00301/アーサー・C・クラーク
火星の砂
【初版】 78/07/31
【タイトル】火星の砂 / Sands of Mars
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C.
Clarke
【訳者】平井イサク / Isaku Hirai
【初出】1952年(雑誌1951年)
【内容】地球−火星間定期航路が開設され、SF作
家マーティン・ギブスンはその第一号宇宙
船にルポライターとして乗りこんだ。今ま
でに多くの宇宙英雄を作り出してきたマー
ティンではあったが、はじめて乗る本物の
宇宙船のなかでは、彼も宇宙船酔い患者の
一人にすぎなかった。しかも、その宇宙が
彼の描いた小説とはまったく違っていたと
は! 着いた火星にはウエルズの火星人な
らぬ生物がおり、金属のドーム都市が広が
っている……そして、予期せぬ冒険と人生
がマーティンを待っていた! 火星を人類
第二の故郷とするべく闘う人々の感動的姿
を巨匠クラークがみごとに描きあげた傑作
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010301-1
00302/カート・ウ゛ォネガット
スローターハウス5
【初版】 78/12/31
【タイトル】スローターハウス5 / Slaughterhouse-Five
【著者】カート・ヴォネガット・ジュニア / Kurt Vonnegut, Jr.
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1969年
【内容】時の流れの呪縛から解き放たれたビリー・
ピルグリムは、自己の生涯を過去から未来
へと往来する奇妙な時間旅行者となってい
た。大富豪の娘との幸福な結婚生活を送る
ビリー……UFOに誘拐され、さる肉体派
有名女優とトラルファマドール星の動物園
に入れられるビリー……そして、第二次世
界大戦に従軍した彼はドイツ軍の捕虜とな
り、連合軍によるドレスデン無差別爆撃を
受ける。そして、人生のすべてを一望のも
とに眺めるビリーは、その徹底的な無意味
さを知りつくすのだった。現代アメリカ文
学において、もっともユニークな活躍をつ
づける作家による不条理な世界の鳥瞰図!
〔初刷カバー裏解説より〕
【映像】・1972年/米(ヴァナダス/ユニヴァーサル)
ジョージ・ロイ・ヒル監督『スローターハウス5 / Slaughterhouse-Five』
【ISBN】4-15-010302-X
00303/ポール・アンダースン
脳波
【初版】 78/08/15
【タイトル】脳波 / Brain Wave
【著者】ポール・アンダースン / Poul Anderson
【訳者】林克己 / Katsumi Hayashi
【初出】1954年
【内容】ある夜、ブタが養豚場の錠を自分ではずし
て逃げだした。十歳の児童は微積分を発見
し、白痴が初めて自我にめざめ行動した…
…。驚くべきことに、ある日を堺として地
球上の全生物の知能が飛躍的に増大したの
だ! しかし、それは同時に、従来の社会
のあり方をも変える日となってしまった。
暴動が各地に発生、突然の知能の増大に対
処しきれぬ人々は、みずから生命を絶ち、
あるいは新興宗教へと走っていく……。混
乱はいつまで続くのか? 曙光を求め苦悩
する人類は、果して解決策を見出せるか?
知性と人間性のあり方を巧みなストーリー
テリングで綴り、絶賛をあびた処女長篇!
〔初刷カバー裏解説より〕
00304/ローダン
権力への鍵
【初版】 78/08/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :43
○アルコン帝国
【タイトル】権力への鍵
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】惑星アルコンへの潜入を図るローダンは,ツ
ァリト人に化けアルコン艦隊に志願した。だ
が,首尾よく採用されたものの、艦隊の目的
地はアルコンならぬその一衛星,ナートルの
軍事訓練所――なんとそこではスパイをチェ
ックするために厳密な精密検査が行なわれて
いたのだ。早くもアルコン摂政はローダンの
策略を見破ったのか? しかも,検査官が銀
河でも悪名高い医師族アラスとは! かれら
は,テラナーをペストのごとく憎んでいるの
だ。いかにしてこの検査の網の目を抜けるか
……緊急会議を開くローダンの耳に,このと
きまたしても予期せぬ大事件が報告された!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010304-6
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ナートル戦闘学校 / KAMPFSCHULE NAATOR
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】権力への鍵 / DER SCHLUESSEL ZUR MACHT
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
00305/ジェイムズ・ブリッシュ
宇宙零年
【初版】 78/08/31
◎宇宙都市 / Cities in Flight :1
【タイトル】宇宙零年 / They Shall Have Stars
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1956年
【内容】西暦2018年、人類は木星表面に幅10マイル
高さ30マイル、長さはいまなお伸びつつあ
る巨大な〈橋〉を建設した。その骨格をな
すのは、氷――華氏零下98度と百万気圧の
圧力下ですばらしい建築材料に変貌した氷
だ。しかも、木星の地表を吹きすさぶ時速
2万5千マイルの強風が、数百メガワット
の動力となって〈橋〉を維持し、拡張させ
る。木星の闇のわだつみの中、巨大で孤独
な、この無生物はしだいに成長しつつあっ
た。この途方もなく巨大な橋の目的は何?
星々の背後に潜むその秘密とは? 星々に
散らばった人類の活躍を壮大なスケールで
描く〈宇宙都市〉シリーズのプロローグ!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010305-4
00306/スタニスワフ・レム
捜査
【初版】 78/08/15
【タイトル】捜査 / Sledztwo
【著者】スタニスワフ・レム / Stanislaw Lem
【訳者】深見弾 / Dan Fukami
【初出】1959年
【内容】雪に覆われたロンドン――この美しい街の
治安を守るスコットランド・ヤードの一室
で、いま緊急会議が召集されていた。ここ
一年のあいだに、ロンドンでは奇怪な死体
消失事件が頻発していたのだ。はじめは、
単に仰向けに寝かせてあった死体が朝にな
るとうつぶせになっていたり、頭と足の位
置が逆になっていただけだったのが、やが
て、完全に密閉された霊安室から死体が消
失するにいたった。犯人は――変質者?
シンジケート? それとも……? 事件の
糸をたどるうち、捜査員たちは悪夢にも似
た謎の渦中へとまきこまれていった。巨匠
が描くサイエンス・ファンタジイの傑作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010306-2
00307/グレゴリイ・カーン
惑星メラーの魔薬
【初版】 78/08/31
◎キャプテン・ケネディ / Cap Kennedy :4
【タイトル】惑星メラーの魔薬 / Enemy Within the Skull
【著者】グレゴリイ・カーン / Gregory Kern
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】1974年
【内容】もし理性の呪縛を解き,意識の深層に潜む邪
悪なものを解放させる薬が存在したら……こ
の想像するだに恐ろしい魔薬を何者かが発明
し,密かに実験していた。巷では暴動,虐殺
が頻発し,人々は狂気の夢想の果てに死んで
ゆく――理性が眠るとき殺人狂が生まれ世界
は修羅場と化すのだ! この凄惨な事件に巻
き込まれたキャプテン・ケネディは,休暇中
の科学者ルーデン教授,カメレオン人間ケミ
ル,怪力男サラトフをひきつれ事件解明に乗
りだした。しかし,超一級の頭脳と体力を持
つケネディさえ敵の術中に陥り,心を毒する
薬を注射され狂人と化していった!?
〔初刷巻頭解説より〕
00308/アーサー・C・クラーク
地球光
【初版】 78/09/15
【タイトル】地球光 / Earthlight
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C. Clarke
【訳者】中桐雅夫 / Masao Nakagiri
【初出】1955年(雑誌1951年)
【内容】人類が宇宙へ進出して以来多くの年月が流
れ、夢と冒険の時代はすでに過ぎ去ってい
た。かつて地球を飛び立った人類の子孫で
ある惑星連合と地球政府は、重金属の輸出
問題をめぐって対立し、いまや一触即発の
危機にあった! しかもこの時、月基地か
ら重要な科学情報のすべてが惑星連合へと
流されるという事態が発生した。地球政府
は、この人類同士の惑星間戦争を阻止すべ
く、秘密情報部員サドラーをスパイの潜む
月基地の天文台へと単身潜入させたが……
該博な科学知識を用いて緻密に描かれた月
世界を舞台に、宇宙開発史における迫真の
サスペンス・ドラマがここに展開する!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010308-9
00309/ジェイムズ・ブリッシュ
星屑のかなたへ
【初版】 78/09/15
◎宇宙都市 / Cities in Flight :2
【タイトル】星屑のかなたへ / A Life for the Stars
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1962年
アナログ誌1962年9月号,10月号
【内容】スピンディジーと呼ばれる画期的な星間航
法が開発されて以来、多くの都市が老いさ
らばえた地球に別れをつげ、〈宇宙都市〉
となって大宇宙へと旅立っていった。そし
ていま、六月のぎらつく太陽が照りつける
ペンシルバニアの田舎町スクラントンもま
た、もうもうたる砂塵を舞いあがらせなが
ら、町全体がゆるやかに回転をはじめたか
と思うと、そのまま宙に浮んで空のかなた
へと消え去っていった。しかも、その様子
を見物に来ていたひとりの少年、クルス・
ディフォードを乗せたまま……。広大な銀
河の星々をバックに、渡り鳥都市の冒険を
叙情豊かに謳いあげたシリーズ大二弾!
〔初刷カバー裏解説より〕
00310/キース・ローマー
時の罠
【初版】 78/09/30
【タイトル】時の罠 / The Time Trap
【著者】キース・ローマー / Keith Laumer
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】1970年
【内容】全世界は今,未曾有の危機に直面していた!
第七次元からの侵略者の手によって,世界は
104億 494万1602の〈閉鎖空間〉に分断され
人類はその〈時の罠〉の中に閉じ込められて
しまったのだ。しかも時空の混乱によって,
16世紀のガレオン船が20世紀のタンパ湾に入
港したり,果てはすでに死んだはずのリンカ
ーン大統領がアラブの小村に現われる始末。
ふとしたことから,この奇想天外な時空犯罪
に巻き込まれたロジャー・タイソンは,未来
人の美女ク・ネルとともに〈時空〉を超える
旅にでたが……。俊英キース・ローマーが,
軽妙洒脱な筆致で描きあげた痛快冒険SF!
〔初刷巻頭解説より〕
00311/リン・カーター
海賊と闘うゾンガー
【初版】 78/09/30
◎レムリアン・サーガ:6
【タイトル】海賊と闘うゾンガー / Thongor Fights the Pirates of Tarakus
【著者】リン・カーター / Lin Carter
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1970年
【内容】六つの都市に君臨する偉大なるゾンガーの治
世12年めの秋。夜の帳のおりる頃,一隻のガ
リー船が幽霊船さながらにツァルゴルに港に
入ってきた。帆が裂け,マストの折れたその
船は,三日前国王カルム・カルヴスを乗せ,
この港を発ったはずの〈ツァルゴルの王冠〉
号だった。今や船上に国王の姿はなく,死人
と泣き叫ぶ狂人の中で,ただひとり正気を保
っていた海軍大臣は「灰色の死」という謎の
言葉を残して息絶えた。カルム・カルヴス捜
索に力を借りるべく,急遽,ゾンガーのもと
へ使いが走る……古代大陸最強の戦士ゾンガ
ーの冒険譚〈レムリアン・サーガ〉堂々完結
〔初刷巻頭解説より〕
00312/T・J・バス
神鯨
【初版】 78/10/15
【タイトル】神鯨 / The Godwhale
【著者】T・J・バス / T. J. Bass
【訳者】日夏響 / Hibiki Hinatsu
【初出】1974年
【内容】砂州に閉じこめられたロークァル・マルの
やるせない絶叫を、磯波のとどろきがかき
消した。シロナガス鯨の有機体と高度の機
械装置がたくみに結合された、全長 600フ
ィートに及ぶ巨大なサイボーグ漁船――ロ
ークァル。だが、海洋汚染によって海が死
に絶えた時、地球社会は彼女を見棄てたの
だ。死にかけた彼女から最後のエネルギー
を送りこまれた小型探査機〈三葉虫〉は、
七つの大洋をめぐる果しない旅にでた。も
う一度人間を捜しだし、ロークァルを甦ら
せるために……。まったく異質な未来社会
と文化を、奔放な想像力と詩的な筆致をも
ちいて見事に描きあげた海洋冒険ロマン!
〔初刷カバー裏解説より〕
00313/ローダン
ドルーフ艦隊襲来!
【初版】 78/10/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :44
○アルコン帝国
【タイトル】ドルーフ艦隊襲来!
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】これまでアルコン帝国を征服していたロボッ
ト摂政に代わり,その実権を掌握したアトラ
ン――だが,ローダンの心中は穏やかでなか
った。今となっては,テラ・ポジションを知
るアトランがいつ大帝国の威光をきて反旗を
ひるがえすかわからない。しかしこの時,さ
らに緊迫した危機が生じた。五次元平面での
転送機の同時作動で,偶然にも異次元の敵ド
ルーフがテラを発見したというのだ! しか
も,テラ攻撃の準備は着々と進められている
らしい。もはやテラは絶体絶命……ドルーフ
の攻撃に対し背水の陣をしく構えのローダン
は,やむなくアトランに援軍を依頼したが?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010313-5
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ISCの冬眠者 / DIE SCHLAEFER DER ISC
【著者】ウィリアム・フォルツ / William Voltz
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ドルーフ艦隊襲来! / DER ALL KOLUMBUS
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
00314/フィリップ・K・ディック
ユービック
【初版】 78/10/15
【タイトル】ユービック / Ubik
【著者】フィリップ・K・ディック / Philip K. Dick
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1969年
【内容】最新型の自動車が40年代のクラシック・カ
ーに、トランジスタ・ラジオが真空管ラジ
オに知らぬまに変わっていってしまう時間
退行の世界。この現象は1992年、予知能力
者狩りを行なうべく月に結集したジョー・
チップら反予知能力者たちが、予知能力者
側の爆弾で人員の半数を失った瞬間からは
じまったのだ。しかし、時間退行を矯正す
る特効薬があった。その名はユービック。
そして、時間退行の世界をさまよい、体力
のおとろえたチップにユービックの存在を
知らせたのは、透明なカプセルの中で、人
為的に死の瞬間を延ばされているはずの半
生者エラであった……鬼才の傑作長篇!
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門22位
【ISBN】4-15-010314-3
00315/ジェイムズ・ブリッシュ
地球人よ、故郷に還れ
【初版】 78/10/31
◎宇宙都市 / Cities in Flight :3
【タイトル】地球人よ、故郷に還れ / Earthman, Come Home
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】砧一郎 / Ichiro Kinuta
【初出】1955年
・本書は雑誌に掲載された4つの中篇をまとめたもの
ASF誌1950年4月号:Okie
ASF誌1950年12月号:Bindlestiff
コンプリート・サイエンス・フィクション・ブック誌1953年春季号
:Sargasso of Lost Cities
ASF誌1953年11月号:Earthman, Come Home
【内容】巨大な宇宙都市ニューヨークの市長ジョン
・アマルフィは、シティホールの鐘楼に立
って無数に散らばる星の海を眺めていた。
超光速航法と遮蔽作用と反重力――この三
つを応用したスピンディジーの発見によっ
て、ひとつの都市ですら光よりも速く銀河
を飛翔することが可能となったのだ。すで
に地球の全都市が渡り鳥都市となって宇宙
のすみずみに飛び散っていた。いまや地球
は、数千、数万パーセクのかなたに浮ぶ遠
い昔の神話の中の存在、伝説の地にすぎな
かった! 銀河を股にかけて繰り広げられ
る宇宙都市ニューヨークのあくなき冒険の
日々を壮大なスケールで綴る宇宙叙事詩!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010315-1
00316/ロジャー・ゼラズニイ
アンバーの九王子
【初版】 78/10/31
◎真世界:1
【タイトル】アンバーの九王子 / Nine Princes in Amber
【著者】ロジャー・ゼラズニイ / Roger Zelazny
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1970年
【内容】アンバー――それは唯一の真の世界。地球を
含む他のパラレル・ワールドはすべてその影
にすぎない。このアンバーの空位となった玉
座を狙い、九人の王子たちの間に骨肉の争い
がおこった。権謀術数の嵐はアンバーだけで
なく他の世界をも巻きこんでいく。その動乱
のさなか、王子コーウィンは敵の術策に陥り
記憶を消された後、影の世界“地球”へと追
放された。だが、交通事故を契機に少しずつ
記憶の戻ってきたコーウィンは、故郷アンバ
ーへと向かった。海底の迷宮、竜、異形の影
の軍勢――華麗なイメージと流麗な筆致で幻
想の真世界アンバーを描くシリーズ第1弾!
