:ヒューゴー賞ShortFiction部門
・1965年度:ネビュラ賞ShortStory部門
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】決断者たち / The Decision Makers
【著者】ジョセフ・グリーン / Joseph Green
【訳者】安田均 / Hitoshi Yasuda
【初出】1965年
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】旅人の憩い / Traveler's Rest
【著者】デイヴィッド・I・マッスン / David I. Masson
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1965年
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】未収録作品 / Uncollected Works
【著者】リン・カーター / Lin Carter
【訳者】日夏響 / Hibiki Hinatsu
【初出】1965年
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】消失点 / Vanishing Point
【著者】ジョナサン・ブランド / Jonathan Brand
【訳者】榊周一
【初出】1965年
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】うちの町内 / In Our Block
【著者】R・A・ラファティ / R. A. Lafferty
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】イフ誌1965年7月号
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】赤方偏移の仮面 / Masque of the Red Shift
【著者】フレッド・セイバーヘーゲン / Fred Saberhagen
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1965年
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】とらわれの魔神 / The Captive Djinn
【著者】クリストファー・アンヴィル / Christopher Anvil
【訳者】安田均 / Hitoshi Yasuda
【初出】1965年
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】新しき良き時代 / The Good New Days
【著者】フリッツ・ライバー / Fritz Leiber
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1965年
00286/ジョン・ウインダム
呪われた村
【初版】 78/04/15
【タイトル】呪われた村 / The Midwich Cuckoos
【著者】ジョン・ウインダム / John Wyndham
【訳者】林克己 / Katsumi Hayashi
【初出】1957年
【内容】9月26日、月曜日。ロンドンにほど近い小
村ミドウィッチの夜は、常と変りなく、静
かに更けつつあった。だが10時17分、村の
ほぼ中央に、白く輝く円盤状の未確認飛行
物体が着陸するや、これを中心とする半径
一マイルの地域のあらゆる生物を眠らせて
しまった。急遽出動した軍隊もなすすべを
知らず24時間を過したころ、円盤はふたた
び何処ともなく姿を消した。住民はすべて
無事。村は何事もなかったかのようだった
が、やがて……村に住むあらゆる受胎可能
の女――17歳から45歳までの女性全員が、
妊娠していたのだ! イギリスSF界の重
鎮ウィンダムが描く戦慄と恐怖の異色作。
〔初刷カバー裏解説より〕
【映像】・1960年/英(MGM)
ウルフ・リラ監督『未知空間の恐怖・光る眼 / Village of the Damned』
・1963年/英(MGM)
アントン・リーダー監督
『続・光る眼/宇宙空間の恐怖 / Children of the Damned』
・1995年/米
ジョン・カーペンター監督『光る眼 / Village of the Damned』
【ISBN】4-15-010286-4
00287/リン・カーター
時の果てに立つゾンガー
( 1) 78/04/30
◎レムリアン・サーガ:5
【タイトル】時の果てに立つゾンガー / Thongor at the End of Time
【著者】リン・カーター / Lin Carter
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1968年
【内容】神々に春の供物を捧げる儀式がまさにはじま
ろうとしたとき,突如ゾンガーは喉元をかき
むしると,大理石の段々をすべり落ち,祭壇
の下に死せる人のごとく横たわった。強者ゾ
ンガー暗殺さる!? 参列の人々は恐怖と狼狽
に色めきたち,神殿内は阿鼻叫喚の坩堝と化
した。打ち砕かれ,廃墟と化した暗黒の都ザ
ールより,ただ一人生きのびた魔道師――マ
ルダナクスの黒魔術が,ついにゾンガーを打
ちたおしたのだ! 火の都パタンガの覇権を
めぐって,やがてスミア王妃とタル王子にも
魔手が迫る。一方,肉体を離れ,霊界へと追
いやられたゾンガーをまっていたのは……。
〔初刷巻頭解説より〕
00288/宇宙大作戦 禁断のパラダイス
【初版】 78/04/15
◎宇宙大作戦 / STAR TREK
○TV Novelizations
【タイトル】禁断のパラダイス / Star Trek 6
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】斉藤伯好 / Noriyoshi Saito
【初出】1972年
【内容】哲学的命題〈善〉と〈悪〉との対決を強いる
岩石生物ヤーネックに操られて、キャプテン
・カークと副長スポックは〈悪〉の代表たる
クリンゴン星人ら三人の無法者と苛烈な死闘
を演じることになったが……!? 巻頭の「非
情なる終幕」をはじめ,乗組員に感情移入し
てその肉体を奪うツイター星人の来襲を描く
「光る宇宙嵐」,また惑星産の鉱石をエネル
ギーにして人間を支配しているコンピュータ
ー怪竜の表題作など,宇宙連邦軍が誇る〈エ
ンタープライズ〉号の傑作冒険六篇を収めた
人気シリーズ。宇宙の平和と安寧のために,
今日も〈エンタープライズ〉号は星の旅へ!