〔4刷巻頭解説より〕
00317/シオドア・スタージョン
人間以上
【初版】 78/10/31
【タイトル】人間以上 / More Than Human
【著者】シオドア・スタージョン / Theodore Sturgeon
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1953年
【内容】悪戯好きの黒人の双生児、生意気な少女、
発育不全の赤ん坊、そして言葉さえ知らぬ
白痴の青年。かれらは人々から無能力者、
厄介者として扱われていた。しかし、世間
からつまはじき者にされるかれらこそ、来
たるべき人類の鍵を握る存在――コンピュ
ーター顔負けの頭脳、テレパシー、テレキ
ネシス、テレポーテーションなどの能力を
もつ超人だったのだ! 一人一人では半端
者として無駄に使用されていた超能力も、
五人が結集して手となり足となる時、人類
を破滅に導き得るほどの恐ろしき力と化す
のであった……。幻想派SFの旗手が描き
あげたミュータント・テーマの金字塔!
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1954年:国際幻想文学賞
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門35位
【ISBN】4-15-010317-8
00318/エドモンド・ハミルトン
人工進化の秘密!
【初版】 78/11/30
◎キャプテン・フューチャー / Captain Future
【タイトル】人工進化の秘密! / THE STAR OF DREAD
【著者】エドモンド・ハミルトン / Edmond Hamilton
【名義】ブレット・スターリング
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】CAPTAIN FUTURE MAN OF TOMORROW:1943年夏季号
【内容】天王星の衛星チタニアで,キャプテン・フュ
ーチャーは驚くべき内容の石板の発掘に成功
した。その石板には,人類の祖先であるデネ
ブ人たち最高の秘密――人工進化の秘密の隠
し場所が刻まれていたのだ! 人工進化――
その秘密を手にする者は,自らを超人間に,
神にまで改造することが可能となる。この計
り知れぬ富に目のくらんだ発掘隊員ノートン
は,奸計を用いて〈コメット〉号を強奪,あ
ろうことかジョオン・ランドールまでも拉致
して,遥かな銀河の果て人類文明発祥の惑星
デネブへと向った! われらが英雄キャプテ
ン・フューチャーの痛快極まる大宇宙活劇。
〔初刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門40位(シリーズとして)
【映像】・1979年/日(NHK)『キャプテン・フューチャー』
第49話「宇宙遺跡の謎」
第50話「半獣人の謎」
第51話「死都の対決」
第52話「光と闇の彼方へ」
00319/ローダン
アトランの危機
【初版】 78/11/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :45
○アルコン帝国
【タイトル】アトランの危機
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】太陽系帝国議会に立つ第一執政官ローダンの
耳に悲報が届いた――実子トマス・カーディ
フの脱走! トーラの死後,以前にもまして
激しく父を憎悪するようになったトマスは,
今,アルコン人の高慢とローダンから受け継
いだ智略をもって,父に復讐すべく行動を開
始したのだ。そして,あろうことか宇宙商人
コカツェと手を結び,アルコン帝国に揺さぶ
りをかけてきた! 窮地に立つアトランはロ
ーダンに助力をもとめた。かくて,大銀河系
宇宙を舞台に,ペリー・ローダンとその息子
トマス・カーディフとの知恵と知恵,度胸と
度胸を賭けた対決がはじまったのだ……!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010319-4
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】グッキーの出番 / GUCKYS GROSSE STUNDE
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】アトランの危機 / ATLAN IN NOT
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
00320/フランク・ハーバート
デューン砂丘の子供たち[1]
【初版】 78/11/30
◎デューン / Dune
【タイトル】デューン砂丘の子供たち / Children of Dune
【著者】フランク・ハーバート / Frank Herbert
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1976年
【内容】皇帝ポウル=ムアドディブが砂漠の中へ歩き
去ってから,10年の歳月が流れた。かつて,
一面乾ききった死の世界であった帝国の首都
惑星アラキスは,大規模な灌漑作業の結果,
いまでは緑のオアシスの散在する別天地とな
りつつあった。すべてが緑で覆われる日も近
い。だがなんという皮肉,この緑化政策こそ
アラキスを,帝国を破滅へと導く陥穽であろ
うとは! しかも一方では,ポウルの双子の
遺児を暗殺し,帝国の覇権を取りもどすべく
暗躍するコリノ家。そしてベネゲセリット結
社,宇宙協会ら旧勢力の陰謀……。壮大なス
ケールで展開するデューン第三部堂々開幕!
〔初刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門27位(シリーズとして)
【コメント】・1985年2月28日改訂版初刷発行
【ISBN】4-15-010320-8
00321/ラリイ・ニーウ゛ン
プロテクター
【初版】 79/01/31
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】プロテクター / Protector
【著者】ラリイ・ニーヴン / Larry Niven
【訳者】中上守 / Mamoru Nakagami
【初出】1973年
第一章「フスツポク / Phssthpok」はGalaxy誌1967年6月号に発表された
「成年者 / The Adults 」が原形
【内容】放射能鉱石採掘を生業とするしがない小惑
星帯人ジャック・ブレナンは、トロヤ群で
採掘中、謎の物体の接近を探知した。やが
て、彼の目前に姿を現わしたのは、円筒と
目玉と卵型の部分が八マイル間隔でつらな
った異形の宇宙船――人類はついに異星人
と接触することになったのだ! しかしブ
レナンが目にした、おぞましい姿をした異
星人は、その思考も、その行動も、その目
的も、人類の想像の範囲をはるかに超えて
いた……はたして、この異星人は人類に何
をもたらすのか?――新鋭がノウンスペー
ス(人類が探索可能な宇宙域)を舞台に、
壮大なスケールで描く新未来史シリーズ。
〔4刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010321-6
00322/ジェイムズ・ブリッシュ
時の凱歌
【初版】 78/11/30
◎宇宙都市 / Cities in Flight :4
【タイトル】時の凱歌 / The Triumph of Time
・英版原題"Clash of Cymbals"
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1958年
【内容】銀河系をあとに大マゼラン星雲へと向った
宇宙都市ニューヨークは、そこで一つの惑
星を選び、新しい故郷〈新地球〉を建設し
た。地球西暦3949年のことだった。そして
数十年後、すでに星雲全域を支配下におき
つつあった〈新地球〉に、島宇宙間を放浪
していた惑星ヒーから驚くべき知らせがと
どいた。彼らは死のような静寂の支配する
宇宙の果てで、反物質宇宙の存在をつきと
めたのだ。そしてまた、彼らが生きている
正物質世界と反物質世界との衝突が目前に
迫っていることも! 刻一刻と近づく宇宙
破滅の日を前に、人類に残されたものは?
〈宇宙都市〉四部作の掉尾を飾る傑作長篇
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010322-4
00323/ジョン・ブラナー テラの秘密調査官
【初版】 78/12/15
【タイトル】テラの秘密調査官 / Secret Agent of Terra
【著者】ジョン・ブラナー / John Brunner
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1962年
【内容】ZRP第14号惑星の最大都市キャルリッグの
支配権は,年に一度の翼竜狩りで翼竜の王を
たおした者に委ねられることになっていた。
この独自の文明を持つ世界は、まだ未開発で
大量の放射性物質が手つかずに埋蔵されてい
た。ところが,この核資源を手に入れようと
もくろむ何者かが,迷信深い人びとを支配す
べく陰謀をめぐらす。しかも,その障害とな
る銀河連邦の調査官は殺害されてしまった!
この事態に,銀河連邦軍団は新しい調査官を
派遣するが,なんと選ばれたのはよりによっ
て,はねっかえりなばかりに地球へ左遷され
ようとしていた,いわくつきの美人だった!
〔初刷巻頭解説より〕
00324/ローダン
秘密使命モルク
【初版】 78/12/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :46
○アルコン帝国
【タイトル】秘密使命モルク
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】ドルーフ宇宙にある惑星ハーデスの秘密基地
にミュータント,エラートからの緊急通信が
届いた。彼の精神を宿したドルーフ人科学者
オノトが,裏切り者として逮捕されたのだ!
なんらかの手を打たなくては,太陽系帝国の
対ドルーフ戦略は危険にさらされる。ローダ
ンは旗艦《ドルスス》にエラートの“体”を
積みこみ,ドルーフ宇宙へ向かう。だが,生
命インパルスを断たれた“体”は、すでに腐
敗しはじめていた! 急がなければエラート
の転移は不可能になる。しかも,オノト=エ
ラートは脱獄し,ドルーフ軍に命を狙われる
羽目に……。急げ,ペリー・ローダン!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010324-0
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】エラートの帰還 / ERNST ELLERTS RUECKKEHR
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】秘密使命モルク / GEHEIMMISSION MOLUK
【著者】ウィリアム・フォルツ / William Voltz
00325/ジョン・ウインダム
さなぎ
【初版】 78/12/15
【タイトル】さなぎ / The Chrysalids
【著者】ジョン・ウインダム / John Wyndham
【訳者】峯岸久 / Hisashi Minegishi
【初出】1955年
【内容】大いなる〈試練〉の後、世界は荒廃し、かろうじて生き残った人々は、わずか
な土地にしがみつき、中世さながらに細々と暮していた。彼らが忌みきらうも
のは変異――ミュータントは見つけしだい殺すべき呪われた存在だった。デイ
ヴィッド少年と妹のペトラは自分たちがテレパスであることをひた隠しにして
いた。だが、ついに秘密を感づかれ、デイヴィッドは仲間と一緒に村を脱出し
なければならなくなった。目的地は海原のかなたのジーランド、そこから誰か
が仲間を求めて、呼びかけてくるのだ! 英国SF界の第一人者が、苦難に満
ちた少年たちの旅を、叙情豊かに謳いあげる。
〔初刷カバー裏解説より〕
00326/フランク・ハーバート
デューン砂丘の子供たち[2]
【初版】 79/01/15
◎デューン / Dune
【タイトル】デューン砂丘の子供たち / Children of Dune
【著者】フランク・ハーバート / Frank Herbert
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1976年
【内容】かつてポウル=ムアドディブにより皇位を追
われたコリノ家は,いま密かに復権の機会を
伺っていた。皇帝の双子の遺児,レトとガニ
マを暗殺し,その混乱に乗じて帝国の覇権を
得るべく画策していたのである。しかも,帝
国の未来の支配者であるレトとガニマに対す
る陰謀はそれだけではなかった。仇敵ハルコ
ンネン男爵の悪霊に取り憑かれ、“忌わしき
者”と化した双子の摂政エイリア。ベネ・ゲ
セリットに加担したかに見えるレイディ・ジ
ェシカの謎の行動。そして宇宙協会とCHO
AMの暗躍……。砂の惑星アラキスは,いま
や怖るべき危機に見舞われようとしていた!
〔初刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門27位(シリーズとして)
【コメント】・1985年2月28日改訂版初刷発行
【ISBN】4-15-010326-7
00327/ラリイ・ニーウ゛ン
無常の月
【初版】 79/01/15
【タイトル】無常の月 / All the Myriad Ways
【著者】ラリイ・ニーヴン / Larry Niven
【初出】1971年
【内容】こんな明るい月はみたこともなかった。昼
のような明るさだ。木星もいつもより輝き
を増している。惑星は太陽の光を受けて輝
くもの。すると、ついに太陽がノヴァ化し
つつあるのか? 街の様子は普段と変わり
なかったが、人びとの胸には不吉な予感が
秘められていた。はたして、どのような異
変が……大規模な太陽面爆発による全地球
的大災害を描き、ヒューゴー賞を受賞した
表題作をはじめ、人間の臓器を売買する戦
慄の未来社会を舞台にした「ジグソー・マ
ン」、テレポーテーションの理論と実際を
解説した「脳細胞の体操」など新鋭の多彩
な才能をいかんなく発揮した傑作短篇集。
〔3刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010327-5
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】時は分かれて果てもなく / All the Myriad Ways
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】Galaxy誌1968年10月号
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎レシー・サーキット
【タイトル】路傍の神 / Passerby
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】Galaxy誌1969年9月号
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】霧ふかい夜のために / For a Foggy Night
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】Decal誌1968年7月号
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】待ちぼうけ / Wait It Out
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】1968年 Future UNbound
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】ジグソー・マン / The Jigsaw Man
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】1967年 Harlan Ellison編『Dangerous Visions』
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ウォーロック
【タイトル】終末も遠くない / Not Long Before the End
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】F&SF誌1969年4月号
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ウォーロック
【タイトル】未完成短篇 一番 / Unfinished Story #1
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】F&SF誌1970年10月号
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】未完成短篇 二番 / Unfinished Story #2
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】1971年 本書
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】スーパーマンの子孫存続に関する考察 / Man of Steel/Woman of Kleenex
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】Knight誌1969年12月号
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】脳細胞の体操 ―テレポーテーションの理論と実際―
/ Exercise in Speculation:The Theory and
Practice of Teleportation
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】Galaxy誌1969年3月号
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】タイム・トラベルの理論と実際 / The Theory and Practice of Time Travel
【訳者】山高昭 / Akira Yamataka
【初出】1971年 本書
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】無常の月 / Inconstant Moon
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】1971年 本書
【受賞】・1972年度:ヒューゴー賞ShortStory部門
・第10回(1979年):星雲賞海外短篇部門
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門16位
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】マンホールのふたに塗られたチョコレートについてきみには何が言えるか?
/ What Can You Say about Chocolate Covered
Manhole Covers?
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】1971年 本書
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】地獄で立往生 / Becalmed In Hell
【訳者】中上守 / Mamoru Nakagami
【初出】F&SF誌1965年7月号
【コメント】・既刊 ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー編『忘却の惑星』
(SF285)にも収録
00328/ローダン
闇に潜む敵
【初版】 79/01/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :47
○アルコン帝国
【タイトル】闇に潜む敵
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】暗黒の宇宙空間を一万年も飛びつづける巨大
な植民船の中で,冬眠している十万人のアル
コン人――アルコン帝国の実権を握ったアト
ランにとって,これこそまさに帝国再興の鍵
であった。アトランの要請を受けたローダン
は陣頭指揮をとり,グッキーをひきつれて旗
艦《ドルスス》で出発した。ところが,植民
船内部では冬眠装置が解除され,次々と蘇生
がはじまっていた! やがて,船内では限ら
れた食糧や酸素を奪いあって地獄のような修
羅場が現出した。しかも針路には巨大な恒星
が立ちふさがり,破滅の時を早める。果たし
て《ドルスス》は,ローダンは間に合うか?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010328-3
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】闇に潜む敵 / DER FEIND IM DUNKEL
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】燃える太陽 / DIE FLAMMENDE SONNE
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
00329/フランク・ハーバート
デューン砂丘の子供たち[3]
【初版】 79/01/31
◎デューン / Dune
【タイトル】デューン砂丘の子供たち / Children of Dune
【著者】フランク・ハーバート / Frank Herbert
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1976年
【内容】仇敵コリノ家の魔手を逃れ,広大な砂漠のな
か,ジャクルートゥめざして旅立ったレト・
アトレイデは,ガーニイ・ハレックの仕掛け
た罠にかかり捕われの身となっていた。多量
のメランジを無理やり注射され,未来を幻視
することを強いられるレト。ガーニイはアト
レイデ家を裏切ったのか? なぜ,拷問のよ
うな行為をレトに強いるのか? だが,レト
は錯綜するヴィジョンのなかに,やがて全人
類救済の道――黄金の道を見いだしたのだ!
苛酷な砂の惑星アラキスを舞台に,権謀術数
渦巻く壮大なロマンを,重厚な筆致で見事に
謳いあげた〈デューン第三部〉堂々完結!