〔7刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010288-0
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】非情なる終幕 / The Savage Curtain
【原案】ジーン・ロッデンベリイ&アーサー・ハイネマン
/ Gene Roddenberry and Arthur Heinemann
【映像】・1969年3月7日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.77 第3シーズン)
第77話「The Savage Curtain」
・1974年1月26日,2月2日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第75話「未確認惑星の岩石人間」
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】光る宇宙嵐 / The Lights of Zetar
【原案】ジェレミー・ターチャー&シャーリ・リュイス
/ Jeremy Tarcher and Shari Lewis
【映像】・1969年1月31日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.73 第3シーズン)
第73話「The Lights of Zetar」
・1973年12月1日,8日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第71話「消滅惑星ゼータの攻撃」
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】禁断のパラダイス / The Apple
【原案】マックス・エーリッヒ&ジーン・L・クーン
/ Max Ehrlich and Gene L. Coon
【映像】・1967年10月13日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.38 第2シーズン)
第34話「The Apple」
・1972年8月13日,20日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第38話「死のパラダイス」
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】銀河系の放浪者 / By Any Other Name
【原案】D・C・フォンタナ&ジェロウム・ビクスビー
/ D. C. Fontana and Jerome Bixby
【映像】・1968年2月23日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.50 第2シーズン)
第51話「By Any Other Name」
・1973年2月10日,17日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第50話「宇宙300年の旅」
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】雲の上の住人たち / The Cloud Minders
【原案】マーガレット・アーメン,デイヴィッド・ジェロルド
&オリバー・クロフォード
/ Margaret Armen, David Gerrold and Oliver
Crawford
【映像】・1969年2月28日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.74 第3シーズン)
第76話「The Cloud Minders」
・1973年12月15日,22日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第72話「惑星アーナダのジーナイト作戦」
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ギデオンの記章 / The Mark of Gideon
【原案】ジョージ・F・スレイヴィン&スタンリー・アダムズ
/ George F. Slavin and Stanley Adams
【映像】・1969年1月17日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.72 第3シーズン)
第71話「The Mark of Gideon」
・1973年11月17日,24日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第70話「長寿惑星ギデオンの苦悩」
00289/フィリップ・ホセ・ファーマー
果しなき河よ我を誘え
【初版】 78/04/30
◎リバーワールド / Riverworld :1
【タイトル】果しなき河よ我を誘え / To Your Scattered Bodies Go
【著者】フィリップ・ホセ・ファーマー / Philip Jose Farmer
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1971年(雑誌1966年)
【内容】青い空が上にあった。英国の探検家リチャ
ード・バートンが死の眠りから目覚めた時
最初に目に入ったのがそれだった。次に、
緑の草原と、幅一マイルはある〈河〉。この
大河の両岸に、ネアンデルタール人から21
世紀人にいたる、すべての地球人類が復活
していたのだ! だれがこのリバーワール
ドを創りあげたのか? その目的は? ま
たなぜ21世紀初頭に人類は滅亡してしまっ
たのか? 様々な疑問を胸に、ネアンデル
タール人のカズ、くじら座タウ星人、ビク
トリア朝の淑女アリスらと共に、バートン
は果しなき河を遡る探索の旅にでたが……
1972年度ヒューゴー賞受賞に輝く傑作長篇
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1972年度:ヒューゴー賞Novel部門
【ISBN】4-15-010289-9
00290/ ローダン 擬装の銀河ゲーム
【初版】 78/05/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :41
○アルコン帝国
【タイトル】擬装の銀河ゲーム
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】異次元の敵ドルーフの宇宙は,しだいに消滅
しつつあった。それが消滅してしまえば,通
常空間から異次元空間への移動は不可能にな
る。ドルーフとアルコンを戦わせ,たがいに
戦力を弱めれば,テラに対する脅威もなくな
る……と,ドルーフ・アルコン戦に漁夫の利
を見込んでいたローダンだが,そのタイム・
リミットはもはや間近かに迫っているのだっ
た。そこで考えついた新たな一計。だが,一
か八かの賭けに似たその危険な銀河ゲームは
思いがけないところで計算にミスを生じた!