〔初刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門27位(シリーズとして)
【コメント】・1985年2月28日改訂版初刷発行
【ISBN】4-15-010329-1
00330/ハーラン・エリスン
世界の中心で愛を叫んだけもの
【初版】 79/01/31
【タイトル】世界の中心で愛を叫んだけもの
/ The Beast that Shouted Love at the Heart
of the World
【著者】ハーラン・エリスン / Harlan Ellison
【初出】1971年
【内容】人間の思考を超えた無限の心的跳躍のかな
た――究極の中心、クロスホエン。この世
界の中心より暴力の網は広がり、おおって
いく……暴力の神話、現代のパンドラの箱
を描き、ヒューゴー賞を受賞した表題作ほ
か、核戦後、瓦礫の山と化したシティに力
で生きぬくちんぴらの少年たちと、言葉を
はなす犬の友情物語「少年と犬」武装した
自動車で、ハイウェイ上に死闘を繰り広げ
る「 101号線の決闘」など、きらびやかな
才能を駆使して、さまざまなシチュエーシ
ョンを独得のスピード感あふれる文体で描
く、米SF界きっての鬼才ハーラン・エリ
スンのウルトラ・ヴァイオレンスの世界!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010330-5
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】まえがき
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】世界の中心で愛を叫んだけもの
/ The Beast thet Shouted Love at the Heart
of the World
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1968年
【受賞】・1969年度:ヒューゴー賞ShortStory部門
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門46位
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】101号線の決闘 / Along the Scenic Route
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1969年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】不死鳥 / Phoenix
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1969年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】眠れ、安らかに / Asleep: With Still Hands
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1968年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】サンタ・クロース対スパイダー / Santa Claus vs. S.P.I.D.E.R.
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1969年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】鈍いナイフで / Try a Dull Knife
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1968年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ピトル・ポーウォブ課 / The Pitll Pawob Division
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1968年
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】名前のない土地 / The Place with No Name
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1969年
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】雪よりも白く / White on White
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1968年
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】星ぼしへの脱出 / Run for the Stars
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1957年
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】聞いていますか? / Are You Listening?
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1958年
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】満員御礼 / S.R.O.
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】殺戮すべき多くの世界 / Worlds to Kill
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1968年
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ガラス小鬼が砕けるように / Shattered Like a Glass Goblin
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1968年
16 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】少年と犬 / A Boy and His Dog
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1969年
【受賞】・1969年度:ネビュラ賞Novella部門
【映像】・1975年/米(LQジャフ・プロダクションズ)
L・Q・ジョーンズ監督『少年と犬 / A Boy and his Dog』
00331/フィリップ・ホセ・ファーマー
わが夢のリバーボート
【初版】 79/02/28
◎リバーワールド / Riverworld :2
【タイトル】わが夢のリバーボート / The Fabulous Riverboat
【著者】フィリップ・ホセ・ファーマー / Philip Jose Farmer
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1971年
【内容】ネアンデルタール人から21世紀人にいたる
すべての地球人類が、何者かによって再生
された謎の惑星リバーワールド。この世界
の創造者たちの本拠地“霧の塔”が、果し
ない〈河〉の源に存在することを知ったマ
ーク・トウェインは、大猿人ジョー・ミラ
ー、古代ギリシャの英雄オディッセウス、
剣豪シラノ・ド・ベルジュラックらの協力
を得て、巨大な全鋼鉄製の外輪型リバーボ
ート〈貸しません〉号の建造に着手した!
果しない〈河〉を遡り、この世界がなぜ創
造されたのか、その謎を解くために……。
鬼才ファーマーが、雄大な構想のもと、長
い年月を費やして築きあげた傑作長篇!
〔2刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010331-3
00332/ロバート・シルウ゛ァーバーク生と死の支配者
【初版】 79/02/28
【タイトル】生と死の支配者 / Master of Life and Death
【著者】ロバート・シルヴァーバーグ / Robert Silverberg
【訳者】宇佐川晶子 / Akiko Usagawa
【初出】1957年
【内容】23世紀、人口爆発に悩む地球政府は〈ポピ
ーク〉と呼ばれる世界人口の平均化を施行
する組織を設立した。その役目は、人口過
密地域から過疎地域へ人々を強制移住させ
ること。そして、適者生存の法則に反する
人間を安楽死させることだった! 折しも
死刑執行人として人々に怖れ憎まれていた
〈ポピーク〉の長官が暗殺された。後任に
は急遽副長官のウォルトンが抜擢されたが
やがて彼は、前長官が密かに画策していた
驚くべき陰謀の渦中に、いやおうなく巻き
こまれていった……。俊英シルヴァーバー
グが、病める現代の持つさまざまな問題を
鋭く暴き、未来社会に投影した問題の書!
〔初刷カバー裏解説より〕
00333/ジャック・フィニイ
盗まれた街
【初版】 79/03/31
【タイトル】盗まれた街 / The Body Snatchers
【著者】ジャック・フィニイ / Jack Finney
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】1955年(雑誌1954年)
【内容】アメリカ西海岸沿いの一小都市サンタ・マ
イラに、奇怪なマス・ヒステリー現象が、
めだたず、静かに進行していた。夫が妻を
妻でないといい、親が子を、子が親を、友
人が友人を、偽者だと思いはじめる。心理
学者も医師も、これを、稀ではあるが時お
り発生する集団的な心理錯覚だと考えてい
た。だがある日、開業医のマイルズ・ベン
ネルは、友人の家のガレージで奇怪な物体
を見せられた。それは、人間そっくりに変
貌しつつある謎の生命体――宇宙からの侵
略者の姿だったのだ! 奇才フィニイが、
カリフォルニア州の小都市を舞台に、サス
ペンスフルに描く侵略テーマSFの傑作!
〔4刷カバー裏解説より〕
【BEST】・別冊奇想天外1977年4月号『SF再入門全集』発表:10位
【映像】・1956年/米(アライド・アーティスツ)
ドン・シーゲル監督
『ボディ・スナッチャー/恐怖の街 / Invasion of the Body Snatchers』
・1978年/米(ソロフィルム/ユナイテッド・アーティスツ)
フィリップ・カウフマン監督
『SF/ボディ・スナッチャー / Invasion of the Body Snatchers』
・1994年/米
アベル・フェラーラ監督
『ボディ・スナッチャーズ / The Body Snatchers』
【ISBN】4-15-010333-X
00334/ローダン
虚無への探索
【初版】 79/03/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :48
○アルコン帝国
【タイトル】虚無への探索
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】〈ローダン、応答せよ!〉不死の謎を秘めた
ワンダラーが,宇宙の果てから呼びかけてき
た! 早速駆けつけたローダンが聞かされた
のは,意外な事件――放浪惑星バルコンが行
方を絶ったのだ。ローダン,グッキー,セン
グの三人は,ワンダラーの提供した小型ロケ
ットに乗って,島宇宙の間の暗黒の空間に飛
びだした! やがて目の前に現われたのはす
べてのエネルギーを切られ,雪と氷におおわ
れた極寒の星と化して,星のない闇の虚空に
浮かぶ死の星バルコンだった! 一体何が起
ったのか? バルコン人たちはどこへ? 地
上に降りたローダンらを見えない敵が襲う!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010334-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】虚無への探索 / HIMMEL OHNE STERNE
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】謎のアンティ / DER ANTI
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
00335/宇宙大作戦 小惑星回避作戦
【初版】 79/03/31
◎宇宙大作戦 / STAR TREK
○TV Novelizations
【タイトル】小惑星回避作戦 / Star Trek 7
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】斉藤伯好 / Noriyoshi Saito
【初出】1972年
【内容】野バラの新鮮な匂いと牧場を囲うあおい松並
木,小石の上を流れる小川のせせらぎ。長い
探査行の途上出遭ったその惑星は,エンター
プライズ号の乗員を郷愁へと誘う魅力で満ち
ていた。だが,この桃源郷に残された時間は
あとわずか。巨大な小惑星が,衝突コースを
まっしぐらに進んできているのだ。おりしも
上陸隊の一員として地上調査を行なっていた
カーク船長が忽然と姿を消した。衝突までの
タイム・リミット30時間! はたして船長は
どこに?――表題作「小惑星回避作戦」をは
じめ,未知の宇宙をいく宇宙連邦軍が誇る最
新航宙艦エンタープライズ号の冒険の数々!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010335-6
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】誰、わが主をいたむや? / Who Mourns for Adonais
【原案】G・A・ラルストン&ジーン・L・クーン
/ Gilbert Ralston and Gene L. Coon
【映像】・1967年9月22日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.33 第2シーズン)
第31話「Who Mourns for Adonais?」
・1972年6月4日,11日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第33話「神との対決」
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】取換え子 / The Changeling
【原案】ジョン・メレディス・ルーカス / John Meredyth Lucas
【映像】・1967年9月29日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.37 第2シーズン)
第32話「The Changeling」
・1972年7月30日,8月6日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第37話「超小型宇宙船ノーマッドの秘密」
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】小惑星回避作戦 / The Paradise Syndrome
【原案】マーガレット・アーメン / Margaret Armen
【映像】・1968年10月4日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.58 第3シーズン)
第58話「The Paradise Syndrome」
・1973年5月19日,26日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第57話「小惑星衝突コース接近中」
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ある恋の物語 / Metamorphosis
【原案】ジーン・L・クーン / Gene L. Coon
【映像】・1967年11月10日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.31 第2シーズン)
第38話「Metamorphosis」
・1972年4月30日,5月7日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第31話「華麗なる変身」
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】老醜の時 / The Deadly Years
【原案】ダビッド・P・ハーマン / David P. Harmon
【映像】・1967年12月8日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.40 第2シーズン)
第41話「The Deadly Years」
・1972年10月21日,28日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第42話「死の宇宙病」
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】トロイアスのエラーン / Elaan of Troyius
【原案】ジョン・メレディス・ルーカス / John Meredyth Lucas
【映像】・1968年12月20日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.57 第3シーズン)
第68話「Elaan of Troyius」
・1973年5月5日,12日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第56話「トロイアスの王女エラン」
00336/アイザック・アシモフ
鋼鉄都市
【初版】 79/03/31
【タイトル】鋼鉄都市 / The Caves of Steel
【著者】アイザック・アシモフ / Isaac Asimov
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】1954年
ギャラクシイ誌1953年
【内容】突然、警視総監に呼びだされたニ
ューヨーク・シティの刑事ベイリ
は、宇宙人惨殺という前代未聞の
事件の担当にされた。そかも、指
定されたパートナーは、ロボット
のR・ダニールだった。ベイリは
さっそく真相究明にのりだすが、
巨大な鋼鉄都市と化したニューヨ
ークには、かつての地球移民の子
孫であり現在の支配者である宇宙
人たちへの反感、人間から職を奪
ったロボットへの憎悪が渦まいて
いたのだ……傑作SFミステリ!
〔17刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門31位
【映像】・1964年/英(BBC)
ピーター・サスディ監督『The Caves of Steel』
【ISBN】4-15-010336-4
00337/A・バートラム・チャンドラー 星間運輸船強奪さる
【初版】 79/03/31
◎銀河辺境 / Rim Worlds :10
【タイトル】星間運輸船強奪さる / To Keep the Ship
【著者】A・バートラム・チャンドラー / A. Bertram Chandler
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1978年
【内容】動物なんぞを運ぶ仕事を引き受けたのが,ケ
チのつきはじめだった。パングスト星系から
ブロンソニア星系へと運ぶ途中,犬によくに
たレリガンというその動物を,グライムズは
ひょんなことから殺してしまったのだ。おか
げで運送料は払ってもらえず,そのうえ契約
不履行をたてに裁判所には訴えられるは,か
れの持ち船〈リトル・シスター〉は差押えを
食うはのていたらく。せめて船の繋留費ぐら
いはかせごうと,グライムズは船舶管理人の
仕事を受けおった。だがツイてないときはツ
イてないもの。かれのあずかるその船が,な
んとスペースジャックされてしまおうとは!
〔初刷巻頭解説より〕
00338/ローダン
危うし惑星トラムプ!
【初版】 79/04/15 00:00 00184へのコメント
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :49
○アルコン帝国
【タイトル】危うし惑星トラムプ!
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】惑星トラムプに着陸した双胴宇宙船から降り
てきたのは,昆虫に似た異様な生物だった!
“それら”は不思議な半生物機械を操り,惑
星を改造して,地下に巨大な機械群を造りは
じめた。たちまちトラムプは焦熱地獄と化し
た! 超能力を持つネズミ=ビーバーたちで
さえバタバタと死んでいく……! 折も折,
太陽系帝国ミュータント部隊少尉のグッキー
が休暇で戻ってきた。だが,惑星全土を覆う
惨状はグッキーだけではどうしようもない。
しかも,スペース=ジェットは壊れ,無線も
役に立たず,救援は望むべくもない。惑星ト
ラムプは壊滅に向かって突きすすんで行く!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010338-0
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】権力の代償 / PREIS DER MACHT
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】危うし惑星トラムプ! / ENTFESSELTE GEWALTEN
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
00339/グレゴリイ・カーン
ジャーレンの秘宝
【初版】 79/04/30
◎キャプテン・ケネディ / Cap Kennedy :5
【タイトル】ジャーレンの秘宝 / Jewel of Jarhen
【著者】グレゴリイ・カーン / Gregory Kern
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】1974年
【内容】因習にしばられ,他の星からかえりみられる
ことのない辺境の惑星ジャーレン――だが,
新たに小惑星で稀金属が発見されるや,この
地は突如,鉱石運輸に不可欠の中継地点とな
った。テラを含む三大陣営は,ぜがひでも手
に入れようと様々な権謀術数を繰り広げる。
おりもおり,ジャーレン王との折衝にあたっ
ていたテラ使節が,乾いたベッドの中で溺死
体となって発見された! 事態を重視したテ
ラは,至急キャプテン・ケネディ以下FAT
E機関の面々を奇怪な使節殺害事件の謎を解
き,ジャーレンをテラ版図に組み入れるべく
おくりこんだのだが……シリーズ堂々完結!
〔初刷巻頭解説より〕
00340/ロバート・A・ハインライン
栄光の道
【初版】 79/04/30
【タイトル】栄光の道 / Glory Road
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert A. Heinlein
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1963年
F&SF誌1963年7月号〜9月号
【内容】《あなたは臆病者ですか? ではあなたに
用はありません。われわれは勇敢な男性を
必要としているのです。あらゆる武器に熟
達、不撓不屈の勇気、顔形はハンサムなこ
と。永久雇傭、非常に高給。輝く冒険、大
きな危険!》ふと手にした新聞にこんな広
告が載っていたとしたら、あなたならどう
しますか? バカバカしいと放りなげる?
それとも……。そう、われらが主人公オス
カー・ゴードンは、この広告に応募したの
である! そして時空を超える冒険の旅へ
――栄光の道へと旅立ったのだ、右手には
剣を、左手には〈二十の宇宙〉をあまねく
支配する絶世の美女アスターを伴って……
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010340-2
00341/アーサー・C・クラーク
幼年期の終り
【初版】 79/04/30
【タイトル】幼年期の終り / Childhood's End
【著者】アーサー・C・クラーク / Arthur C. Clarke
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】1953年
【内容】人類が宇宙への第一歩を踏みだした日、巨
大な宇宙船群が静かに地球の空を覆った。
やがて人びとの頭の中には一つの言葉がこ
だまする――人類はもはや孤独ではない。
そして、50年の歳月が流れた。その間、人
類よりはるかに高度の知能とテクノロジー
を有する宇宙人たちは、人類にその姿を現
わすことなく、地球管理を行なった。神の
ごとき宇宙人に見守られる平和な世界。だ
が、それは一種の飼育場を思わせた。宇宙
人の真の目的は? そして人類の未来は?
――巨匠が異星人とのファースト・コンタ
クトによって新たな道を歩みはじめる人類
の姿を、詩情ゆたかに謳いあげた傑作!
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・別冊奇想天外1977年4月号『SF再入門全集』発表:1位
・SF宝石1979年8月創刊号発表:1位
・ローカス1987年8月号発表:3位
・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門2位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門4位
【ISBN】4-15-010341-0
00342/ローダン
超種族アコン
【初版】 79/05/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :50
【タイトル】超種族アコン
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】時に2102年3月4日,人類はついにハイパー
=リニア航法をわがものとした。エルンスト
・エラートがドルーフ人科学者オノトよりエ
ンジンの秘密を入手してから,すでに五十余
年の歳月が経っていた……。ローダン,ブリ
ー,グッキーらを乗せた新型艦《ファンタジ
ー》は勇躍テスト飛行に出発した。だが途中
正体不明のバリアに妨害され,不時着を余儀
なくされた。不時着した星は人類の想像を絶
する超科学を持っていた。しかも,そこに住
むのはアルコン人そっくりの体をした種族。
彼らは一体何者なのか? いぶかるローダン
ら一行の前に,ひとりの女性が姿を現した!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010342-9
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○アルコン帝国
【タイトル】人類の友 / EIN FREUND DER MENSCHEN
【著者】ウィリアム・フォルツ / William Voltz
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○ポスビ
【タイトル】超種族アコン / DER ZIELSTERN
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
00343/ジョン・ジェイクス
星界の王死すとき
【初版】 79/05/31
◎第二銀河系:1
【タイトル】星界の王死すとき / When the Star Kings Die
【著者】ジョン・ジェイクス / John Jakes
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1967年
【内容】第二銀河系――幾百億の星を従え悠久の時の
ただ中をゆっくりと回転する巨大な星団。そ
こでは,地球を故郷とする人々が,原始に近
い苛酷な環境のなかであくせく働き,不老不
死として知られる〈星界の王〉たちに支配さ
れていた。かれらに仕える警察組織は統制官
と呼ばれていた。タフで身軽で兇暴さが身上
の腕っこきの男たち。なかでも,かつてもっ
ともタフで優秀な戦士だとされていたのは,
奇妙な黄金色の眼をしたひとりの若者であっ
た。殺人者ドラゴナード、狂人ドラゴナード
野獣ドラゴナード。これは〈星界の王〉第十
王朝期における,かれの冒険の物語である。
〔初刷巻頭解説より〕
00344/H・ビーム・パイパー
異世界の帝王
【初版】 79/05/31
【タイトル】異世界の帝王 / Lord Kalvan of Otherwhen
【著者】H・ビーム・パイパー / H. Beam Piper
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1965年
【内容】〈平行時間警察〉総監トルタ・カルフは頭を
かかえていた。〈第四水準〉で時間移送フィ
ールドの事故が発生,一人の未開人が別の時
間線世界へと転移してしまったのだ! 早急
になんらかの手を打たねばならなかった。も
し,その男が転移した世界でもう一人の自分
にであったとしたら……。あるいは,この事
件をきっかけとして“平行時間の秘密”があ
ばかれてしまうかも……。なんとしてもこの
男――ペンシルヴァニア州警察巡査部長,カ
ルヴィン・モリスを探しだす必要があった!
しかし,捜査が進むうちに,やがて驚くべき
事実が発見された……。冒険SFの傑作!
〔初刷巻頭解説より〕
00345/ロバート・A・ハインライン
夏への扉
【初版】 79/05/31
【タイトル】夏への扉 / The Door Into Summer
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert A. Heinlein
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】1957年
F&SF誌1956年10月号〜12月号
【内容】ぼくの飼っている猫のピートは、冬になる
ときまって夏への扉を探しはじめる。かれ
は、数多いドアのなかの、少くともどれか
ひとつが、夏に通じていると固く信じてい
るのだ。そして1970年12月3日、かくいう
ぼくも夏への扉を探していた。あなたなら
どんな気持になるだろう? もし、最愛の
恋人にはうらぎられ、仕事は取りあげられ
生命から二番目の発明さえも騙しとられて
しまったとしたら……。ぼくの心は12月の
空同様に凍てついていたのだ! そんな時
ぼくの心をとらえたのは、夜空にひときわ
輝く〈冷凍睡眠保険〉のネオンサインだっ
た! 巨匠ハインラインが描く感動の名作
〔28刷カバー裏解説より〕
【BEST】・別冊奇想天外1977年4月号『SF再入門全集』発表:3位
・SF宝石1979年8月創刊号発表:4位
・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門1位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門1位
【ISBN】4-15-010345-3
00346/ H・G・ウエルズ
神々の糧
【初版】 79/06/15
◎H・G・ウエルズ傑作集:4
【タイトル】神々の糧 / The Food of the Gods
【著者】H・G・ウエルズ / H. G. Wells
【訳者】小倉多加志
【初出】1904年
【内容】もし生物が成長を止めることなく
はてしなく大きくなっていけたら
――それが少壮科学者二人の思い
つきだった。やがて二人は異常発
育促進剤ヘラクレオフォービアを
開発し、実験農場のヒヨコで試し
てみた。実験は上首尾。だが、ふ
としたことから異常発育促進剤が
スズメ蜂や鼠などに食べられてし
まった。巨大なスズメ蜂が飛び交
い、犬ほどもある鼠が人びとを襲
いはじめる……無制限に発展する
テクノロジーへの不安を描く名作
〔2刷カバー裏解説より〕
【映像】・1965年/米
バート・I・ゴードン監督『Village of the Giants』
・1976年/米(AIP)
バート・I・ゴードン監督『巨大生物の島 / The Food of the Gods』
【ISBN】4-15-010346-1
00347/エルンスト・ウ゛ルチェク
琴座の死の園
【初版】 79/06/30
◎銀河の奇蹟 / DIE WUNDER DER GALAXIS :1
【タイトル】琴座の死の園 / DIE TODESGARTEN DER LYRA ; TEMPEL DER
EWIGKEIT
【著者】エルンスト・ヴルチェク / Ernst Vlcek
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1968年
【内容】広大な銀河のどこかに,色彩と生命に充ちた
ひとつの惑星があるという。しかし,その場
所も,その惑星の名前も誰一人として知るも
のはいない。ただその楽園が,若くしてしか
も永遠,あますところなき美の世界であるこ
としか知られてはいなかった。この謎に包ま
れた〈琴座の蓮の園〉の探索を命じられたド
リアン・ジョーンズは,最優秀の科学者集団
と最新の科学装備を満載した巨大な恒星間探
査船〈ヴァスコ・ダ・ガマ〉を駆って,暗黒
の大宇宙へと出発した! だが,かれらの行
手には〈蓮の園〉の番人ゴルプの怖るべき陥
穽が……痛快無比の傑作スペース・オペラ!
〔初刷巻頭解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】琴座の死の園 / DIE TODESGARTEN DER LYRA
【初出】1968年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】永遠の神殿 / TEMPEL DER EWIGKEIT
【初出】1968年
00348/ラリイ・ニーウ゛ン
太陽系辺境空域
【初版】 79/06/15
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】太陽系辺境空域 / Tales of Known Space : The Universe of
Larry Niven
【著者】ラリイ・ニーヴン / Larry Niven
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】1975年
【内容】海王星の軌道の外,太陽系辺境空域にあい
ついでおこる宇宙船消失事件。貨物船が、
軍用艦がいずこともなく姿を消す。はたし
て海賊のしわざか? これを冒険好きの連
中が見すてておくわけがない。かくして一
隻の宇宙船が太陽系辺境空域めざし、まっ
しぐらに進んでいく……最新の科学情報と
独特の軽妙な語りくちで、宇宙航行をスリ
リングに描いた表題作をはじめ、金星上空
で立往生してしまうサイボーグ宇宙船の頭
脳と乗組員のやりとりを描く「地獄で立往
生」など、ノウンスペース(既知空域)を
舞台に、多彩な登場人物、種々の宇宙船が
くりひろげるさまざまなエピソード。
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010348-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】序――わたしの宇宙へ、ようこそ / My Universe and Welcome to It
【初出】1975年 本書
※原形は同題名でSpeculation誌1971年10月号に発表されたもの
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】いちばん寒い場所 / The Coldest Place
【初出】World of If誌1964年12月号
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】地獄で立往生 / Becalmed in Hell
【初出】F&SF誌1965年7月号
【コメント】・既刊 ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー編『忘却の惑星』
(SF285)及び『無常の月』(SF327)にも中上守氏の訳で収録
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】待ちぼうけ / Wait it Out
【初出】1968年 Future UNbound
【コメント】・既刊 『無常の月』(SF327)にも収録
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】並行進化 / Eye of an Octopus
【初出】Galaxy誌1966年2月号
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】英雄たちの死 / How the Heroes Die
【初出】Galaxy誌1966年10月号
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ジグソー・マン / The Jigsaw Man
【初出】1967年 Harlan Ellison編『Dangerous Visions』
【コメント】・既刊 『無常の月』(SF327)にも収録
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】穴の底の記録 / At the Bottom of a Hole
【初出】Galaxy誌1966年12月号
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】詐欺計画罪 / Intent to Deceive
・初出時の題名"ぺてん / The Deceivers"
【初出】Galaxy誌1968年4月号
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】無政府公園にて / Cloak of Anarchy
【初出】Analog誌1972年3月号
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】戦士たち / The Warriors
【初出】World of If誌1966年2月号
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】太陽系辺境空域 / The Borderland of Sol
【初出】Analog誌1975年1月号
【受賞】・1976年度:ヒューゴー賞Novelette部門
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】退き潮 / There is a Tide
【初出】Galaxy誌1968年7月号
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】安全欠陥車 / Safe at Any Speed
【初出】F&SF誌1967年5月号
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】あと知恵 / Afterthoughts
【初出】1975年 本書
16 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ノウンスペース年表 / Timeline for Known Space
【初出】1975年 本書
00349/ジャック・ウィリアムスン
航時軍団
【初版】 79/06/30
【タイトル】航時軍団 / The Legion of Time
【著者】ジャック・ウィリアムスン / Jack Williamson
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1952年(雑誌1938年)
【内容】存在し得る可能性を持つ二つの未来世界――
美わしのジョンバールと邪悪なギロンチが,
その実在を獲得しようとたがいに鎬を削って
いた。時間流に沿って争われるこの熾烈な戦
闘に勝利をおさめた側のみが,未来世界とし
て実在することになるのだ! そして今,そ
の世界線が切断され消滅の危機に立たされた
ジョンバールを救うべく,航時軍団のクロニ
オン号は時の深淵のなかを航行していた。だ
が,クロニオン号の行手には,宿敵ギロンチ
の怖るべき陥穽が待ちうけていたのだった!
巨匠ジャック・ウィリアムスンが,迫力ある
筆致でサスペンスフルに描く古典的名作!
〔初刷巻頭解説より〕
00350/エルンスト・ウ゛ルチェク
不死なる女神を追って
【初版】 79/07/15 00:00 00347へのコメント
◎銀河の奇蹟 / DIE WUNDER DER GALAXIS :2
【タイトル】不死なる女神を追って
/ PLANET DER TAUSEND MOGUCHKEITEN ; JAGD
AUF EINE UNSTERBLICHE
【著者】エルンスト・ヴルチェク / Ernst Vlcek
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1968年
【内容】惑星ケン=ビエンに設置された異宇宙の超人
族――ホモ・スペリオルの施設。ドリアン・
ジョーンズと〈ヴァスコ・ダ・ガマ〉の科学
者たちは,最新の科学装備を駆使して,その
施設を建造した超科学の調査・解明に全力を
あげていた。そして,調査が終了しかかった
まさにその時,“穴”が発見されたのだ!
直径2メートルにわたる空間の欠如した円。
それは宇宙空間のように漆黒で,なにか星を
おもわせる光点がまたたいていた。はたして
この“穴”はなんなのか? テレスコープの
一種? 超空間トンネル? それとも……?
痛快無比の傑作スペース・オペラ第二弾!
〔初刷巻頭解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】千の可能性をもつ惑星 / PLANET DER TAUSEND MOGUCHKEITEN
【初出】1968年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】不死なる女神を追って / JAGD AUF EINE UNSTERBLICHE
【初出】1968年
00351/ローダン
テスト宇宙艦事故発生!
【初版】 79/07/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :51
○ポスビ
【タイトル】テスト宇宙艦事故発生!
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】ハイパー=リニア航法実験のため,ローダン
みずからが陣頭指揮をとる新型艦《ファンタ
ジー》は,地球から4万光年以上はなれた暗
黒の宇宙空間で迷子となっていた! 光速の
数百万倍という,そのあまりの超スピードが
かえって災いとなったのだ。はたして,地球
はどこに……? 急遽対策を討議するため全
員がローダンのキャビンに集まったまさにそ
の時,またしても不運がローダン一行をおそ
った。機関室で爆発事故が発生,一基を残し
てエンジンはすべて破壊され,操艦不可能の
事態にたちいたったのだ! もはや艦をすて
スペース=ジェットで脱出するほかはない!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010351-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】テスト宇宙艦事故発生! / DER WELTRAUM-TRAMP
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第三課、介入す / ABTEILUNG III GREIFT EIN
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00352/テッド・ホワイト
宝石世界へ
【初版】 79/07/15 00:00
【タイトル】宝石世界へ / The Jewels of Elsewhen
【著者】テッド・ホワイト / Ted White
【訳者】宇佐川晶子 / Akiko Usagawa
【初出】1967年
【内容】早朝のニューヨークの地下鉄で、世にも奇
怪な事件が発生した。たまたま乗りあわせ
た夜勤あけの警官と、一人の娘をのぞいた
すべての乗客が、マネキン人形に、さらに
は広告用の実物大写真のような物に変りは
てていたのだ! しかし、これはそれ以後
二人につぎつぎにふりかかる驚くべき出来
事のたんなるプロローグにすぎなかった。
地下鉄が二人を送りこんだ駅は、ニューヨ
ークの街によく似てはいたものの、まった
く異質な街だったのである。そしてそこで
二人を待っていたものは……。アメリカS
F界の俊英が、奔放なイマジネーションと
迫力ある筆致で描く異世界テーマの傑作!
〔初刷カバー裏解説より〕
00353/カート・ウ゛ォネガット
猫のゆりかご
【初版】 79/07/31
【タイトル】猫のゆりかご / Cat's Cradle
【著者】カート・ヴォネガット・ジュニア / Kurt Vonnegut, Jr.
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1963年
【内容】私の名はジョーナ。いまプエルト・リコ沖
のサン・ロレンゾ島にいる。“パパ”モン
ザーノの専制政治に支配されるこの島で、
『世界が終末をむかえた日』の著者となる
べき私は、禁断のボコノン教徒となったの
だ。“目がまわる、目がまわる”世の中は
複雑すぎる。愛するサン・ロレンゾ一の美
女モナが、世界中のありとあらゆる水を氷
に変えてしまう〈アイス・ナイン〉が、柔
和な黒人教祖ボコノンが、カリプソを口ず
さむ私のまわりをめぐりはじめる――独自
のシニカルなユーモアにみちた文章で定評
のある著者が、奇妙な登場人物たちを操り
不思議な世界の終末を描いたSF長篇。
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門35位
【ISBN】4-15-010353-4
00354/ ローダン
プラズマの怪物
【初版】 79/08/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :52
○ポスビ
【タイトル】プラズマの怪物
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】ローダンの政策に批判的なジャーナリスト,
ウォルト・バリン。だが,その気概を見こん
だローダンはかれをテラニアに招待した。そ
こに警報! 球型のアコン船の影がレーダー
・スクリーンに映っている。つね日ごろ超種
族の脅威を感じとっていたローダンは,バリ
ンをともない追跡を開始した。やがて,アコ
ン船がたどりついたのは,ベテルギュース星
系第七惑星。この死の世界で,はたしてアコ
ン人は何をしているのか? まもなくローダ
ンらは巨大な何かが地中深く隠されているこ
とを知る。だが探索のため送りこんだロボッ
トは一行に恐るべき災厄をもたらしたのだ!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010354-2
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】プラズマの怪物 / DAS PLASMA-UNGEHEUER
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】グリーンホーン / NUR EIN GREENHORN
【著者】ウィリアム・フォルツ / William Voltz
00355/エルンスト・ウ゛ルチェク
失われた夢の惑星
【初版】 79/08/15
◎銀河の奇蹟 / DIE WUNDER DER GALAXIS :3
【タイトル】失われた夢の惑星
/ PLANET DER VERLORENEN TRAUME ; DIE PULSIERENDEN
STERNE
【著者】エルンスト・ヴルチェク / Ernst Vlcek
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1968年
【内容】巨大な恒星間探査船〈ヴァスコ・ダ・ガマ〉
の船内では,不穏なムードが高まっていた。
〈ダ・ガマ〉を一個の私物とみなし,独断的
に,ペルセウス座1035番変光星を調査せよと
命じるテラ政府の高官マッククリフと,あく
までも不死なる女神ライ=シナオエの探索に
固執するドリアン・ジョーンズが激しく対立
したのだ。結局,ジョーンズは〈ダ・ガマ〉
の船長を辞職し,ただ一人ライ=シナオエと
異宇宙の施設探索にのりだした。一方,ペル
セウス座に向った〈ダ・ガマ〉は,そこで異
星物ケフェイドと遭遇し,やがて全銀河をま
きこむ人類=ケフェイド戦争が勃発した!