傍観するはずのローダンの宇宙船がなんとド
ルーフ艦隊の指揮をとることになろうとは?!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010290-2
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】祖先の宇宙船 / RAUMSCHIFF DER AHNEN
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】擬装の銀河ゲーム / SCHACH DEM UNIVERSUM
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00291/A・E・ウ゛ァン・ウ゛ォクト
宇宙船ビーグル号
【初版】 78/05/15
【タイトル】宇宙船ビーグル号 / The Voyage of the Space Beagle
【著者】A・E・ヴァン・ヴォクト / A. E. van Vogt
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1950年
・本作品はASF誌に発表された中短篇に補筆し長篇化したもの
1939年 黒い破壊者 / Black Destroyer
1950年 神経の戦い / War of Nerves
1939年 緋色の不協和音 / Discord in Scarlet
1943年 M−33星雲 / M33 in Andromeda
【内容】食料となる生物が絶滅し、激しい飢えに苦
しんでいたクァールは、興奮に身を震わせ
た。巨大な宇宙船が廃墟のなかに着陸、中
から二足生物の群れが降りたったのだ。餌
だ! すぐにでも襲いかかり、そのかよわ
い生物を叩きつぶしたい衝動をかろうじて
抑えつけたクァールは、獰猛な虎に似た奇
怪なその姿を廃墟の中に溶けこませると、
宇宙船めがけて忍び寄っていった……暗黒
の深淵に潜む怖るべき異種の知性たち、こ
れら人類の常識を越えた超能力をもつ怪物
たちと、巨大宇宙船ビーグル号に乗り組ん
だ探険隊との死闘を、奔放な想像力と生々
しい迫力で描く、宇宙テーマSFの真髄!
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・別冊奇想天外1977年4月号『SF再入門全集』発表:7位
・SF宝石1979年8月創刊号発表:6位
・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門28位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門19位
【ISBN】4-15-010291-0
00292/アーサー・C・クラーク
太陽からの風
【初版】 78/05/31
【タイトル】太陽からの風 / The Wind from the Sun
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C. Clarke
【初出】1972年
【内容】赤道上空22,000マイル。今、男たちは太陽
ヨットレースのスタートラインに並んでい
た。途方もなく大きな円形帆は、惑星の間
を吹く風を受けて、いっぱいにふくらんで
いる。レース開始まであと3分。これから
地球を2周してその加速で地球から脱出し
太陽の風を背にまともに受けながら、月へ
むかうレースが始まる……男たちの夢とロ
マンをのせ、宇宙を疾駆する太陽ヨットレ
ースを描いた「太陽からの風」をはじめ、
木星の生命体とのファースト・コンタクト
を扱った「メデューサとの出会い」など、
独自の道を歩み続ける巨匠が、人類の未来
と宇宙の姿を詳細に描きだした最新短篇集
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010292-9
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】神々の糧 / The Food of the Gods
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1961年5月
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】大渦巻II / Maelstrom II
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1962年5月
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】輝くもの / The Shining Ones
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1962年12月
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】太陽からの風 / Sunjammer
・別題名"The Wind from the Sun"
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】ボーイズ・ライフ誌1963年5月
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外短篇部門19位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門26位
【コメント】・既刊 ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー編『忘却の惑星』
(SF285)にも収録
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】秘密 / The Secret
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1963年6月
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】最後の命令 / The Last Command
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1963年6月
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】Fはフランケンシュタインの番号 / Dial "F" for Frankenstein
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1963年6月
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】再会 / Reunion