〔2刷巻頭解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】失われた夢の惑星 / PLANET DER VERLORENEN TRAUME
【初出】1968年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】脈動星 / DIE PULSIERENDEN STERNE
【初出】1968年
00356/ポール・アンダースン
時の歩廊
【初版】 79/08/31
【タイトル】時の歩廊 / The Corridors of Time
【著者】ポール・アンダースン / Poul Anderson
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1965年
【内容】不当な殺人容疑で逮捕されていたマルカム・
ロックリッジは,若くて美しい,見知らぬ女
の尽力により無事釈放された。彼女は一流の
弁護士を雇い,莫大な費用をかけて勝訴にこ
ぎつけたのである。ストーム・ダロウェイと
名のるその女から,ユトランド半島の地下道
に埋められた秘宝の探索を依頼されたマルカ
ムは,ただちにコペンハーゲンに飛んだ。し
かし,森林の奥深くにある地下道からふたた
び地上にもどると,なんとそこは2000年前の
ユトランド半島だった! 時の支配をめぐっ
て熾烈な戦いをつづける二大勢力――その時
間戦争にまきこまれた一青年の運命は……!?
〔初刷巻頭解説より〕
00357/アイザック・アシモフ
停滞空間
【初版】 79/08/31
【タイトル】停滞空間 / Nine Tomorrows
【著者】アイザック・アシモフ / Isaac Asimov
【初出】1959年
【内容】時力線と平行に動き、エネルギー
の過不足のない場〈停滞空間〉。
この別の宇宙を通りぬけて、四万
年前からネアンデルタール人の子
供ティミーは連れてこられた。み
にくい猿人の少年に全世界が好奇
と嫌悪の目を向けるなか、世話係
のミス・フェローズだけは、深い
愛情をもってティミーに接するの
だが……表題作をはじめ、万能コ
ンピュータの不可解な行動を描い
た「世界のあらゆる悩み」など、
巨匠が著した九つの未来の物語。
〔10刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010357-7
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】見よ、いまここに成し遂げる! / Just Make Them Up, See
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】F&SF誌1958年2月号
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】プロフェッション / Profession
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】ASF誌1957年7月号
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ナンバー計画 / The Feeling of Power
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】イフ誌1958年2月号
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】やがて明ける夜 / The Dying Night
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】F&SF誌1956年7月号
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ヒルダぬきでマーズポートに / I'm in Marsport without Hilda
【訳者】福島正実 / Masami Fukushima
【初出】ヴェンチャー誌1957年11月号
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】やさしいハゲタカ / The Gentle Vultures
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】スーパー・サイエンス・ストーリーズ誌1957年12月号
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】世界のあらゆる悩み / All the Troubles of the World
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】スーパー・サイエンス・ストーリーズ誌1958年4月号
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ZをSに / Spell my Name with an S
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】スター・サイエンス・フィクション・マガジン誌1958年1月号
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】最後の質問 / The Last Question
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】サイエンス・フィクション・クォータリー誌1956年11月号
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】停滞空間 / The Ugly Little Boy
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】ギャラクシイ誌1958年9月号
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】返送票 / Rejection Slips
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】1959年
00358/ローダン 幽霊艦隊現わる
【初版】 79/09/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :53
○ポスビ
【タイトル】幽霊艦隊現わる
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】一つの星系全体をすっぽり包みこんだエネル
ギー・バリアが青い微光を発する“ブルーの
星系”。これこそローダンの脅威アコン帝国
の本拠地だった。テラの勝利は,このバリア
の突破にかかっている。策を練るローダンに
突然惑星アルコンIII からの連絡途絶の知らせ
が入った。アコン側の攻撃の気配を微塵も感
じていなかったローダンには,寝耳に水の出
来事。急遽,アルコンIII に派遣されたグッキ
ーは,やがて驚くべき事実をつきとめた――
アコン人の手によりアルコンIII は一万五千年
の昔に戻され,三万隻のアルコンの幽霊艦隊
が地球へ進軍していたのだ! 危うし地球!!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010358-5
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】幽霊艦隊現わる / DIE GEISTERFLOTTE
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】パッサの偽神 / DER GOETZE VON PASSA
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00359/ ラリイ・ニーウ゛ン
地球からの贈り物
【初版】
79/09/15
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】地球からの贈り物 / A Gift from Earth
【著者】ラリイ・ニーヴン / Larry Niven
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】1968年
World of If誌1968年2月号〜4月号に"Slowboat
Cargo"の題名で発表
【内容】地球をとおく離れたマウント・ルッキッザ
ット星。地表は厚い有毒ガスで覆われ、惑
星一の高峰〈山頂平原〉のみが居住可能な
この星では、権力側による一方的な臓器移
植が行なわれていた。安逸な生活を貪る乗
員階級が、自らの長寿のために移民階級の
臓器を使用していたのだ! 移民階級のマ
ット少年のおじは、このシステムを支える
政府に反逆し、追いつめられた末、〈山頂
平原〉の崖から身を投げた。やがて成長し
たマット少年に、移民階級の解放グループ
〈地球の子ら〉が接近してくる。おりしも
ラムロボット 143号は、〈地球からの贈り
物〉を携えて、この世界を訪れたが……。
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010359-3
00360/エルンスト・ウ゛ルチェク
大宇宙のたそがれ
【初版】 79/09/30 00:00 00355へのコメント
◎銀河の奇蹟 / DIE WUNDER DER GALAXIS :4
【タイトル】大宇宙のたそがれ / COUNTDOWN DES TODES ; DAMMERUNG IM UNIVERSUM
【著者】エルンスト・ヴルチェク / Ernst Vlcek
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1968年
【内容】人類とケフェイド族との戦いは,しだいにそ
の激しさを増していった。一方ドリアン・ジ
ョーンズは,メタモルフォーゼ連盟の全面的
な援助を受け,新たに科学者チームを結成,
〈ヴァスコ・ダ・ガマII〉の船長となった。
環境に適応するため,自然的・人工的に変異
したヒューマノイドであるかれらから,自分
たちが人類となんら変わらないことを証明し
てほしいと依頼されたのだ。しかし,一見な
んの関係もなさそうに思えたこの調査が,人
類=ケフェイド戦争を終結させる鍵を秘めて
いようとは……!? 広大な銀河を舞台に繰り
広げられる一大宇宙冒険絵巻――堂々完結!
〔初刷巻頭解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】死の秒よみ / COUNTDOWN DES TODES
【初出】1968年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】大宇宙のたそがれ / DAMMERUNG IM UNIVERSUM
【初出】1968年
00361/ フリッツ・ライバー
闇の聖母
【初版】 79/09/30
【タイトル】闇の聖母 / Our Lady of Darkness
【著者】フリッツ・ライバー / Fritz Leiber
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】1977年
【内容】ド・カストリーズという謎の人物が書いた
『メガポリソマンシー』と、クラーク・ア
シュトン・スミスのものとおぼしき日記。
この色あせた二冊の書物を、ダウンタウン
の風変わりな古本屋で買い求めたのがそも
そものきっかけだった。古ぼけたその日記
に記されていた〈ローズ 607〉という謎の
言葉に魅せられた怪奇作家フランツは、霧
に包まれたサンフランシスコを彷徨するう
ち、やがて恐るべき出来事に巻きこまれて
いく……。摩天楼の建ち並ぶ幻想都市サン
フランシスコを舞台に、言葉の錬金術師フ
リッツ・ライバーが綾なす世にも不思議な
物語。1978年世界幻想文学大賞受賞作!
〔2刷カバー裏解説より〕
【受賞】・1978年度:世界幻想文学大賞Novel部門
【ISBN】4-15-010361-5
00362/ローダン
警戒! 銀河中枢星域
【初版】 79/10/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :54
○ポスビ
【タイトル】警戒! 銀河中枢星域
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】超高度な科学技術を誇るアコン人にとって,
リニア航法を実用化した太陽系帝国は大いな
る脅威となった。そのためにアコン人のくわ
だてたあらたな謀略――それはローダンとア
トランの誘拐であった! もっとも安全であ
るはずのロボット摂政の聖域で,おりしもア
コン人の正体を知ったローダンの前にアコン
人が忽然と出現。ローダン,タマ・ヨキダ,
アトランの三人は次々とグリーンの麻痺光線
を浴び,無力化された。三人を乗せブルーの
星系へと向かうアコン船,それを追う新造戦
艦《アイアンデューク》。一方捕虜となった
三人は智略をつくして脱出をはかるが……!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010362-3
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】警戒! 銀河中枢星域 / DAS BLAUE
SYSTEM
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】死の砂漠 / SIE WUESTE DES TODES
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00363/ジョン・ジェイクス
今宵われら星を奪う
【初版】 79/10/31
◎第二銀河系:2
【タイトル】今宵われら星を奪う / Tonight
We Steal the Stars
【著者】ジョン・ジェイクス / John Jakes
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】1969年(雑誌1950年)
【内容】九千年あまり昔のこと,全土に荒れ狂った惑
星間大戦は,第二銀河系全体に徹底した荒廃
をもたらした。だが,その廃墟のただ中から
権力を掌握し,以前にもまして強大な勢威を
ふるいはじめた人々がいた。莫大な財力を持
つごく少数の富裕階級――かれらは“星界の
王”あるいは“交易卿”と呼ばれ,怖れ,敬
われている。しかし,ここに交易卿の権力を
少しも怖れぬ一団がいた。かれらは,それら
交易卿のなかでも桁違いの富裕さを誇るジェ
ンモ一世秘蔵の宝石〈七つの星〉の強奪をも
くろんでいたのだ! これは,第二銀河系第
九王朝期に展開された,冒険の物語である。
〔初刷巻頭解説より〕
00364/ ブライアン・W・オールディス
爆発星雲の伝説
【初版】 79/10/31
【タイトル】爆発星雲の伝説 / Starswarm
【著者】ブライアン・W・オールディス / Brian
W. Aldiss
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1964年
【内容】たったいま息を吹きかえしたばかりのわた
しは、この世のものと思えぬ化けものにま
わりを取りかこまれ、せり売り台にのせら
れていることに気づいた。そして、自分が
正気と文明から遠く離れた惑星で、奴隷に
堕ちてしまったことも。やがて買い主のご
機嫌をとりむすびながら、わたしは脱出の
機会を狙うことになったのだが……軽妙な
語り口でつづる、奇妙な異星での冒険物語
「爆発星雲の伝説」をはじめ、永遠の時の
かなたで優美な音楽と思念とが綾なす「讃
美歌百番」など、今や英SF界の雄となっ
たオールディスが、さまざまな手法を駆使
して、あらゆる主題に挑んだ傑作短篇集。
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】一種の技能 / A King of Artstry
【初出】1962年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】心臓とエンジン / Hearts and Engines
【初出】1960年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】恵まれないもの / The Underprivileged
【初出】1963年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】神様ごっこ / The Game of God
【初出】1958年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】断片 / Shards
【初出】1962年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】爆発星雲の伝説 / Legends of Smith's
Burst
【初出】1959年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ああ、わが麗しの月よ! / `O Moon
of My Delight!'
【初出】1961年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】讃美歌百番 / Old Hundredth
【初出】1960年
00365/ シオドア・スタージョン
夢みる宝石
【初版】 79/10/31
【タイトル】夢みる宝石 / The Dreaming Jewels
【著者】シオドア・スタージョン / Theodore
Sturgeon
【訳者】永井淳 / Jun Nagai
【初出】1950年
【内容】養父にひどい折檻をされ、家を飛
び出したホーティ少年は、街を旅
するカーニヴァルの一座に保護さ
れた。団長のモネートルは、奇形
動物や奇妙な人間を集めるかたわ
ら、不思議な能力をもつ水晶を探
していた。一見なんの変哲もない
その水晶は実は生きており、痛み
や憎しみなどさまざまな感情を発
する。そして水晶が夢みるとき、
土の塊から花や昆虫が、小鳥や犬
が生まれるのだった……。幻想S
Fの巨匠がつむぎ出す珠玉の名品
〔3刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門61位
【ISBN】4-15-010365-8
00366/ キース・ローマー
星の秘宝を求めて
【初版】 79/10/31
【タイトル】星の秘宝を求めて / The Star Treasure
【著者】キース・ローマー / Keith Laumer
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】1971年
【内容】土星の環を構成する無数の星間物質。そのひとつ、小さな岩石のかたわらに一
人の男の体が浮かんでいた。前方に腕をつきだし開いたフェイスプレートから
は浅黒い奇妙な結晶状の花が咲いている――それが、統一惑星海軍士官タール
トンが見つけた友人の無惨な姿だった。誰が、何の理由で彼をこんな目にあわ
せたのか? 真相をつきとめるべく活動を開始したタールトンは、やがて全太
陽系を席巻する陰謀の渦にまきこまれていった……見えない運命の糸に操られ
、宇宙をさまよいながら冒険を重ねていく男の物語りを、才人キース・ローマ
ーがハードSFの味つけでえがいた傑作長篇。
〔初刷カバー裏解説より〕
00367/ローダン
エルドラド計画発動!
【初版】 79/11/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :55
○ポスビ
【タイトル】エルドラド計画発動!