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1963年11月
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】記録再生 / Playback
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1963年12月
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】暗黒の光 / The Light of Darkness
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1964年2月
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】史上最長のSF / The Longest Science-Fiction Story Ever
Told
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1965年4月
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ハーバート・ジョージ・モーリー・ロバーツ・ウエルズ殿
/ Herbert George Morley Roberts Wells, Esa
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1967年4月
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】あの宇宙を愛せ / Love that Universe
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1966年10月
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】十字軍 / Crusade
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1966年10月
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】無慈悲な空 / The Cruel Sky
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1966年10月
16 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】中性子星 / The Neutron Tide
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1970年1月
17 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】地球の太陽面通過 / Transit of Earth
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1970年2月
18 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】メデューサとの出会い / A Meeting with Medusa
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1971年2月
【受賞】・1972年度:ネビュラ賞Novella部門
・第5回(1974年):星雲賞海外短篇部門
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門43位
00293/キース・ローマー 多元宇宙の帝国
【初版】 78/05/31
【タイトル】多元宇宙の帝国 / Worlds of the Imperium
【著者】キース・ローマー / Keith Laumer
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1962年
【内容】ストックホルムの路上で,突如拉致されたブ
ライオン・ベイヤードは,次元を越えて,無
数の平行宇宙の中心に位置する〈帝国〉へと
連れさられた。MC転移機を用いて各次元を
統治し,無敵とも見える〈帝国〉も,じつは
暗い島国・2の無謀な侵略に悩んでいた。そ
して,〈帝国〉の上層部がベイヤードに見せ
た暗い島国・2の独裁者の写真は,ベイヤー
ドに瓜ふたつだった! 脅し混じりで説得さ
れたベイヤードは,異次元世界の独裁者にな
るべく,おくり出されたが――屈指のエンタ
ーテインメント作家ローマーが,アメリカS
F界にはなばなしくデビューした,処女長篇
〔初刷巻頭解説より〕
【コメント】・本書は『多元宇宙SOS』(SF33)の前篇
00294/ロバート・シルウ゛ァーバークガラスの塔
【初版】 78/05/31
【タイトル】ガラスの塔 / Tower of Glass
【著者】ロバート・シルヴァーバーグ / Robert Silverberg
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1970年
【内容】2−4−1,2−5−1、3−1……それ
は、電波パルスで、ついでレーザー光線で
23世紀の地球に届けられた異星からのメッ
セージだった。アンドロイドの創造者クル
ッグはそれを知るや、人類の存在を宇宙に
知らせるために、巨大な送信機“ガラスの
塔”を北極に建設することを思いたち、ア
ンドロイドをその過酷な地に労働力として
送りこんだ。人間と同じように喜怒哀楽の
感情を持つかれらは、自分たちの創造者ク
ルッグをひそかに神とたたえつつ、奴隷状
態からの開放の願いをかれに託していたの
だが……米SF界の才筆が未来の「バベル
の塔」の崩壊を想像力ゆたかに描きだす!
〔初刷カバー裏解説より〕
00295/ハリイ・ハリスン
殺意の惑星
【初版】 78/06/15
【タイトル】殺意の惑星 / Planet of the Damned
【著者】ハリイ・ハリスン / Harry Harrison
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1962年
【内容】まさに気ちがいざただった。どこからか手に
入れたコバルト爆弾のほかは一切の近代装備
を持たぬディス人たち――その彼らが突如隣
星ニーヨルドに対して宣戦を布告そたのだ!
自殺的ともいえる彼らの行動の真相を探り,
さらに滅亡から救うべく,二十種競技の優勝
者ブライオン・ブランドが,苛酷な自然の支
配するこの惑星に送りこまれた。だが,その
彼を待ち受けていたのは,無気力な使節団,
灼熱の太陽,そして敵意に満ちた原住民……
しかも頭上には,三日の猶予ののちに水爆を
投下すべくニーヨルド艦隊が待機していた!
才人ハリスンが描く息づまる傑作冒険SF。
〔初刷巻頭解説より〕
00296/ローダン
アルコンの兵士狩り
【初版】 78/06/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :42
○アルコン帝国
【タイトル】アルコンの兵士狩り
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】白熱するドルーフ・アルコン戦のさなか,突
然全ミュータントがローダンに呼びもどされ
た。アルコン戦艦の艦長にトプシダーのトカ
ゲどもが任命されたという情報がはいったの
だ。トプシダーといえば,忘れもしない70年
前に突如ヴェガ星域に侵攻してきた仇敵。も
しかれらが,そのときのテラ・ポジションの
データを今も保持していれば,これは大変な
ことになる。ローダンがひたすらテラを秘密
にしてきた努力が水の泡になるのだ! この
非常事態に直面し,かれらの記憶を抹消する
ため,ローダンはミュータント全員と共にア
ルコン人に変装し急遽トプシド目ざしたが!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010296-1
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ハロー、トプシド、応答せよ / HALLO TOPSID, BITTE MELDEN!
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】アルコンの兵士狩り / REKRUTEN FUER ARKON
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
00297/アレクセイ・パンシン
成長の儀式
【初版】 78/06/15
【タイトル】成長の儀式 / Rite of Passage
【著者】アレクセイ・パンシン / Alexei Panshin
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】1968年
【内容】人工爆発による大戦争で地球は滅び、人類
はかろうじて、百余の植民惑星と八隻の巨
大な〈船〉とに散って生きのびていた。そ
の〈船〉のひとつで生まれた多感な少女マ
イア――だが、14歳を迎える彼女には厳し
い試練が待ち構えていた。〈船〉の規律に
より14歳になると、30日間を敵意に満ちた
植民惑星で生活し、そこで生きぬいた者の
みが、一人前の成員としてみとめられるの
だ。この〈成長の儀式〉を間近にひかえ、
マイアもまた過酷な世界で生きぬく勇気と
知識を学びとらねばならなかった! 一人
の少女の成長過程を、情感豊かにみずみず
しく描きあげた1968年度ネビュラ賞受賞作
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1968年度:ネビュラ賞Novel部門
【ISBN】4-15-010297-X
00298/エドモンド・ハミルトン
惑星タラスト救出せよ!
【初版】 78/07/31
◎キャプテン・フューチャー / Captain Future
【タイトル】惑星タラスト救出せよ! / PLANETS IN PERIL
【著者】エドモンド・ハミルトン / Edmond Hamilton
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】CAPTAIN FUTURE MAN OF TOMORROW:1942年秋季号
【内容】大至急衛星ダイモスまでこられたし! 老科
学者チコ・スリンの連絡を受け,ダイモスに
急行したフューチャーメン一行は,そこで驚
くべき実験をまのあたりにした。アルルス人
が残した奇妙な科学機器を改造したチコ・ス
リンは,20憶光年かなたの別の宇宙から異星
人を呼びよせることに成功したのだ! 〈冷
たきものたち〉と呼ばれる怪物どもに苦しめ
られていた彼らタラスト人は,最後の手段と
して別の宇宙に救援を求めたのである。奇怪
な四次元空間を抜けて,フューチャーメン一
行は滅亡の危機にある惑星タラストを救うべ
く,20憶光年のかなたへと旅立ったが……。
〔4刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門40位(シリーズとして)
【映像】・1979年/日(NHK)『キャプテン・フューチャー』
第45話「よみがえれ伝説の英雄」
第46話「グラッグ奪回作戦」
第47話「ひとりぼっちの地獄刑」
第48話「英雄カフールの謎」
00299/ワールズ・ベスト
追憶売ります
【初版】 78/07/31
◎ワールズ・ベスト1967
【タイトル】追憶売ります / World's Best Science Fiction:1967
【編者】ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー
/ Donald A. Wollheim and Terry Carr
【初出】1967年
【内容】一生をかけて火星に行くことを夢みてきた
男がいた。だが、不幸にしてそれだけの資
力に恵まれなかった彼にとって、残された
最後の手段は、手術によって火星への旅の
記憶を心に植えつけることだった。しかし
簡単なはずのその手術がひきおこした意外
な事実とは……「追憶売ります」、キリス
ト伝説に前衛的手法を加味した斬新なアプ
ローチを試み、みごとヒューゴー賞を受賞
した「この人を見よ」、人類絶滅後の地球
を支配する巨大コンピュータの愛と苦悩を
荘厳な筆致で綴る「フロストとベータ」な
ど、厖大なSF作品の中から厳選された最
優秀作のみを結集した年刊傑作集第三弾!