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】惑星レプソにあるバアロル教団の神殿から助
け出された48人のリクヴィティフ中毒患者。
だが救助のかいもなく,かれらはミイラのよ
うにやせおとろえ,次々に死んでいった。飲
めば若返るというその酒は,恐ろしい麻薬だ
ったのだ! 6日間酒を断つとひどい禁断症
状を起こし,たとえ飲み続けていても12年後
には死に到る。それが明らかになったとき,
すでに地球の中毒患者は数千万人に達してい
た! しかも,その酒の製造者ヒューアーは
ローダンの息子カーディフである疑いが……
その真相と麻薬の解毒剤を求めて,ローダン
と太陽系艦隊は,急遽レプソへと向ったが!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010367-4
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】エルドラド計画発動! / DER BLOCKADERING
UM LEPSO
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】アンティを追って / AUF DEN SPUREN
DER ANTIS
【著者】ウィリアム・フォルツ / William Voltz
00368/宇宙大作戦 パイリスの魔術師
【初版】 79/11/30
◎宇宙大作戦 / STAR TREK
○TV Novelizations
【タイトル】パイリスの魔術師 / Star Trek
8
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】斉藤伯好 / Noriyoshi Saito
【初出】1972年
【内容】パイリス星系第七惑星,それは宇宙空間に投
げだされた真っ黒な花崗岩の塊りでしかない
ように思われた。だが,上陸隊からの定時の
連絡が入ってこない。やがて転送台の上に現
われたのは,一つの死体だった。その死人が
口を開いた。「キャプテン・カーク,この星か
ら出て行け」残りの上陸隊員の安否を気づか
うカークは,スポック,マッコイをともない,
自ら捜索におもむいたが……表題作「パイリ
スの魔術師」をはじめ,潜在ESP能力者
が,異星人の示唆により,突然神のごとき存
在へと変化していく「未踏の果て」など,航
宙艦〈エンタープライズ〉の冒険の数々。
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010368-2
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】スポックの頭脳 / Spock's Brain
【原案】リー・クローニン / Lee Cronin
【映像】・1968年9月20日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.61 第3シーズン)
第56話「Spock's Brain」
・1973年6月30日,7月7日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第60話「盗まれたスポックの頭脳」
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】二人のカーク / The Enemy Within
【原案】リチャード・マシスン / Richard Matheson
【映像】・1966年10月6日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.5 第1シーズン)
第5話「The Enemy Within」
・1969年6月15日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第7話「二人のカーク」
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】パイリスの魔術師 / Catspaw
【原案】ロバート・ブロック&D・C・フォンタナ
/ Robert Bloch and D. C. Fontana
【映像】・1967年10月27日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.30 第2シーズン)
第36話「Catspaw」
・1972年4月16日,23日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第30話「惑星パイラスセブンの怪」
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】未踏の果て / Where No Man Has
Gone Before
【原案】サミュエル・A・ピープルズ / Samuel
A. Peeples
【映像】・1966年9月22日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.2 第1シーズン)
第3話「Where No Man Has Gone
Before」
・1969年4月27日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第1話「光る目玉」
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】羊のなかの狼 / Wolf in the Fold
【原案】ロバート・ブロック / Robert Bloch
【映像】・1967年12月22日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.36 第2シーズン)
第43話「Wolf in the Fold」
・1972年7月16日,23日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第36話「惑星アルギリスの殺人鬼」
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】世界はがらんどう球で、おれは空にさわってしまったんだから
/ For the World Is Hollow and
I Have Touched
the Sky
【原案】リック・ヴォラーツ / Rik Vollaerts
【映像】・1968年11月8日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.65 第3シーズン)
第63話「For the World Is Hollow
and I Have
Touched the Sky」
・1973年8月25日,9月1日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第64話「宇宙に漂う惑星型宇宙船」
00369/ロバート・A・ハインライン
スターマン・ジョーンズ
【初版】 79/12/15
【タイトル】スターマン・ジョーンズ / Starman
Jones
【著者】ロバート・A・ハインライン / Robert
A. Heinlein
【訳者】矢野徹 / Tetsu Yano
【初出】1953年
【内容】伯父はジョーンズを航宙士ギルトに推薦し
ていなかった。生前の伯父は、彼に航宙士
になるための知識をいろいろと話してくれ
ていたのに! 地球上の主な職業は、世襲
制ギルドによって独占されており、宇宙船
乗りになるためには、航宙士ギルドに登録
されていなければならなかったのだ。航宙
士になる夢を捨てきれぬ農夫ジョーンズは
身分と経歴を偽って、船底甲板給仕として
浮浪者サムとともに、恒星間貨物客船《ア
スガルド》に乗りこんだが……与えられた
運命に流されることなく、おのれの道を力
強く切り開いていく青年の成長を、巨匠ハ
インラインがいきいきと描いた傑作長篇!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010369-0
00370/トーマス・M・ディッシュ
虚像のエコー
【初版】 79/11/30
【タイトル】虚像のエコー / Echo Round His
Bones
【著者】トーマス・M・ディッシュ / Thomas
M. Disch
【訳者】中桐雅夫 / Masao Nakagiri
【初出】1967年
ニュー・ワールズ誌1966年12月号〜
【内容】ハンサード大尉は、六週間後に火星の全核
爆弾を敵にむけて発射せよとの極秘書類を
携えて、物質転移機で地球から火星へとジ
ャンプした。だが、大尉がジャンプしたま
さにその時、もう一人のハンサードが出現
したのだ! 火星に着いた彼と、地球に残
された“こだま”の彼が……。この〈エコ
ー効果〉によって生じた複製は、同様の複
製としか接触できない。通常の世界に属す
人々にとり、複製のハンサードは存在して
いないのも同然なのだ。しかも地球を破滅
から救う鍵を握っているのは、この虚像と
なったハンサードだった! 転移機の生み
出した虚像と実像の錯綜する戦慄の世界!
〔初刷カバー裏解説より〕
00371/ローダン
オクル星の虜囚
【初版】 79/12/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :56
○ポスビ
【タイトル】オクル星の虜囚
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】オクル星の海中に潜むカーディフとバアロル
教団に対し,最後通牒が発せられた――三時
間以内に麻薬の対抗薬の化学式を知らせなけ
れば,オクルをアルコン爆弾で破壊する。太
陽系艦隊に包囲されたオクルから,カーディ
フらが逃れる術はないかにみえた。やがてカ
ーディフから,ローダンと二人だけで会いた
いと,意外にも和解の申し入れが! 疑いを
抱きながらも,ローダンは息子との再会を決
意した。だが,手をさしのべるローダンをせ
せら笑うカーディフ。やはり罠だった! し
かも,カーディフの策略は,ローダンを捕え
るだけでなく,太陽系帝国をも手中に……!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010371-2
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】オクル星の虜囚 / UNTER FALSCHER
FLAGGE
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】二つの顔をもった男 / DER MANN
MIT ZWEI GESICHTERN
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
00372/ジョン・ブラナー
流れ星をつかまえろ
【初版】 79/12/15
【タイトル】流れ星をつかまえろ / Catch a
Falling Star
【著者】ジョン・ブラナー / John Brunner
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1968年
【内容】夜になると光を放ち空を舞う照明鳥,種をま
くだけで成長する家……そして,こうした過
去の文明の遺物にすがって無気力な毎日を送
るだけの人々。このたそがれの地球に,いま
一つの流星が刻々と近づきつつあった。夜空
にひときわ輝くその星は,三世紀後には太陽
系に突入,地球を破滅させる軌道を突き進ん
でいたのだ! ふとしたことからこの事実を
知った若者クレオハンは,カリスという名の
少女とともに,流星の進路をそらす技術を持
つという幻の古代都市を求め旅立った。だが
二人の行手には,幾多の文明の遺産である変
異した動植物や奇怪なミュータントが……!?
〔初刷巻頭解説より〕
00373/ ランドル・ギャレット
銀河の間隙より
【初版】 79/12/31
【タイトル】銀河の間隙より / Anything You
Can Do...
【著者】ランドル・ギャレット / Randall Garrett
(ダレル・T・ランガート)
【訳者】風見潤 / Jun Kazami
【初出】1963年
【内容】永遠の夜の闇を、銀色の船体が切り裂いて
いく。だが、その船腹には黒ずみ紫色に変
色した細長い亀裂が走り、その内部には仲
間の屍肉を喰らい、唯一人生きのびたナイ
プのみ。銀河の間隙よりやってきたこの宇
宙船は今や死にかけていたのだ。しかし、
一縷の希望があった。前方の太陽系、その
なかの第三惑星にナイプは望みをかけたの
だが……人類の想像を絶する異星生命体ナ
イプの侵略にさらされた人々の脅威を、潜
伏したナイプに対処すべくその行方を追う
人間たちの活躍を、SFミステリの第一人
者ランドル・ギャレットが、緻密な構成で
鮮やかに描き出した侵略テーマの傑作。
〔初刷カバー裏解説より〕
00374/ローダン
バアロル教団の秘密
【初版】 80/01/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :57
○ポスビ
【タイトル】バアロル教団の秘密
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】甘美な香りがたちこめてきた。信じられぬほ
ど美しい花だ。散ってしまわぬように世話を
しなければ! 幻の花の謎を探るべく派遣さ
れた第三課のロン・ランドリーさえも,花の
魔力に捕われてしまった。惑星ウチクのバア
ロル神殿の周囲に群がり,奇蹟の花を求める
人々。その群衆を解散させるべき警官も武器
を捨て,仲間入りしてしまう。神殿の周囲25
キロ以内に入った人間はすべて,この花の虜
となってしまうのだ。ロボット軍曹ミーチ・
ハニガンの活躍でからくも花の影響を脱した
ロンは,部下とともにふたたびその花の正体
を探るべくバアロル神殿にのりこむが……。
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010374-7
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】バアロル教団の秘密 / DIE WUNDERBLUME
VON UTIK
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】不死の代償 / RUFER AUS DER EWIGKEIT
【著者】クルト・ブラント / Kurt Brand
00375/ ワールズ・ベスト
ホークスビル収容所
【初版】 80/01/15
◎ワールズ・ベスト1968
【タイトル】ホークスビル収容所 / World's
Best Science Fiction:1968
【編者】ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー
/ Donald A. Wollheim and Terry
Carr
【初出】1968年
【内容】そこにあるものとてはただ灰色の空と灰色
の海、地平線の彼方まで続く不毛の岩盤…
…この後期カンブリア紀の地球に設けられ
た流刑収容所と、無期徒刑の宣告を受け、
そこで暮らすことを強いられた男たちの姿
を描く「ホークスビル収容所」、惑星規模
の巨大コンピューター内部に閉じこめられ
た人間たちの怖るべき体験を華麗なテクニ
ックを用いて描き、見事ヒューゴー賞を受
賞した鬼才エリスンの「おれには口がない
それでもおれは叫ぶ」、巨匠アシモフの傑
作SFミステリ「反重力ビリヤード」など
名作の誉れ高い16中短篇を厳選! SF界
の趨勢を伝える好評の年刊傑作選第四集。
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】見えない男 / See Me Not
【著者】リチャード・ウィルソン / Richard
Wilson
【訳者】宇佐川晶子 / Akiko Usagawa
【初出】SFインパルス誌1967年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ドリフトグラス / Driftglass
【著者】サミュエル・R・ディレイニー / Samuel
R. Delany
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】イフ誌1967年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ヴァーダムトへの使節 / Ambassador
to Verdammt
【著者】コリン・キャップ / Colin Kapp
【訳者】宇佐川晶子 / Akiko Usagawa
【初出】アナログ誌1967年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】いなかった男 / The Man Who Never
Was
【著者】R・A・ラファティ / R. A. Lafferty
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】マガジン・オブ・ホラー誌1967年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】反重力ビリヤード / The Billiard
Ball
【著者】アイザック・アシモフ / Isaac Asimov
【訳者】深町眞理子 / Mariko Fukamachi
【初出】イフ誌1967年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ホークスビル収容所 / Hawksbill
Stasion
【著者】ロバート・シルヴァーバーグ / Robert
Silverberg
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ギャラクシイ誌1967年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】われらの数字 / The Number You
Have Reached
【著者】トーマス・M・ディッシュ / Thomas
M. Disch
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】SFインパルス誌1967年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ファイオリを愛した男 / The Man
Who Loved the Faioli
【著者】ロジャー・ゼラズニイ / Roger Zelazny
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ギャラクシイ誌1967年
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】人工爆縮 / Population Implosion
【著者】アンドリュウ・J・オファット / Andrew
J. Offutt
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】イフ誌1967年
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】おれには口がない、それでもおれは叫ぶ
/ I Have No Mouth, and I Must
Scream
【著者】ハーラン・エリスン / Harlan Ellison
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】イフ誌1967年
【受賞】・1968年度:ヒューゴー賞ShortStory部門
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】カメレオン部隊 / The Sword Swallower
【著者】ロン・グーラート / Ron Goulart
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】F&SF誌1967年11月号
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】コランダ / Coranda
【著者】キース・ロバーツ / Keith Roberts
【訳者】黒丸尚 / Hisashi Kuroma
【初出】ニュー・ワールズ誌1967年
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】われらかくシャルルマーニュを悩ませり
/ Thus We Frustrate Charlemagne
【著者】R・A・ラファティ / R. A. Lafferty
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ギャラクシイ誌1967年2月号
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】恵まれざる者 / The Handicapped
【著者】ラリイ・ニーヴン / Larry Niven
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】Galaxy誌1967年12月号
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】白夜 / Full Sun
【著者】ブライアン・W・オールディス / Brian
W. Aldiss
【訳者】宇佐川晶子 / Akiko Usagawa
【初出】1967年 Damon Knight編『Orbit 2』
16 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】イギリスに住むということは /
It's Smart to Have an English Address
【著者】D・G・コンプトン / D. G. Compton
【訳者】安田均 / Hitoshi Yasuda
【初出】SFインパルス誌1967年
00376/スタニスワフ・レム
泰平ヨンの航星日記
【初版】 80/02/15
【タイトル】泰平ヨンの航星日記 / Dzienniki
Gwiazdowe
【著者】スタニスワフ・レム / Stanislaw Lem
【訳者】深見弾 / Dan Fukami
【初出】1971年
【内容】我輩泰平ヨンは〈姐蛇〉星に向けて宇宙船
を駆っていた。ところが、目的地へまだ八
兆キロメートルも残す宇宙のまっただ中で
突然、猛烈にドアをノックする音がしたの
である。「あけろ! 魚察署だ!」あわて
てハッチを開けた我輩の目の前に、天の川
の埃をかぶった三人連れが現われた。ピン
タ自由魚族と名のる彼らは船内に押し入り
燻製鰯の罐詰めを見つけるや、ただちに宇
宙船を封印し、我輩ともどもピンタ星へ引
きたてたのだった……宇宙を一人旅する泰
平ヨンが出会う奇想天外、珍無類な人々や
できごとを、東欧SF界の巨星レムが奔放
な筆致で書きつづった名篇。改訳決定版!
〔初刷カバー裏解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第七回の旅
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第八回の旅
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第十一回の旅
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第十ニ回の旅
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第十三回の旅 / Dzienniki Gwiazdowe,
Podroz Trzynasta
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第十四回の旅
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第十八回の旅
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第二十回の旅
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第二十一回の旅
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第二十二回の旅
【初出】1954年
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第二十三回の旅
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第二十四回の旅 / Dzienniki Gwiazdowe,
Podroz Dwudziesta
Czwarta
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第二十五回の旅
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】第二十八回の旅
00377/J・G・バラード
ハイ−ライズ
【初版】 80/02/15
【タイトル】ハイ−ライズ / High-Rise
【著者】J・G・バラード / J. G. Ballard
【訳者】村上博基 / Hiroki Murakami
【初出】1975年
【内容】現代の知的専門職にたずさわる人々、弁護
士、医師、税理士、スチュワデスなどが住
む40階建て高層住宅。二階の住人の一人テ
レビ・プロデューサーのワイルダーは、夜
ごと建物内でくりひろげられるパーティが
異様なまでの活気を帯び、階の高低にもと
づく階級間の摩擦が激しくなってくること
に気づいた。やがて、結婚当時は才気煥発
だったが、今は子供の世話もせず、食事の
仕度もせず怠惰になっていく妻を残し、ワ
イルダーは塵芥シュートからあふれたごみ
だらけの廊下を、一階一階、屋上へと自ら
の足でのぼっていくのだった……現代社会
ヒエラルキーの崩壊を描き出した傑作長篇
〔2刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010377-1
00378/フィリップ・ホセ・ファーマー
恋人たち
【初版】 80/02/15
【タイトル】恋人たち / The Lovers
【著者】フィリップ・ホセ・ファーマー / Philip
Jose Farmer
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】1961,1979年
スタートリング・ストーリーズ誌1952年
【内容】大きな茶色の瞳、口紅を塗ったように赤く
ふくよかな唇、そして低く魅力的な声……
地球から40光年余りも離れた惑星オザゲン
の調査におもむいたハル・ヤロウは、そこ
で地球人そっくりの美しい娘ジャネットと
恋におちた。だが、前回の調査ではこの惑
星にはバッタから進化した昆虫生物ウォグ
しかいないはずだった……彼女はいったい
何者なのか? すでに絶滅したはずのヒュ
ーマノイド型生物の最後の生き残り? そ
れとも……? 厳格で禁欲的な社会に育っ
た一青年と美しい異星人との恋を通し、そ
れまでタブーとされていた“性”をテーマ
にとりあげ、一大旋風を引き起した傑作。
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010378-X
00379/ジョン・ウ゛ァーリイ
残像
【初版】 80/02/29
【タイトル】残像 / The Persistence of Vision
【著者】ジョン・ヴァーリイ / John Varley
【初出】1978年
【内容】一人の少女がいた。彼女は眼も見えず耳も
きこえず口をきくこともできない。だが、
彼女には才気があった。夢想家で独創性が
あり、進取の気性を持つ彼女は、幾多の困
難を乗りこえ、驚くべきコミューンを建設
した……三重苦の人々がみずからの手で作
りあげたコミューンと、そこに生まれたま
ったく新しい文化を感動的に描くヒューゴ
ー賞ネビュラ賞受賞作「残像」他、コンピ
ューター内に組みこまれてしまった男の世
にも不思議な体験をユーモラスに描く「汝
コンピューターの夢」、水星の美しい水銀
洞を舞台にした「逆行の夏」など9中短篇
を収録。SF界期待の新星の傑作短篇集!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010379-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】カンザスの幽霊 / The Phantom
of Kansas
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】ギャラクシイ誌1976年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】空襲 / Air Raid
【名義】ハーブ・ボエム
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】アイザック・アシモフズSFマガジン誌1977年春号(創刊号)
【映像】・1989年/米(ランク・ファースト・ミレニアム・パートナーシップ
/グラッデン・エンタテインメント)
マイクル・アンダースン監督『ミレニアム 1000年記
/ Millennium』
著者自ら脚本
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】逆行の夏 / Retrograde Summer
【訳者】大野万紀
【初出】F&SF誌1975年2月号
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ブラックホール通過 / The Black
Hole Passes
【訳者】大野万紀
【初出】F&SF誌1975年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】火星の王たちの館にて / In the
Hall of the Martian Kings
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】F&SF誌1977年2月号
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】鉢の底 / In the Bowl
【訳者】大野万紀
【初出】F&SF誌1975年12月号
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】歌えや踊れ / Gotta Sing, Gotta
Dance
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】ギャラクシイ誌1976年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】汝、コンピューターの夢 / Overdrawn
at the Memory Bank
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】ギャラクシイ誌1976年
【映像】・1983年/加
ダグラス・ウィリアムズ監督
『コンピュータ・ショック・メモリー・バンク
/ Overdrawn at the Memory Bank』
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】残像 / The Persistence of Vision
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】F&SF誌1978年3月号
【受賞】・1979年度:ヒューゴー賞Novella部門
・1978年度:ネビュラ賞Novella部門
・1978年度:ローカス賞Novella部門
・アポロ賞
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外短篇部門10位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門26位
00380/SFマガジン・ベスト
冷たい方程式
【初版】 80/02/29
◎SFマガジン・ベスト:1
【タイトル】冷たい方程式
【編者】伊藤典夫・浅倉久志 / Norio Ito and
Hisashi Asakura
【初出】1980年本書
【内容】ただ一人の乗員を目的地まで届ける片道分
の燃料しか積んでいない緊急発進艇に密航
者がいたとしたら、パイロットのすべきこ
とは一つしかない――船外遺棄! だがそ
れが美しい娘で、しかもたった一人の兄に
あいたさに密航したのだとしたら、あなた
ならどうします? SF史上に残る記念碑
的名作「冷たい方程式」ほか、思うまま空
を飛べることに気付いた大学教授の悲喜劇
を、巨匠アシモフがユーモラスに描く「信
念」など6中短篇を収録。SFマガジン誌
に訳載された名作、傑作の誉れ高い作品の
中から、文庫本未収録の秀作を厳選した、
どなたにも楽しめる格好のSF入門書!