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】追憶売ります / We Can Remember It for You, Wholesale
【著者】フィリップ・K・ディック / Philip K. Dick
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】F&SF誌1966年4月号
【映像】・1990年/米(ギルド/カロルコ)
ポール・ヴァーホーヴェン監督『トータル・リコール / Total Recall』
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】去りにし日々の光 / Light of Other Days
【著者】ボブ・ショウ / Bob Show
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1966年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】十二月の鍵 / The Keys to December
【著者】ロジャー・ゼラズニイ / Roger Zelazny
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1966年
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【タイトル】九百人のお祖母さん / Nine Hundred Grandmothers
【著者】R・A・ラファティ / R. A. Lafferty
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】イフ誌1966年2月号
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外短篇部門11位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門21位
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【タイトル】あざ笑う死体 / Bircher
【著者】A・A・ウォルド / A. A. Walde
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】1966年
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【タイトル】この人を見よ / Behold the Man
【著者】マイクル・ムアコック / Michael Moorcock
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】1966年
【受賞】・1967年度:ネビュラ賞Novella部門
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【タイトル】どんがらがん / Bumberboom
【著者】エイヴラム・デヴィッドソン / Avram Davidson
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】1966年
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【タイトル】デイ・ミリオン / Day Million
【著者】フレデリック・ポール / Frederik Pohl
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1966年
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【タイトル】コウモリの翼 / The Wings of a Bat
【著者】ポール・アッシュ / Paul Ash
【訳者】谷口高夫
【初出】1966年
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【タイトル】何時からおいでで / The Man from When
【著者】ダニー・プラクタ / Dannie Plachta
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1966年
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【タイトル】アーメンといったら、おしまい / Amen and Out
【著者】ブライアン・W・オールディス / Brian W. Aldiss
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1966年
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【タイトル】フロストとベータ / For a Breath I Tarry
【著者】ロジャー・ゼラズニイ / Roger Zelazny
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ニュー・ワールズ誌1966年3月号
00300/ゼナ・ヘンダースン
果しなき旅路
【初版】 78/07/15
◎ピープル / The People
【タイトル】果しなき旅路 / Pilgrimage
【著者】ゼナ・ヘンダースン / Zenna Henderson
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】1961年
【内容】重苦しい絶望に沈みきったゴースト・タウ
ンさながらの鉱山町――そこには、陰気で
閉鎖的な人々が住みついていた。女教師ヴ
ァランシーが赴任したのはそんな町だった
が、そこに思いがけぬ秘密があった。この
人々こそ宇宙を旅する途中で遭遇し、地球
に散らばった遠い星の種族、そして、超能
力さえもつ《ピープル》だったのだ! 子
供たちは厳しい種族の掟に縛られ暗い日々
を送っていたが、かたくなな彼らの心も、
やがてヴァランシーにだけは開かれていく
……。普通人への願望と母星へのノスタル
ジアとの葛藤の間で生きる《ピープル》の
姿を、女性らしい筆致で描く感動の名作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【映像】・1972年/米(ABC)
フランシス・フォード・コッポラ総指揮,ジョン・コーティ監督
『不思議な村 / The People』
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【タイトル】アララテの山 / Ararat
【初出】F&SF誌1952年10月号
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【タイトル】ギレアデ / Gikead
【初出】1954年
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【タイトル】ヤコブのあつもの(ヤコブのポタージュ) / Pottage
【初出】1955年
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【タイトル】荒野 / Wilderness
【初出】1957年
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【タイトル】囚われびと / Captivity
【初出】1958年
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【タイトル】ヨルダン / Jordan
【初出】1959年