〔2刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010380-1
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】接触汚染 / Contagion
【著者】キャサリン・マクレイン / Katherine
Maclean
【訳者】斉藤伯好 / Noriyoshi Saito
【初出】ギャラクシイ誌1950年10月創刊号
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】大いなる祖先 / Big Ancestor
【著者】F・L・ウォーレス / F. L. Wallace
【訳者】斉藤伯好 / Noriyoshi Saito
【初出】ギャラクシイ誌1954年11月号
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】過去へ来た男 / The Man Who Came
Early
【著者】ポール・アンダースン / Poul Anderson
【訳者】稲葉明雄 / Akio Inaba
【初出】F&SF誌1956年6月号
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】祈り / Star Light, Star Bright
【著者】アルフレッド・ベスター / Alfred Bester
【訳者】稲葉明雄 / Akio Inaba
【初出】F&SF誌1953年7月号
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】操作規則 / Operating Instructions
【著者】ロバート・シェクリイ / Robert Sheckley
【訳者】稲葉明雄 / Akio Inaba
【初出】ASF誌1953年5月号
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】冷たい方程式 / The Cold Equations
【著者】トム・ゴドウィン / Tom Godwin
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】ASF誌1954年8月号
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外短篇部門2位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門2位
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】信念 / Belief
【著者】アイザック・アシモフ / Isaac Asimov
【訳者】伊藤典夫 / Norio Ito
【初出】ASF誌1953年10月号
00381/ドクター・フー
時空大血闘!
【初版】 80/03/31
◎ドクター・フー / Doctor Who
【タイトル】時空大血闘! / Doctor Who and
the Daleks
【著者】デイヴィッド・ホイティカー / David
Whitaker
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1964年
【内容】ロンドン郊外の霧深い森の中で自動車事故に
遭遇したイアン青年は,そこで黒ずくめの不
思議な老人に出会った。どこか異様な雰囲気
をただよわせるその男を追ううちに,イアン
は警察専用電話ボックスを見つけとびこんだ
――だが,これこそ謎の科学者ドクター・フ
ーの航時船〈タルディス〉だったのだ! 時
空を超え,やがて〈タルディス〉が降りたっ
たところは,見渡すかぎり石化した死の惑星
スカロ。ところが,機体を包む闇のなかにな
にかうごめくものが……1963年英国BBC放
送で放映開始以来,いまなお英米で爆発的な
人気を博すテレビシリーズの小説化第一弾!
〔初刷巻頭解説より〕
00382/ ローダン
惑星サオス包囲作戦
【初版】 80/03/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :58
○ポスビ
【タイトル】惑星サオス包囲作戦
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】ローダンには永遠の生命を約束する細胞活性
装置。だが,それはカーディフには災厄をも
たらした。眼は飢えた猛獣のようになり,全
身はぶよぶよにふくれあがり,ついには精神
までむしばまれていく。優れた医療技術をも
つバアロル教団にその治療をさせるため,カ
ーディフは教団の本拠地を知るべく,アルコ
ンの領土である惑星サオス侵攻を命じた。だ
が,サオスを包囲した太陽系艦隊に対し,ア
ルコン帝国皇帝アトランはロボット艦隊一万
隻を動員した。しかも,カーディフをローダ
ンと信じるブルたちに,かれを制止する術は
なく,いまや両帝国は累卵の危機にあった!
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010382-8
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】惑星サオス包囲作戦 / DER IMPERATOR
UND DAS UNGEHEUER
【著者】ウィリアム・フォルツ / William Voltz
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】二重太陽下の決闘 / DUELL UNTER
DER DOPPELSONNE
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
00383/ジェイムズ・H・シュミッツ
悪鬼の種族
【初版】 80/03/31
【タイトル】悪鬼の種族 / The Demon Breed
【著者】ジェイムズ・H・シュミッツ / James
H. Schmitz
【訳者】冬川亘 / Wataru Fuyukawa
【初出】1968年
【内容】人類の築いた一大帝国ハブ連邦の外縁近くに
ほとんどすべてが海におおわれた惑星ナンデ
ィ=クラインがあった。大小無数の森林がそ
の海上に浮び,潮流のまにまに漂っている。
いま,奇妙な生態系を有するこの辺境の惑星
に,人類の怖るべき敵パラファン族がひそか
に侵攻しつつあった。かつて人類との星間大
戦に完敗し,みずからの星雲へと逃げかえっ
たかれらは,ふたたびその勢力をたてなおし
一斉攻撃の機をうかがっていたのだ! ふと
したことからこの事実に気づいた美人野外生
物学者ナイルは,ただ一人この怖るべき敵に
戦いを挑んだが!? 痛快無比の傑作冒険SF
〔初刷巻頭解説より〕
00384/エドモンド・ハミルトン
フューチャーメン暗殺計画
【初版】 80/04/15
◎キャプテン・フューチャー / Captain Future
【タイトル】フューチャーメン暗殺計画 / DAYS
OF CREATION
【著者】J・サマクソン
【名義】ブレット・スターリング
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】CAPTAIN FUTURE MAN OF TOMORROW:1944年春季号
【内容】全惑星知事議会の参加者たちは、みな一心に
キャプテン・フューチャーの演説に聞きいっ
ていた。かれは、いま太陽系が直面している
最大の難問――人口過剰問題に対する驚くべ
き解決策を提案したのだ。地球と火星の間に
まったく新しい惑星をひとつ建設しようとい
うのである! だが、ひそかに太陽系帝国の
独裁者をめざす大企業家ブルックスにとって
この計画はまさに致命的だった。かれの支配
する企業体はすべて、この人口過剰からその
莫大な利益をひきだしていたのだから。なん
としてもこの計画を阻止するべく、ブルック
スはフューチャーメン暗殺を企てたが……!?
〔初刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門40位(シリーズとして)
00385/キルゴア・トラウト
貝殻の上のヴィーナス
【初版】 80/04/30
【タイトル】貝殻の上のヴィーナス / Venus
on the Half-Shell
【著者】キルゴア・トラウト / Kilgore Trout
【訳者】藤井かよ / Kayo Fujii
【初出】1975年
F&SF誌1974年12月号,1975年1月号
【内容】電気バンジョー片手に“誰も答えられぬ質問”に答えを求め、星々を遍歴する
宇宙吟遊詩人サイモン・ワグスタッフ。そのおともは、イヌとフクロウ、そし
て美人アンドロイド。だが、かれが出会った異星人たち――猫から進化したシ
ャルトーン星人、雄は空を飛行船のように飛びまわり、雌は地上で草を食むジ
ファード星人、一生の間惑星上を転がりつづけるラロロング星人――誰もその
答えを知らないのだ。そして、3000年もの旅路の果てについにかれが知ったそ
の答えとは!? ヴォネガットの作品中に登場するSF作家キルゴア・トラウト
、その名を借りた謎の作家が描く宇宙冒険譚。
〔初刷カバー裏解説より〕
00386/ローダン
惑星アツゴラの奇病
【初版】 80/04/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :59
○ポスビ
【タイトル】惑星アツゴラの奇病
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1967年
【内容】息子カーディフにより,崩壊寸前にまで追い
こまれていた太陽系帝国の秩序をようやく回
復し,グッキーやブリーとともにゴシュン湖
での休暇を楽しむローダン。だが,その平穏
なひとときも,アトランからの緊急通信で破
られた――カーディフが招いた災いはまだ終
っていなかったのだ。太陽系帝国がカーディ
フの支配下にあったとき,それに対抗するた
めアトランがアコンに譲った千隻の宇宙艦隊
は,ふたたび友好関係を結んだ太陽系とアル
コン両帝国にとって,いまや一大脅威となっ
たのである! ローダンとミュータント部隊
は,ひそかに宇宙艦隊の奪取を企てるが!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010386-0
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】盗まれた艦隊 / DIE GESTOHLENE
RAUMFLOTTE
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】惑星アツゴラの奇病 / DER ROBOT-SERGEANT
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00387/フレッド・セイバーヘーゲンバーサーカー赤方偏移の仮面
【初版】 80/04/30
【タイトル】バーサーカー赤方偏移の仮面 /
Berserker
【著者】フレッド・セイバーヘーゲン / Fred
Saberhagen
【初出】1967年
【内容】遙かな過去,いずことも知れぬ星間帝国の間
で怖るべき戦いが繰り広げられた。すでに死
に絶えて久しい太古の戦略家たちは,敵領域
へ放ってなにがしかの損害を与えるための無
作為因子として,怖るべき戦闘機械――生あ
るものすべてを破壊するようプログラムされ
た巨大な恒星間戦闘要塞〈バーサーカー〉を
建造し,宇宙へと放った。そしていま,この
殺人機械軍団は,果てしない流浪のすえ,人
類の星間帝国を発見したのだ! かくて人類
対〈バーサーカー〉軍団との熾烈な戦いのひ
ぶたは切って落された……大宇宙を舞台に,
壮大なスケールで展開する一大戦争絵巻!
〔初刷巻頭解説より〕
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】無思考ゲーム / Without a Thought
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】イフ誌1963年
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】グッドライフ / Good Life
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】ワールド・オブ・トゥモロウ誌1963年
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】理解者 / Patron of the Arts
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】イフ誌1965年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】和平使節 / The Peacemaker
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】イフ誌1964年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】宇宙の岩場 / Stone Place
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】イフ誌1965年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】Tとわたしのしたこと / What T
And I Did
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】イフ誌1965年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】道化師 / Mr. Jester
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】イフ誌1966年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】赤方偏移の仮面 / Masque of the
Red Shift
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】イフ誌1965年
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】狼のしるし / Sign of the Wolf
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】イフ誌1965年
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】軍神マルスの神殿にて / In the
Temple of Mars
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】イフ誌1966年
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】深淵の顔 / The Face of the Deep
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】イフ誌1966年
00388/ドクター・フー
オートン軍団の襲来!
【初版】 80/04/30
◎ドクター・フー / Doctor Who
【タイトル】オートン軍団の襲来! / Doctor
Who and the Auton Invasion
【著者】テランス・ディックス / Terrance Dicks
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1974年
【内容】密猟者のサム・シーリーは,森の中で奇妙な
物体を見つけた。緑色の光を発し,その光が
怒ったように脈打っている,まるで生き物の
ような球体――だがそれこそ,はるか宇宙の
深淵より地球侵略のため飛来した,怖るべき
機械生物オートンの一部だったのだ! 急い
でこの得体の知れぬ発見物の上に土をかぶせ
家路についたサムは,その途中でもっと恐ろ
しい出来事にであう羽目になった。なにもな
い空間に,古めかしい警察専用の電話ボック
スが忽然とあらわれ,中から一人の男がよろ
めき出てきたのである……英国BBCの人気
テレビ番組のノヴェライゼーション第二弾!
〔初刷巻頭解説より〕
00389/ローダン
破滅への種子
【初版】 80/05/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :60
○ポスビ
【タイトル】破滅への種子
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1968年
【内容】広漠たる暗黒の宇宙空間を二隻のロボット宇
宙船が,温暖で多湿な酸素惑星を求めて飛ん
でいた。この二隻こそ,惑星アツゴラに災厄
をもたらした異星のロボット宇宙船だった。
その異星船により散布されら蘚苔類は,胞子
を絶え間なく放出し,この高単位の脂肪を多
量に含む胞子を吸いこんだ生物はすべて,異
様なまでに肥満してしまう。そのためアツゴ
ラのアツゴ人は,その故郷を捨てなければな
らなかったのだ! いったいなんのために,
その蘚苔類は蒔かれているのか? 宇宙のい
ずことも知れぬ惑星に住む未知の知性,太陽
系帝国とアルコン帝国にまたも新たな敵が!?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010389-5
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】破滅への種子 / SAAT DES VERDERBENS
【著者】ウィリアム・フォルツ / William Voltz
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】惑星メカニカ / DER PLANET MECHANICA
【著者】K・H・シェール / K. H. Scheer
00390/ ドクター・フー
戦慄! 地底モンスター
【初版】 80/05/31
◎ドクター・フー / Doctor Who
【タイトル】戦慄! 地底モンスター / Doctor
Who and the Cave-Monsters
【著者】マルカム・ハルク / Malcolm Hulke
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1974年
【内容】ロンドン郊外のウェントリー・ムーアにある
国立研究センターでは,核エネルギーを直接
電力に変換できる最新鋭の原子炉を開発中だ
った。しかし,この画期的な研究におもわぬ
ところでまったがかかった。サイクロトロン
を作動させる電力が,いずこかへ急激に失わ
れてしまうのである。原因はまったく不明。
しかも,この研究センターで働く職員の多く
が,不可解な事故にあったり,精神に異常を
きたしたりしていた! 調査を依頼されたわ
れらがドクターがやがて遭遇したもの――そ
れは何億年もの眠りから目覚めた恐るべき爬
虫類人だった! 人気爆発のシリーズ第三弾
〔初刷巻頭解説より〕
00391/ 宇宙大作戦
明日への帰還
【初版】 80/05/31
◎宇宙大作戦 / STAR TREK
○TV Novelizations
【タイトル】明日への帰還 / Star Trek 9
【著者】ジェイムズ・ブリッシュ / James Blish
【訳者】斉藤伯好 / Noriyoshi Saito
【初出】1973年
【内容】一個の古い,荒れはてた惑星がエンタープラ
イズ号の眼前にあった。そこから正体不明の
電波が発信されているのだが,艦のセンサー
ではこの星に生命の存在は認められない。だ
が,観測を続けるブリッジに,突然,男の太
い声が響いた。「わが子らよ、わたしはサー
ゴンだ」争いのため文明の消えた星で50万年
過ごしたというサーゴン。かれの招きにより
カーク船長とスポックは移送降下したが,そ
こには大理石の台に乗った半透明の球体があ
るばかりだった。はたして,サーゴンとはど
のような存在なのか,カーク船長らを呼びよ
せた目的は……? 表題作ほか5篇を収録。
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010391-7
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】明日への帰還 / Return to Tomorrow
【原案】ジーン・ロッデンベリイ&ジョン・T・デューガン
/ Gene Roddenberry and
【映像】・1968年2月9日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.51 第2シーズン)
第49話「Return to Tomorrow」
・1973年3月24日,31日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第53話「地底160キロのエネルギー」
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】究極コンピューター / The Ultimate
Computer
【原案】D・C・フォンタナ&ローレンス・N・ウォルフ
/ D. C. Fontana and
【映像】・1968年3月8日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.53 第2シーズン)
第53話「The Ultimate Computer」
・1973年3月10日,17日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第52話「恐怖のコンピュータM5」
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】生き残るもの / That Which Survives
【原案】ジョン・メレディス・ルーカス&D・C・フォンタナ
/ John Meredyth Lucas and D. C.
Fontana
【映像】・1969年1月24日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.69 第3シーズン)
第72話「That Which Survives」
・1973年10月6日,13日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第67話「無人惑星の謎」
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】執念 / Obsession
【原案】アート・ウォレス / Art Wallace
【映像】・1967年12月15日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.47 第2シーズン)
第42話「Obsession」
・1972年12月16日,23日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第46話「復讐! ガス怪獣」
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】支配者の再来 / The Return of
the Archons
【原案】ボリス・ソベルマン / Boris Sobelman
【映像】・1967年2月9日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.22 第1シーズン)
第21話「Return of the Archons」
・1969年11月30日/日(NTV)
『宇宙大作戦』
第24話「ベータ・スリーの独裁者」
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】欲休症候群 / The Immunity Syndrome
【原案】ロバート・サバロフ / Robert Sabaroff
【映像】・1968年1月19日/米(NBC)
『STAR TREK』(制作No.48 第2シーズン)
第47話「The Immunity Syndrome」
・1972年12月30日,73年1月6日/日(CX)
『宇宙パトロール』
第47話「単細胞生物との激突」
00392/L・ニーウ゛ン&J・パーネル
悪魔のハンマー[上]
【初版】 80/07/15
【タイトル】悪魔のハンマー / Lucifer's Hammer
【著者】ラリイ・ニーヴン&ジェリイ・パーネル
/ Larry Niven and Jerry Pournell
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1977年
【内容】ティム・ハムナーは上きげんだった。大富
豪の遺産相続人であり、アマチュア天文学
者であるハムナーは、長年の観測の結果、
ついに新しい彗星を発見したのだ。彗星は
ハムナーともう一人の発見者の名まえをと
り“ハムナー・ブラウン彗星”と名づけら
れた。だが、“彗星が地球にあたる確率は
何千億分の一”という“常識”にもかかわ
らず、彗星は確実に衝突コースを進んでく
る。やがて、それは“悪魔のハンマー”と
呼ばれるようになり、地球へ大災厄をもた
らす凶事の星となったのだった……70年代
の最高傑作SFともいわれ、全米で大ベス
トセラーとなった大スペクタクル巨篇!
〔初刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010392-5
00393/L・ニーウ゛ン&J・パーネル
悪魔のハンマー[下]
【初版】 80/07/15
【タイトル】悪魔のハンマー / Lucifer's Hammer
【著者】ラリイ・ニーヴン&ジェリイ・パーネル
/ Larry Niven and Jerry Pournell
【訳者】岡部宏之 / Hiroyuki Okabe
【初出】1977年
【内容】彗星“悪魔のハンマー”の落下、それにと
もなう大津波、そして三超大国間相互のミ
サイル攻撃により、文明はついえさったか
に見えた。だが、カリフォルニアの一隅、
サンウォーキンには、世界でただ一基の原
子力発電機が生き残っていた。一方、飢餓
のために人肉喰いにまで堕ちた人々は、一
人の狂信者に扇動され、文明を破壊しつく
そうと、原子力発電所におしよせてきたが
……彗星落下後の荒廃した世界を舞台にく
りひろげられる、さまざまな人間の生きざ
まを描いた壮大なドラマ――ニーヴンの卓
抜なアイデアとパーネルの巧みなストーリ
イテリングが合体した全米ベストセラー!
〔初刷カバー裏解説より〕
00394/エドモンド・ハミルトン
月世界の無法者
【初版】 80/06/30
◎キャプテン・フューチャー / Captain Future
【タイトル】月世界の無法者 / OUTLAWS OF THE
MOON
【著者】エドモンド・ハミルトン / Edmond Hamilton
【訳者】野田昌宏 / Masahiro Noda
【初出】CAPTAIN FUTURE MAN OF TOMORROW:1942年春季号
【内容】緊急手配、逃走中の兇悪犯キャプテン・フュ
ーチャーを逮捕せよ! 水星を危機から救う
“秘密”を手に入れ、ようやく月面基地に戻
ったフューチャーメン。だがかれらの留守中
に、月のラジウム鉱床の採掘が始まっていた
――太陽系の将来のため、採掘許可は取り消
させなければならない。キャプテン・フュー
チャーは太陽系政府主席を訪れたが、そのか
れの目の前で、主席は何者かのあやつる〈リ
モート・ロボット〉に殺されてしまった!
殺人犯の濡れ衣を着せられ、全太陽系内で指
名手配の身となったフューチャーメン一行は
逃走を続けながらも、真犯人を捜すが……!?
〔初刷巻頭解説より〕
【BEST】・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門40位(シリーズとして)
00395/ジャック・ウ゛ァンス
大いなる惑星
【初版】 80/06/30
【タイトル】大いなる惑星 / Big Planet
【著者】ジャック・ヴァンス / Jack Vance
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1957年,1980年
スタートリング・ストーリーズ誌1952年9月号
・本書は1980年にアンダーウッド=ミラー社から発表された、雑誌掲載時の
オリジナルを底本としている
【内容】銀河系の辺境に地球の十倍もの表面積をも
つ巨大な惑星があった。地殻が非金属であ
るため金属資源は皆無、技術文明が興隆す
る見こみはほとんどない。その広さ故に統
一政府ももたず、人々は自由気ままに暮し
ていた。だが、この原始境に禁制の近代兵
器を持ちこみ、惑星全土の征服をたくらむ
者が現れた。それを察知した地球中央政府
が派遣した調査団の宇宙船は、不可解な事
故のため敵地に不時着。調査団の一行が生
きのびるためには、地球直轄領まで蛮族の
群れなす六万キロを踏破しなければならな
い! しかも、一行の中にはスパイが……
エキゾチックな香り高い冒険SFの傑作!
〔初刷カバー裏解説より〕
00396/ フィリップ・K・ディック
火星のタイム・スリップ
【初版】 80/06/30
【タイトル】火星のタイム・スリップ / Martian
Time-Slip
・初出時の題名All We Marsmen"
【著者】フィリップ・K・ディック / Philip
K. Dick
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1964年(雑誌1963年)
【内容】たえず水不足に悩む不毛の地、火星植民地
に住む人々は、国連から配給された水を頼
りに細々と暮らしていた。しかし、水利労
組組合長アーニイ・コットは、その貴重な
水を思うままに使えるほどの絶大な権力を
握っていた。だが、国連の大規模な火星再
開発にともなう投機で地球の投機家に先を
越されてしまった彼は、ある途方もない計
画をもくろむ――時間に対する特殊能力を
持っている分裂病の少年を使い、過去を改
変しようというのだ。ところが、コットが
試みたタイム・トリップには、怖るべき陥
穽が……!? アメリカSF界の鬼才ディッ
クがなまなましく描く、異形の悪夢世界。
〔初刷カバー裏解説より〕
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外長篇部門26位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外長篇部門45位
【ISBN】4-15-010396-8
00397/ローダン
トカゲたちの遺産
【初版】 80/07/15
◎宇宙英雄ローダン / Perry Rhodan :61
○ポスビ
【タイトル】トカゲたちの遺産
【訳者】松谷健二 / Kenji Matsutani
【初出】1968年
【内容】地球から三万光年以上も離れた惑星メカニカ
に,いく万年もの昔に死にたえたトカゲたち
が残したもの――それは三隻のロボット宇宙
船とその船が蒔くベーコン苔だった。そのう
ちの二隻,スカウトと播種船を捕獲したロー
ダンにとり,これ以上ベーコン苔が蒔かれる
心配はない。だがそのベーコン苔は,すでに
工業惑星アルコンIIに充満し,アルコン帝国
に破滅の危機が迫っていた。アルコンIIから
ベーコン苔を除くためには,もう一隻のロボ
ット船,収穫船が必要なのだ。アルコン帝国
を救うべく,無人となった惑星アツゴラでロ
ーダンが企てたロボット船捕獲計画とは?
〔初刷巻頭解説より〕
【ISBN】4-15-010397-6
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】トカゲたちの遺産 / DAS ERBE DER
ECHSEN
【著者】クラーク・ダールトン / Clark Darlton
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】大提督の死 / DER TOD DES LORDADMIRALS
【著者】クルト・マール / Kurt Mahr
00398/ドクター・フー
恐るべき最終兵器!
【初版】 80/07/15
◎ドクター・フー / Doctor Who
【タイトル】恐るべき最終兵器! / Doctor Who
and the Doomsday Weapon
【著者】マルカム・ハルク / Malcolm Hulke
【訳者】関口幸男 / Yukio Sekiguchi
【初出】1974年
【内容】光速の百万倍の速さで反物質を放射し,宇宙
の広大な領域に破滅をもたらすことができる
〈運命の日の兵器〉。この恐るべき最終兵器の
隠匿場所に関する極秘ファイルが〈時の支配
者〉の保管所から,ひそかに盗みだされてい
たのだ! 犯人は〈時の支配者〉のひとり,
マスター。もしこの兵器がかれの手にわたれ
ば,マスターは全宇宙を恐怖で支配すること
ができる。急遽,対策を共議した〈時の支配
者〉たちは,マスターの野望をうち砕くため
現在地球に追放中のドクター・フーの手をか
りることを決定したのだが……英国BBC放
送の人気テレビシリーズの小説化,第四弾!
〔初刷巻頭解説より〕
00399/アーシュラ・K・ル・グィン
風の十二方位
【初版】 80/07/31
【タイトル】風の十二方位 / The Wind's Twelve
Quarters
【著者】アーシュラ・K・ル・グィン / Ursula
K. Le Guin
【初出】1975年
【内容】はるか銀河のかなた、フォーマルハウト第
二惑星に伝わる一人の王女の美しくも悲劇
的な物語「セムリの首飾り」から、魔法の
支配する多島海世界を舞台とした傑作ファ
ンタジイ「解放の呪文」「名前の掟」、『闇
の左手』の姉妹中篇「冬の王」、そしてヒュ
ーゴー賞を受賞した「オメラスから歩み去
る人々」、ネビュラ賞受賞の「革命前夜」ま
で、米SF界の女王のデビュー作から最近
作に到る12年間の軌跡――全17中短篇を収
録。風の吹きめぐりゆく12の方位さながら
に、ファンタジイから本格SFまで、ル・
グィンが、その多彩な才能をいかんなく発
揮したヴァラエティ溢れる珠玉の名品集!
〔初刷カバー裏解説より〕
【受賞】・ローカス賞短篇集部門
【ISBN】4-15-010399-2
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】まえがき
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ハイニッシュ・ユニバース / Hainishe Universe
【タイトル】セムリの首飾り / Semley's Necklace
・初出時の題名The Dowry of
Angyar
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1964年
【コメント】・本作品は『ロカノンの世界』(SF823)の序章
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】四月は巴里 / April in Paris
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1962年
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】マスターズ / The Masters
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1963年
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】暗闇の箱 / Darkness Box
【訳者】佐藤高子 / Takako Sato
【初出】1963年
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ゲド戦記
【タイトル】解放の呪文 / The Word of Unbinding
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1964年
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ゲド戦記
【タイトル】名前の掟 / The Rule of Names
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1964年
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ハイニッシュ・ユニバース / Hainishe Universe
【タイトル】冬の王 / Winter's King
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1969年
・『闇の左手』の「両性具有」という特色との不公平を是正するために
代名詞を改稿
9 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】グッド・トリップ / The Good Trip
【訳者】佐藤高子 / Takako Sato
【初出】1970年
10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】九つのいのち / Nine Lives
【名義】本作品は初出時 "U. K. Le Guin"
とファースト・ネームを頭文字に省略
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】プレイボーイ誌1969年
・本作品は初出時かなり改竄されたため本書がオリジナル版
11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】もの / Things
・初出時の題名"The End"
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1970年 Damon Knight編『Orbit』
12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】記憶への旅 / A Trip to the Head
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1970年
13 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ハイニッシュ・ユニバース / Hainishe Universe
【タイトル】帝国よりも大きくゆるやかに /
Vaster than Empires and More Slow
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1971年 Robert Silverberg編『New
Dimensions
1』
・初出時からは最初の1ページが削除されている
14 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】地底の星 / The Stars Below
【訳者】小尾芙佐 / Fusa Obi
【初出】1974年
15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】視野 / The Field of Vision
・初出時の題名Field of Vision
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1973年
16 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】相対性 / Direction of the Road
【訳者】佐藤高子 / Takako Sato
【初出】1973年
17 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】オメラスから歩み去る人々 / The
Ones Who Walk Away from Omelas
【訳者】浅倉久志 / Hisashi Asakura
【初出】1973年
【受賞】・1974年度:ヒューゴー賞ShortStory部門
18 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎ハイニッシュ・ユニバース / Hainishe Universe
【タイトル】革命前夜 / The Day Before the
Revolution
【訳者】佐藤高子 / Takako Sato
【初出】1974年
【受賞】・1974年度:ネビュラ賞ShortStory部門
・1975年度:ローカス賞ShortStory部門
00400/ラリイ・ニーウ゛ン
中性子星
【初版】 80/07/31
◎ノウンスペース / Known Space
【タイトル】中性子星 / Neutron Star
【著者】ラリイ・ニーヴン / Larry Niven
【訳者】小隈黎 / Rei Kozumi
【初出】1968年
【内容】莫大な借金をかかえて首のまわらなくなっ
た宇宙船のパイロット、ベーオウルフ・シ
ェイファーに、パペッティア人から耳寄り
な話がもちこまれた。中性子星BVS=1
を調査してくれれば、百万スターを支払う
というのだ! 渡りに舟とばかり、調査機
器を満載したゼネラル・プロダクツ社製の
宇宙船で旅立ったシェイファー。だが、や
はりうまい話には……ヒューゴー賞を受賞
した「中性子星」ほか、銀河の中心部探索
をめぐる冒険を描いた「銀河の〈核〉へ」
など、八中短篇を収録。広大な銀河系を舞
台に、多彩な登場人物によって繰りひろげ
られるニュー・スペースオペラの決定版!
〔3刷カバー裏解説より〕
【ISBN】4-15-010400-X
1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】中性子星 / Neutron Star
【初出】World of If誌1966年10月号
【受賞】・1967年度:ヒューゴー賞ShortStory部門
【BEST】・SFマガジン1989年2月号発表:海外短篇部門12位
・SFマガジン1998年1月号発表:海外短篇部門13位
2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】帝国の遺物 / A Relic of the Empire
【初出】World of If誌1966年12月号
【受賞】・第11回(1980年):星雲賞海外短篇部門
3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】銀河の〈核〉へ / At the Core
【初出】World of If誌1966年11月号
4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】ソフト・ウェポン / The Soft Weapon
【初出】World of If誌1967年2月号
5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】フラットランダー / Flatlander
【初出】World of If誌1967年3月号
6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】狂気の倫理 / The Ethics of Madness
【初出】World of If誌1967年4月号
7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】恵まれざる者 / The Handicapped
【初出】Galaxy誌1967年12月号
【コメント】・既刊 ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー編『忘却の惑星』
(SF375)にも収録
8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【タイトル】グレンデル / Grendel
【初出】1968年 本書